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FF14初めての零式パッチ内攻略&野良零式感想~アルカディア零式二層クリアまで

FF14といえば、2024年に登録アカウント数3000万を突破した大人気MMORPG。クオリティの高いストーリーとバトルコンテンツ、民度が高く暖かいコミュニティ、ミラージュプリズムによるおしゃれが特長だ。全体の4割ほどのコンテンツが(制限付きながら)無料で遊べることでも有名で、「ファイナルファンタジー」のブランドの強さもありプレイ層は幅広い。

簡潔なまとめ

Q:野良零式って怖い?
A:準備をちゃんとして、募集文を読めば基本的に大丈夫。稀に怖い人がいるけど、それはその人が悪い。ミュートやブラックリストを活用しよう。
Q:フェーズ詐欺あるって本当?
A:本当。ただユーザー間での認識のズレとか、色んな原因がありそうで故意かどうかは微妙。コンプリート目的パーティに練習しにくる人は末代まで祟ろう。
Q:Elementalで零式したら外国人入って来る?
A:ほぼないか、入ってきても日本語が分かる人。技名やフェーズ名ですら言語によって違うので、まともな人は異言語間で零式を遊ぶのが難しいと分かっている。
Q:どうすれば野良零式で怖くない思いできる?
A:自分でパーティ募集を立てて、怖い人はブラックリストに入れよう。積極的に発言や協力する姿勢を見せるとギスギスしづらい。

零式とは

FF14のエンドコンテンツの一つが零式レイドだ。8人でボスを攻略するN(ノーマル)レイドの高難易度版で、ボスのダメージが上がるほか複雑な戦闘ギミックが追加される。Nレイドは1、2回遊べば楽々攻略できるのに対して、零式は1ステージに1週間かかることも珍しくない。

というのも、上述の戦闘ギミックが曲者で、ざっくり言えば初見殺しが多く基本的に「答えを知らないとクリアできない」代物なのだ。さらに、零式はNレイドと違い制限時間があるため、そうしたギミックに対応しながら一定のダメージを出す必要がある。ギミックやダメージの出し方に少しずつ慣れていきながら攻略の挑むのが零式の醍醐味といえるだろう。

自分の零式経験は青魔道士零式と、異聞シラディハ零式のみ。いわゆるパッチ内の最新零式レイドは今回が初だ。また「知らない人同士(野良)でパーティを組む零式はヤバい」というのが通説という噂は聞いていて、「フェーズ詐欺」やら「ギスギス」やら、不穏な単語が嫌でも付きまとう。そうした前評判を聞く限りは、8人メンバー固定のパーティを作る方が安全なのだろう。
しかし、言われているほど野良零式は恐ろしいものなのだろうか。その世界を覗かずに判断をくだすのはフェアじゃない。そんな気持ちを持って野良零式に挑んだので、自分の経験や感想を書いていきたいと思う。

理想のパーティを見つけるのは運次第

零式はパーティ募集が第一の関門。まず第一に、零式にはフェーズと呼ばれるチェックポイントが存在する。今回のアルカディア零式の二層を例に挙げれば、戦闘の進行に合わせて「ハニー・B・ライヴ【1st】」「ハニー・B・ライヴ【2nd】」という具合にフェーズが分かれ、それぞれが区切りの地点なのだ。新たなフェーズには新たなギミックが登場するため、パーティ募集でも「ライブ1から練習」「ライブ2から練習」などと明記して同じ進行度のメンバーを募るのが効率的となる。
しかし、自分に合った進行度のパーティがあるとは限らない。ライブ2から練習したいのに、ライブ1やライブ3の募集しかないということは珍しくないのだ。

また、野良パーティでもっとも一般的な戦略は、すでに発表されている攻略法をなぞってクリアを目指すやり方だ。攻略方法は発表している有名コミュニティ/サイトやインフルエンサーの名前を取って「○○式」などと表現され、それぞれ微妙に差異がある。攻略やギミック処理においてはパーティ内の認識を統一することが重要。そのため、募集文には採用している攻略法を明記して、参加者はそれに合わせて「予習」来るのが常識……なのだが。零式実装直後はこの「○○式」が乱立。さらにハムカツ、ぬけまる、game8、Tuufless、など様々な名前が並び、「基本ハムカツ線取りゴールデンたけし」など、特定のギミックに対して部分的に他の戦術を採用するパーティもある。執筆現在は主流の攻略法に収斂しつつあるものの、実装初期はカオスでパーティを探すのに一苦労した。さらに、合ったパーティを見つけても人が集まるとは限らない。全体的なジョブの母数も影響し、集まりやすさはDPS>ヒーラー≧タンクといったところ。今はヒーラー不足で「緑の川」ができてるとかできてないとか……。

もちろん、自分でパーティ募集を立てたり、他のデータセンターに行くのも一つの手だろう(*1)。自分のいるパーティに知り合いを呼んだり、色んな攻略法を予習しておくなど、パーティ募集を楽にする方法をいくつか考えられる。だが、いずれにせよ私は噂通りの地獄が見たいので、もちろんそんな効率の良いことはしない。

(*1) 今までは高難易度コンテンツといえばManaDCに行くのが普通だったらしい。前拡張の天獄編零式の時はパーティ募集数がElementalが100未満、Manaが200以上なんて光景も見たことがある。今回はDCテレポの制限のおかげか一極集中は減っているようだが、今はGaiaに人が集まってるとか…?いずれにせよ、アルカディア零式は問題なくElementalで遊べている。HotfixでDCテレポ制限が緩和されたっぽいので、今後どうなるかは分からない。

パーティ募集文を読めない非行少年少女たち

そうしたパーティを探しは俗に「パーティ募集フェーズ」とも呼ばれているらしい。やはりここで悩む人は多く、ここばかりは固定パーティに軍配が上がる。

さらに、パーティ募集フェーズで楽をばかりに、募集文とは全く異なる練習フェーズに入ってくる人がいる。これがいわゆる「フェーズ詐欺」というやつだ。そうした人は、しばしばパーティ募集文に書かれたフェーズより前の段階で躓いている。難しいギミックは失敗するとパーティが全滅することも珍しくない。そうした人のせいで、練習したいフェーズまで進めずに解散という事態も起きてしまうのだ。
また、攻略法の違いによる事故を防ぐため、ギミックの処理方法などをチャットマクロ(コマンドを出すと指定されたチャットを一気に打ってくれる代物)に記録して、攻略前に流すパーティがほとんど。迷惑な人は募集文もマクロも読まないし「これ○○式のパーティですよね?」と悪びれず言う。

とはいえ、その中には募集文を見間違えた人もいるかもしれない。それに、フェーズをどのくらい習熟できたら次フェーズの練習するべきか、プレイヤー間での認識の差異があるように感じられた。「100%ミスしなくなったから次に行こう」という人と「50%ぐらいだからそろそろ次も見ておきたい」という人が混在している印象だ。少なくとも周りを巻き込んで練習してやる、なんて人は見当たらなかった。
それに、今日たまたま調子が悪かったり、他の人のミスに巻き込まれて特定の人ばかり戦闘不能になっていた、というケースもあるかもしれない。悪意あるフェーズ詐欺だと断定できない場合もあるが、とりあえず「パーティ募集文をきちんと見よう」「練習フェーズの前段階はとっさの判断に迷わないぐらい(80%?)の練度まで上げておこう」とは声高に言いたい。

そして、真の闇はコンプリート目的パーティにある。
コンプリート目的(コン目)のパーティは、その名の通り「そろそろクリアできるぜ!」と自信を持った人が集まるパーティ。……のはずなんだよ!?
なんとここに練習目的、あるいは「周りの助けであわよくばクリアしたい」ぐらいのガバガバ習熟度でやってくる恥知らずのカイ使いプレイヤーが少なくないのだ。中には序盤の簡単めのギミックを間違えるなど、到底クリアできない段階の人すら混じったりする。野良零式で一番辛かったのはここと言っても過言ではない。
そもそも一度クリアしてしまえば、クリア(コンプリート)済み募集の周回パーティに入れるのだ。当然練習中のプレイヤーたちで組むより全体の練度は上がる。そして、上手い人やガチ勢ほどクリアが早くコン済みパーティに行ってしまう。その結果コンプリート目的パーティは玉石混交の魔境と化してしまうのだ。「あわよくば」勢はまだ通し練習パーティなどで住み分けできるかもしれない。だが、練習目的で来てる人は、募集文を読む気もコミュニケーションを取る気もないと言っているようなもの。迷惑を通り越して害悪プレイヤーなので、ブラックリストに入れられても文句は言えない。

コミュニケーションの有無で変わるクリア率、ギスギス度

野良パーティは大きく分けて:

➀お互い積極的に発言して、意見を出し合うパーティ
②主にリーダーが発言して、全員を統率するパーティ
③必要最低限の発言のみで、静かに進行するパーティ

の3パターンに分かれる。
この中で一番ギスギスしやすいパーティはどのタイプだろうか。

答えは③だ。

①や②の場合は、リーダーやメンバーの気質によるものの、怖い思いをすることは稀。自分の場合は一度だけメンバーを激詰めする大外れリーダーを引いたが、それ以外の99%では問題なく遊べた。
③パターンのパーティで厄介なのは、誰も喋らず無言で進行ために「発言しても大丈夫だろうか」あるいは「発言しなくていいや」みたいな雰囲気ができやすいことだ。するとどうしてもメンバー間での調整がしづらく、非協力的で、他人や自分のミスを言いづらくなる。さらに、口を開けば文句しか言わないタイプの人は、こういうパーティでここぞとばかりに暴言を言う。中にはわざわざギスギスさせて楽しんでるんじゃないか?と思いたくなるような人も見かけた。ただ、フェーズ詐欺やマクロを読んでいないといった引き金がなければ、そのまま平和に終わることは多い。

一番気になったのは、シンプルに言い方がキツい人が多いこと。確かに、他人のミスに足を引っ張られるのは気分の良いものではない。自分がミスした時にきちんと謝ったり、味方のミスを(必要ならば)指摘するのも、クリアに近付く行動の一つだ。だが、いかに自分の指摘が正しくとも、剣呑の言い回しをすればパーティの雰囲気は悪くなるのは当たり前(*2)。ギスギスまではいかなくとも、ドキッとしたり遊びづらさを感じることは時折あった。
しかし、どうあがいても人はうっかりミスをするものだ。雰囲気の悪いパーティはミスが増え、フェーズ越えもクリアも遠のく。「他人の気持ちを想像して優しくしろ」とは言わない。だが、パーティの雰囲気を悪くしないことで目標に近づく。マイナスに繋がる言動は避ける方が合理的だ。
くわえて、パーティメンバーのミスを抑える努力をしていないプレイヤーもちらほら見かけた。リーダーとしてフィールドマーカーやマクロを用意してなかったり、コミュニケーションを拒否して我流を突き通したり、同じミスを続けてるメンバーを「まあいいか」と放置したり。

体感として、クリア率が高くて遊んでいて楽しいパーティは「①≧②≧③」だ。零式はエンドコンテンツで難易度が高く、一人の力でクリアすることはできない。無理にコミュニケーションを取る必要はないが、積極的にパーティメンバーと協力・連携する方が得策だ。それに、知らない人同士で意見を出し合って協力する光景は、やはり野良パーティでこそ輝くものだ。

(*2) こういうチームで協力するゲームは一人一人のミスが浮き彫りになりやすい(あるいは責任の所在が曖昧になりやすい)ので、自分は悪くないという心理になりがち。暴言を言う人はだいたい「自分は正しい立場として他人に物申す権利がある」と感じているようだ。何を思って何をしようが個々人の勝手だが、パーティメンバーは同じ目標を掲げた味方。とげとげしい言葉で自分の正しさを証明するより、人の心理をうまく操り、目的のために他人をうまく利用するぐらいの気概を持った方が合理的ではないだろうか。私個人としては、野良メンバーをクリアに導くのも技術の一つだと思っている。

事前準備はガチらなくていいけど、真面目にはしておきたい

パーティ募集やギミック処理を乗り越えて、最後に立ちはだかるのが時間切れ。時間切れはおおむね、パーティ全体のDPS不足を意味している。
自身のDPSを改善するもっとも簡単な方法は、装備の更新・強化と、バフ用アイテムの調達となる。レイド勢が誰しも口を酸っぱくして言う「事前準備」ってやつだ。というのも、FF14は「装備ゲー」とも言われるほど、装備だけでキャラクターの強さが変わってくるのだ。そこに個人技やギミック理解は関係なく、揃えるだけでダメージが上げられる。しっかりと準備した分だけDPSに余裕が生まれ、パーティがミスできる余地も増えていくのだ。

私の場合は、正直に告白すると、初週は割といい加減な準備で臨んだ。飯・薬は前拡張で余っていたものを使い回したし、装備は一部位だけ新式+マテリア禁断をして、残りは極討滅、美学、Nレイドで揃えた。富士山登山に例えるなら、格安ジャンパーよりはマシだが、頂上目指すのは到底無謀といったところだろうか。
一層はおおむね問題なかったものの、二層では何度もボス体力残り1%前後で時間切れを見た。ざっくり言うと、装備の強化で上昇するダメージ量はボス体力の数パーセントほど。つまり、明らかに自分の準備不足が原因の一つだ。そして、他に準備不足のプレイヤーがいたとしたら、それだけ時間切れの可能性は更に増えてゆく。私もきちんと装備、飯、薬を揃えていたら、コン目パーティで沼る期間も短くなったかもしれない。事前準備の大事さが叫ばれるのはこういうことだ。

……とはいえ、零式実装初週は下手したら準備に1000万ギルぐらいが飛ぶ。細かい経緯は割愛するが、そんなわけで個々人の準備状況というのは結構バラバラだったりする。野良パーティにはかっちりと装備を固めてきた人、私みたくぼちぼち準備した人、ダンジョンドロップの弱い装備にマテリアすら装着していない人など、さまざまな人が集まる。また富士山登山に例えるなら、専門店で登山装備を揃えた人と半袖短パンにサンダルで来てる人が同じツアーに来ているようなもの。マテリア禁断をしていない人や飯・薬を用意していない人など、リサーチ不足と思しき人もしばしば見られた。

事前準備を怠った私が言うのもおかしな話だが、ゆっくりと攻略をするのであれば、装備は無理のない範囲で強化すればいいと思う。そもそも四層は高額な新式装備+マテリア禁断でギリギリクリアというバランス(とされている)。零式ドロップや週制限トークンで週ごとに装備を強化すれば、クリア難易度は緩和されていくのだ。装備に関して言えば、初週四層踏破を目指さないのであれば、必須ではないと思う。だが、準備を真面目にやればやるほどプラスなのは間違いない。特に最新の飯・薬はほどほどの相場に落ち着くので、コン目パーティではきちんと購入/製作で用意しておきたいところだ。型落ち飯・薬は練習パーティで使おう。

DPSがマスクデータでめっちゃ困る

時間切れによる全滅は、零式におけるフラストレーションの大きな原因。それに拍車をかけているのが、DPSカウンターが存在しないことだ(*3)。戦闘で目立ったミスがなかった場合、誰がどこでどのくらいDPSを落としてしまっているのか誰にも分からないのである。
DPSは事前準備以外にもさまざまな要因が絡む。スキル回しといった個人技はもちろん、メンバーの戦闘不能やギミックの失敗でダメージは落ちる。さらに、ギミック処理のヒヤリハットによる詠唱中断や攻撃レンジ外への移動強要など、他人には見えづらいミスも影響してくる。そのため、時間切れが起きてしまった場合は反省が難しい。クリアできるまで何度も挑戦し続けるか、新たなパーティをクリアできることを祈るしかないという事態に陥りがちなのだ。

しかし、個人技を練習しようと思ったところで、FF14にはDPSの確認方法が木人討滅戦しかない。装備差やギミック処理も考慮に入れるには、(規約で禁止されている)外部ツールを用いて無理矢理DPSカウンターを導入するか、FFlogsのような外部サイトに頼ってDPSのタイムラインを確認するしかない。「ボスの体力残り何%か」という情報をマスクデータにされているようなものなので、時間切れに遭遇した時は途方に暮れた気持ちになる。もしせめて自分個人の貢献度が見られれば、改善のしようもあるのだが。

「DPSカウンターはハラスメントに繋がるため導入しない」というのが広く知られた公式見解だが、一定のDPSは零式のクリアに必要不可欠。カウンターをなくしたところでほかの目に見える数値やミスがやり玉に挙がるため、ハラスメントの防止にはならない。
しかし、DPSカウンターが実装されなくて困っているプレイヤーがいるのも、運営側は把握しているはず。それに、零式はユーザー主導のコンテンツにしたいという設計思想は端々で感じられる。FFlogsといった外部サイトが黙認されているのを見ると、運営として高難易度コンテンツに必要以上に介入したくない意図があるのかもしれない。ハラスメントうんぬん以外の理由が何かあって、大人の事情で言わないだけなのだろうか。いずれにせよ、せめて時間切れの際のガッカリ感は改善がほしい部分だ。

(*3) とはいえ、MMORPG全体で見ればDPSの非表示はスタンダードらしい。ざっと調べたところ、ゲーム内のDPS表示に対応しているのはPSO2ぐらいで、それも自身の数値のみ。海外タイトルは公式でサポートせず、外部MODの導入を黙認している模様。これらに関して運営側もあまり説明していないっぽい。FF14個別の問題や事情というよりは、DPSカウンターを公式でサポートすることがMMORPGの運営に不都合を来すのかもしれない。

野良零式を遊ぶストレスをどうすれば減らせるか

と、こうして体験を述べていくと問題点が目立ってしまったが、総じて楽しかったということは強調しておきたい。零式は少しずつ上達できる、やりごたえのあるコンテンツだ。そこに挑戦して、初めて見る数々の珍獣景色は新鮮で、時間をかけた甲斐があったと言いきれる。お互いの連携や役割分担が重要になる場面もあって、知らない人同士で即興で集まって、あれこれ言いながら協力してクリアできた時は嬉しい(*4)。FF14に集まる人間の年齢層が高く、マナーや良識のある人が多いのもプラスに働いている。
それに、固定パーティは曜日時間が決まっていたり、モチベーションや技量がメンバー間で異なると苦労する、欠員が出たら補充しなければならないなど、それはそれで面倒があったりする。個人的には、野良と固定どちらがいいかは、各々のプレイスタイルや好みによるところが大きいと思う。確かに野良特有のストレスはあるが、まことしやかに囁かれている悪評ほど悪いとは思えなかった。実際に調べてみて、自分に合う方を選ぶといいだろう。

では、あえてストレスフルになるようプレイしてみた体験を得て、考えうる反省・改善点を並べてみよう。

①パーティ募集を自分で立てる
理想のパーティは、探すより自分で作る方が楽。自分のロールや練習フェーズ、飯薬といったルールも決め放題。知り合いも呼びやすいし、逆に迷惑な人はブラックリストに入れておけば募集が非表示にできる。

②パーティメンバーときちんと協力をする
野良でやるなら、コミュニケーションはなるべく取った方がいい。クリアするために何が必要か一人一人がきちんと考えれば、練習もクリアも捗るというもの。バーストや軽減はもちろん、リーダーの指示に従ったり、ギスギスしないように気を遣ったりする必要があるかもしれない。それが野良の面倒な部分でもあり、楽しさでもある。

③ヤバそうなパーティを引いたら一飯で終わる
99%のプレイヤーがまともでも、1%の外れクジを完全に避けることは不可能だ。わくわく珍獣博覧会練度の怪しいパーティでは練習にならないし、クリアしても嬉しくない。自分のメンタルのためにも、適当な理由をつけて早々に抜けよう。三滅解散や一飯RCといった、解散タイミングが見えるパーティに入るのもアリだ。

④DPSを上げるため事前準備をしよう、FFlogsを利用しよう
DPSは正義。上げるに越したことはない。装備・飯・薬を可能な限り揃えるのはマストとして、FFlogsに登録してDPSを確認するのがおすすめだ。キャラクターの登録に抵抗がある場合は、上手い人の装備やスキル回し、リプレイをチェックするだけでも十分。

といったところだろうか。
二層でお盆休みが消え、少し休憩挟んだ今週から零式後半の三層と四層に挑む。ここまで来たら、後半も変わらず野良パーティでクリアを目指すつもりだ。あくまで私の一個人の感想だが、野良パーティがどんなものなのか、参考になれば幸いだ。

(*4) ギスギスしないとしても、個人のミスが悪目立ちする構造であることには変わりない。これは8人でプレイする以上は仕方がない。零式が嫌だけど手応えあるコンテンツがほしい、なんて人は1人用高難易度コンテンツとかに期待した方がいいのかも。でもさすがにでないかなあ……。MMOだし。

おまけ:プレイ中に見かけた面白い人、ヤバイ人

~恐怖の姫パーティ~
ある日入った、コンプリート目的パーティ。しかもクリア済みが2人も参加!意気揚々とする私。いけるかもしれないぞ。

……なのに3割も進まない。いつもミスして死んでいるのは、あの白魔道士……妙だな……。しかも自分を「うち」って呼んだり、女性的なkawaiiムーブが目立つミコッテ。さらに、パーティリーダーは「The Alpha Legend」の称号をつけているタンク。こ、これはもしや……姫パーティなのでは……!

ミスする姫。励ますみんな。そんな中で私は知っている。これはコンプリート目的パーティなどではない。内輪の姫ちゃんをヨイショしていい気分にさせるパーティなのだと。
わかるよ。みんなで姫ちゃんを零式に連れていって、クリアさせてあげたいんだよね。でもね、誰も姫ちゃんのミスした部分を指摘しないんだ。同じところで全滅するよね。いつまで経ってもマウサーラッシュ1にすら行けない。それで姫も騎士団も満足なのかな。分からないや。
私はそっと一飯で抜けた。

~地底から戻ってこれない人~
一層で遭遇した方。回線が不安定でロード時間がすんごく長い。途中まで問題なく進んだものの、落下死後なかなか帰ってこない事態が発生。どうやら落下死した場合はキャラクターを戦闘不能状態で地上にロードし直すという仕様らしく、30秒後ぐらいステージ上に現れなかった。とんでもなく深い穴だったんだろうな……(その方は謝って抜けた)。

~わけもわからずじぶんをこうげきしてしまった!~
ぬけまる式のパーティに集まった面々。だが、MTの戦士はことあるごと「これgame8じゃないんですか?」と言いだす。確かにgame8はぬけまる氏の攻略方法を採用することが多く、実質同じではある。だが、ぬけまる式を採用しているパーティである以上、細かい所を全員確認していなく確証は持てない。
game8に憑りつかれた戦士は「もう無理、これで最後にする」と言い残し、抜けていった。一体何が彼をそうさせたのか。社会か。FF14か。それともgame8か。彼の心の平安が訪れる日は来るのだろうか。お母さん心配です。

~「muri DPS tarinai」~
と言いながら、何度もそのヴァイパー君は戦闘不能になっていました。名前の横に若葉マークがついていたので、初零式だったのだろうか。他責的な考え方は脳を粉々に破壊するよ。優しいものを見たり想像して脳を守ってね。

おまけ2:Elementalの英語パーティ事情

2024/8/28現在、Lodestone国勢調査によると、Elementalは英語話者が約26%と最も多い(ほかのDCいずれも10%未満)。Elemental内にある私のホームワールドTonberryにいたっては脅威の59.4%と、日本語話者がマイノリティという非常に珍しい現象が起きている。私の観測範囲では東南アジア(GMT+7と+8)のプレイヤーや日本在住の外国人が多く、そうした人たちがElemental DCやTonberryに集結しているようだ。Tonberryだと定型文辞書使うだけで外国人と思われるのよね…。
必然的に、Elemental内では英語パーティの募集がちらほらと立つ。募集段階で言語が障害になるのはもったいないと思うので、そうしたパーティにもお邪魔させてもらった。

英語パーティの一番の特徴は、とにかく皆よく喋ること。どんなオンラインゲームでも、不思議と英語話者はチャットをよく打つ。そして、基本的にフレンドリー。当たりが強い人がいても、チームを励ますなどポジティブな言動をして紛らわそうとするプレイヤーもいたぐらいだ(*5)。そして、攻略のためにDiscordサーバーでの通話に誘われたり、パーティ解散後になぜか野良零式用CWLSに誘われたり、日本人とは距離感の取り方が少し違うのも興味深い点だった。
なお、そうしたフレンドリーさが際立つ反面、よくも悪くも気楽に参戦している人が多いと感じたのも事実だ。装備や飯・薬の準備不足、攻略法の予習不足などに関しては、英語パーティの方が目立つ傾向にあった(とはいえ、あまりに準備不足が目に余るプレイヤーは煙たがられていた)。

パーティ内では英語が飛び交うので、当然ながらある程度読めたほうがいい。だが、そうしたパーティであっても、全員英語が母語で流暢に扱えるとも限らないので、気負う必要はない。難しい単語も出て来ないので、FF14用語と自動翻訳機能の定型文辞書を駆使すれば、軽い意思疎通は取れるのではないかと思う。
とはいえ、定型文辞書は細かい固有名詞には対応していない。零式で出てくるフェーズ名や敵の技名は出せないので、調べておく必要はある。幸いKitten's ERP (Extreme Raid Progression) Guidesという、日本の主流攻略法をまとめてくれている英語サイトがあったためこちらをたびたび参照させていただいた。

なお、そうした意思疎通の問題から、特に高難易度コンテンツにおいては日本語話者は英語話者は一緒にやりたがらない傾向にある。パーティ募集でもたびたび「JP Only」「日本語は話せますか?(定型文)」という定型文辞書を募集文で見かけた(*6)。結局ホイホイ行ってしまったDiscordの通話でも「みんな英語話者と遊びたがらないから嬉しい」「Manaでは昔『準備ができたら×を押してください』という罠レディチェックが流行っていた」といった話が聞けた。
英語話者のプレイヤーはそれを分かっているので、無暗に日本語パーティに入らない人が多い。逆に、雑な認識の人ほど気軽に日本語パーティに入るので、英語話者全体の印象を悪くしてしまうという悪循環が起きているように感じる(全般的な話だが、零式でも何度かそういう光景を見かけた)。

まあ、何が言いたいかというと、案外英語パーティ怖くないです。英語話者とも零式ができると、選べるパーティが実質倍になるぜ!

(*5) 面白いことに、ネガティブなこともガンガン発言する人が多い。マナーの悪い人がいたら、その人が抜けたあとに「マナーの悪い人だったねえ」なんて話が出たりする。誰かが何度もミスをしたら「違うよ」「正しい方法はこうだよ」という指摘もよく見る。案外そうしたことを遠慮なくカラっと言えることが、風通しの良さに繋がるのかもしれない。そのぶん、たまに我が強すぎる人もいたけど……。

(*6) ちなみに、以前オーシャンフィッシングのパーティで主に定型文を使って会話をしていたら、それだけでブラックリストに入れられたことがある。普通にレイシズムを感じたし、そんなに外国人が嫌いならManaに行った方がいい……というかMMO向いてないのではと思ってしまった。かなしい!



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