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実際の業務で使ってみる生成AI×iPaaS🚀どんなことができるのか?

1. はじめに

もうすぐ2023年も終わりますね。年の締めくくりの一環として今年は NoCode & LowCode Advent Calendar 2023 に参加させていただきます!

今や、人工知能(AI)やノーコードツールがビジネスの様々な領域に進出しています。弊社でも、webサイトビルダーやiPaaSなど様々なノーコードツールを駆使しています。その中でも注目を集めているのが、生成AIとiPaaS(統合プラットフォーム)の組み合わせです。生成AIとiPaaSを組み合わせることで、どのような業務効率化が可能なのでしょうか?例えば、zoom会議の文字起こしやデータ校正など、実際の業務に取り入れるとどのような効果があるのか?この記事では、生成AIとiPaaSの概要から具体的な活用方法まで、わかりやすく解説します。ビジネスで実際に活用してみる価値のある生成AI×iPaaSの可能性をぜひご覧ください。

2. 生成AIとiPaaSの概要

ビジネスの世界では、今や人工知能(AI)が欠かせない存在となっています。特に、生成AIとiPaaS(統合プラットフォーム)の組み合わせは、業務効率化のために注目を集めています。生成AIとは、人間のように文章を作成したり、応答したりできるAIのことを指します。一方、iPaaSとは、複数のソフトウェアを統合するプラットフォームのことです。生成AIとiPaaSを組み合わせることで、様々な業務を効率化することが可能になります。

人間と同じように文章を作成する生成AI

生成AIの中でも特に注目を集めているのが、Chat GPTです。Chat GPTは、OpenAIが開発した大規模な学習データを元に、人間のように応答をすることができるAIです。

複数のソフトウェアを統合するiPaaS

iPaaSは、複数のソフトウェアを統合することで、データのやりとりや処理をスムーズに行うことができるプラットフォームです。例えば、CRMやメールマーケティングツールなど、さまざまなソフトウェアを統合することで、顧客データを一元管理することができます。また、iPaaSを使うことで、既存の業務システムと生成AIを接続することも可能になります。これにより、より効率的な業務を行うことができます。

Chat GPTとMakeの組み合わせにより、さまざまな業務において効率化を実現することができます。例えば、業務での文章作成やメールの自動返信、データの集計や分析、顧客対応の自動化など、多岐に渡る活用が可能です。さらにMakeは、シンプルな操作性と豊富な機能性を兼ね備えています。そのため、専門知識やプログラミングの知識がなくても、簡単に導入することができます。ビジネスにおいても、多くのメリットをもたらすことができるでしょう。次のセクションでは、具体的な業務での活用方法についてご紹介します。(今回は記事作成とかは除いて、iPaaSと連携して便利になる使い方に絞ってご紹介します)

3. 実際の業務での活用事例

実際の業務でも生成AIとiPaaSの組み合わせは多くの企業で活用されています。ここでは、実際の業務でどのように生成AIとiPaaSが活用されているか、いくつかの事例を紹介します。

zoom会議を要約し、CRM上のデータと連携

会議やセミナーなどで録音した音声を文字起こしする作業は、多くのビジネスパーソンにとって煩雑な作業の一つです。しかし、生成AIとiPaaSを組み合わせることで、この作業を自動化することが可能です。例えば、Chat GPTやMakeを活用することで、会議の文字起こしデータを自動的に要約し、ネクストアクションの候補を出し、CRM上のデータと紐付ける。これにより、時間や人的リソースを大幅に節約することができます。
詳しいやり方はこちらの記事でもご紹介しています。


部門種別や役職区分の自動判定

CRM上のデータには、取引先の人物データが格納されているかと思います。ウェビナー参加者リストをインポートしたり、名刺アプリからデータ連携していることもあるかもしれません。その際に当然人物の所属している部門名や、役職名のデータも入力されているかと思います。しかし、このままのデータだと、例えばマーケティングオートメーションツールで、"マーケティング部門の部長さんだけに絞って配信したい"といった際に、正確に絞り込むことが困難です。そこで、部門区分や役職区分といった単一選択フィールドをCRMに持たせてあげ、その区分分けの作業を生成AI×iPaaSで実現します。
実際にMakeで組んでいるシナリオがこんな感じです。

Makeの役職区分判定シナリオキャプチャ

やっていることは、以下となります。

発動条件:一日一回任意の時間になったら
①Pipedrive上で、役職区分が判定されておらず、役職名が入力されている人物情報一覧をリストアップ
②Chat GPTに役職名を渡し、役職区分を判定してもらう。
※プロンプト
#役職区分の分類
あなたは、データ整理のプロです。
役職名を役職区分に分類したい。
「分類リストと補足」を見た上で、以下の「回答内容」を「アウトプット例」のように分類してください。アウトプットする場合、余計なキーワードはいれずに分類リストのリスト名のみ回答してください。

##分類リストと補足
・代表取締役
・取締役/執行役員クラス
・部長クラス
・次長・課長クラス
・係長・主任・リーダークラス
・一般クラス
・顧問

上記分類リストに該当がなかった場合や「回答内容」が不明瞭な場合や、"人事部"のように部門名になっている場合は、
・その他役職クラス
に分類

##アウトプット例
部長クラス
③スプレッドシートに分類した役職区分を記載し、その役職区分の選択肢IDを取得
④Pipedrive上の該当データを更新

顧客からのお問い合わせ種別の自動判定

お問い合わせ種別の自動判定を行うことで、ナレッジベースなどのリソースの拡充や、プロダクト改善の優先順位付けに活用することが可能です。例として、弊社ではPipedriveというCRMプラットフォームの国内唯一のマスターパートナーとして、Pipedriveの日本における製品の販売、パートナー展開、請求業務などを担っています。

お客様からお問合せフォームなどを通じて、お困り毎のご相談がきた際に、Chat GPTにお問い合わせ内容を渡し、お問い合わせ内容を分類してもらっています。プロンプトは以下

#回答内容の分類
アンケート回答結果を分類したい。
「分類リスト」を見た上で、以下の「回答内容」を「アウトプット例」のように分類してください。
複数の分類に該当する場合は、複数の分類を教えてください。該当がない場合は、該当なしと回答してください

##分類リストと定義
①【大分類】始め方【中分類】アカウント設定【小分類】アカウント作成、データの追加【定義】Pipedriveアカウントの作成やデータの追加方法に関する問い合わせ
②【大分類】始め方【中分類】データの整理【小分類】取引の整理、連絡先の整理、活動の整理【定義】取引、連絡先、活動のデータを整理する方法に関する問い合わせ
③【大分類】機能【中分類】キャンペーン機能【小分類】メールキャンペーンの作成、キャンペーンのパフォーマンス分析【定義】Pipedriveのキャンペーン機能の使用方法やパフォーマンス分析に関する問い合わせ
④【大分類】機能【中分類】データ管理機能【小分類】取引(Deals)の管理、連絡先の管理、活動の管理【定義】Pipedriveのデータ管理機能(取引、連絡先、活動の管理)に関する問い合わせ
⑤【大分類】機能【中分類】メール機能【小分類】メールの同期、メールの送信と追跡【定義】Pipedriveのメール機能(同期、送信、追跡)に関する問い合わせ
⑥【大分類】機能【中分類】リード生成機能【小分類】リードのキャプチャ、リードの管理【定義】Pipedriveのリード生成機能(キャプチャ、管理)に関する問い合わせ
⑦【大分類】機能【中分類】統合機能【小分類】アプリとの統合、APIの利用【定義】Pipedriveの統合機能(アプリとの統合、APIの利用)に関する問い合わせ
⑧【大分類】機能【中分類】レポーティング機能【小分類】目標設定、カスタムレポートの作成【定義】Pipedriveのレポーティング機能(目標設定、カスタムレポートの作成)に関する問い合わせ
⑨【大分類】機能【中分類】モバイルアプリ機能【小分類】iOSアプリの使用、Androidアプリの使用【定義】Pipedriveのモバイルアプリ続きを以下に示します。
⑩【大分類】機能【中分類】プロジェクト管理機能【小分類】プロジェクトの作成と設定、プロジェクトの進行状況の追跡【定義】Pipedriveのプロジェクト管理機能(プロジェクトの作成、設定、進行状況の追跡)に関する問い合わせ
⑪【大分類】機能【中分類】セキュリティ機能【小分類】データ保護対策、セキュリティ関連の設定【定義】Pipedriveのセキュリティ機能(データ保護対策、セキュリティ関連の設定)に関する問い合わせ
⑫【大分類】機能【中分類】カスタマイズ機能【小分類】パイプラインステージのカスタマイズ、カスタムフィールドの作成【定義】Pipedriveのカスタマイズ機能(パイプラインステージのカスタマイズ、カスタムフィールドの作成)に関する問い合わせ
⑬【大分類】機能【中分類】自動化機能【小分類】タスクの自動化、メールの自動化【定義】Pipedriveの自動化機能(タスクの自動化、メールの自動化)に関する問い合わせ
⑭【大分類】アカウント管理【中分類】契約関連【小分類】契約、解約、アップグレード、ダウングレードなど契約に関する問い合わせ【定義】契約、課金、料金プラン、サブスクリプション管理に関する問い合わせ
⑮【大分類】アカウント管理【中分類】契約関連【小分類】請求先の変更など【定義】請求先情報の変更依頼など
⑯【大分類】アカウント管理【中分類】トラブルシューティング【小分類】一般的な問題、メール同期の問題【定義】Pipedriveの使用中に発生する一般的な問題や特定の問題(メール同期など)に関する問い合わせ
⑰【大分類】セキュリティとプライバシー【中分類】データセキュリティ【小分類】セキュリティ機能、データ保護対策【定義】Pipedriveのセキュリティ機能やデータ保護対策に関する問い合わせ
⑱【大分類】製品機能【中分類】製品の使用【小分類】製品の設定、製品の操作方法【定義】Pipedriveの続きを以下に示します。
⑲【大分類】製品機能【中分類】製品の改善【小分類】新機能の要望、既存機能の改善要望【定義】Pipedriveの製品に対する新機能の要望や既存機能の改善要望に関する問い合わせ
⑳【大分類】サポート【中分類】テクニカルサポート【小分類】バグ報告、テクニカルな問題【定義】Pipedriveの製品で発生したバグやテクニカルな問題に関する問い合わせ
㉑【大分類】サポート【中分類】カスタマーサービス【小分類】サービスに関する質問、フィードバック【定義】Pipedriveのサービスに関する質問やフィードバックに関する問い合わせ
㉒【大分類】契約・法務【中分類】契約内容【小分類】契約条項の確認、契約変更の手続き【定義】Pipedriveとの契約内容や契約変更に関する問い合わせ
㉓【大分類】契約・法務【中分類】法務【小分類】法的な問題、法的な要求【定義】Pipedriveの製品やサービスに関連する法的な問題や要求に関する問い合わせ

##アウトプット例:該当するものが1つの場合
㉒【大分類】契約・法務【中分類】法務【小分類】法的な問題、法的な要求【定義】Pipedriveの製品やサービスに関連する法的な問題や要求に関する問い合わせ

##アウトプット例:該当するものが複数の場合
㉑【大分類】契約・法務【中分類】契約内容【小分類】契約条項の確認、契約変更の手続き【定義】Pipedriveとの契約内容や契約変更に関する問い合わせ_㉒【大分類】契約・法務【中分類】法務【小分類】法的な問題、法的な要求【定義】Pipedriveの製品やサービスに関連する法的な問題や要求に関する問い合わせ

分類したデータはスプレッドシートに連携しておくことで、どういった内容のお問い合わせが多いのか、その推移は?などを分析して改善ポイントの洗い出しの参考にしていくことができます。

まとめ

今回は、実際の業務での生成AIとiPaaSの活用事例を紹介しました。生成AIとiPaaSを組み合わせることで、煩雑な作業を自動化し、業務の効率化を図ることができます。さらに、生成AIとiPaaSの組み合わせにはさまざまな可能性があり、今後さらなる発展が期待されています。ビジネスで実際に活用してみる価値のある生成AI×iPaaSの可能性をぜひご紹介しました。ぜひ、今後のビジネスにおいても生成AIとiPaaSの組み合わせを活用し、業務効率化を図ってみてはいかがでしょうか。

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