【フランス流地産地消メニュー】クリスマス2020
あれよあれよという間に、今年のノエルも終わった。
家を買って初めて過ごすノエルは、友人と義母を招いて、美味しいものを食べてまったり終わった(と思う)。
パリにいた頃は、義母宅でクリスマスを過ごすことがほとんどだったので食事の準備からなにからお任せ状態だったのだが、今回は自分で準備することになる。
ということで、リヨンを含むオーヴェルニュ・ローヌアルプ圏をテーマに、可能な限り地産地消のメニューを作ってみた。
食前酒:クレレット・ド・ディ
夏にディへ行ってきたのもあり、シャンパンではなくクレレットをチョイス。
付け合わせ:フォアグラ風味のペースト
フォアグラの代替品。100%植物性のヴィーガン食品。
前菜:アボカドとクリームチーズ、スモーク鱒のヴェリーヌ
山岳地帯で川のあるこの地域は、淡水魚の養殖が盛ん。ちなみに食用カエルも名産品である。
メイン:ブレス鶏のシャポン(去勢された雄鶏)、セップ茸とジロール茸、クリームソース
ブレス鶏はヨーロッパ唯一の統制原産地呼称が認められている食用鶏。風味があって、筋肉質なのに柔らかい。
今回はシャポンを選んだが、もちろん普通の鶏、プーラード(去勢された雌鶏)、七面鳥などもある。
ブレス鶏の生産地はわが家から北へ車で30分程度のところである。
生産農家に「できるだけ小さめのものでお願い」、と言ったら4.2kgのものが届いたという…。しかも切断をお願いした頭もきっちりついてきた!
セップ茸もローヌ・アルプ圏産のものをチョイス。時期的に乾燥したものだったのは致し方なし。
使ったバターはアルプスのあるサヴォワ県産。生乳を手動で攪拌して作ったそうで、生クリームを固めたような濃厚な風味。バターだけで美味しい。
ソースに使用したワインはビュジェ産のシャルドネ。キノコの産地でも有名。
レシピは、ローヌ・アルプ圏の三ツ星レストラン、ジョルジュ・ブランにインスパイアされたもの。(レシピをお借りしたとか、恐れ多くて言えない…。)
付け合わせ:バターナッツ・スクワッシュとじゃがいものピューレ
チーズ:コンテ(サヴォワ産)
サン・ネクテール(オーヴェルニュ産)
サン・フェリシアン(アルデーシュ産)
ちなみに、おなか一杯で食べれなかった…。
サラダ:普通のグリーンサラダ。近くの農家さんのものをマルシェで買ってきた。
ワイン:ピュリニー・モンラッシェ 2002年
生産者が自身の個人消費用に瓶詰したものが出回っていたのを購入。生産者の明記無し。
パン:ル・パン・デュ・ゴーヌのフリュット(バゲット)
ローヌ・アルプ産のオーガニック小麦粉を使用したパン。固焼きパンが有名なパン屋さん。
デザート:フランボワーズ味のブッシュ・ド・ノエル by セーヴ
リヨン出身のリシャール・セーヴは超絶美味しいショコラティエ・パティシエ。パリに出店していない。
食後酒:ジェネピ
サヴォワ産。高山植物のジェネピを砂糖と一緒にアルコールにつけおいたもの。少し薬を思わせる爽やかな香りが特徴。
いやー、よく食べた。
頑張って準備しました。
ブレス鶏は、本当においしかったので、今度普通の鶏も買ってみよう思う(シャポンに比べれば安くて小さい)。今後ソースも含めて料理の精度を上げていければ…と。
フランスは美味しい。
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