コンサルはしていません！(2022年6月13日放送回)
Twitterか何を見ていたかは忘れましたが、僕に対する意見・噂話で「あいつはコンサルで稼いでいる」「ウェブ職TVやYouTubeをやって、信者を作ってコンサルで稼いでいる」ということを書かれていたんです。
あまり詳しい内容は覚えていませんが、そういうことを書かれていました。それに対して物申すVoicyです。
コンサルはしていません！
まず一言言わせてほしい。コンサルはやっていない。
定期的に「コンサルをやっている」と言われるのですが、やっていません。どこを探してもコンサルはやっていない。
イメージなのでしょうか。マネタイズと言えば情報商材やコンサルで、情報発信をする人たちは全員それをやるみたいな。イメージなのかは分からないですけど、いまだに言われますね。
誤解のないように言っておくと、僕は確かに昔はコンサルみたいなことをやっていました。でも1年前・2年前ではなく、コンサルをやっていたのは4～5年前の話です。健康アップデートがある前は間違いなくやっていました。
なぜかと言うと、その当時はコンサルがまだできたんです。お金をもらって、教えて、そこで結果を出してもらうって。もちろん全員ではありません。結果が出ない人も当然多いですが、それでもそういうことが成立したと思っています。
でも最近は個人向けのコンサルは成立しないと思っています。だからやっていないのですが、今日はその辺の話をしたいと思います。
コンサルが全部ダメなわけではない
まず一個言いたいことは、「コンサルはやっていない」ということ。だから「コンサルをやっている」と言うのはやめて。
それを見た人は「あいつコンサルをやってるんだ」と思います。世の中いい噂は拡散されないけど、悪い噂はめっちゃ拡散されます。だから割に合わない感じがすごい。しかも誤解だし、やっていないから。
個人向けコンサルについて1つ前提として、コンサルをやってる人を否定しているわけではありません。世の中にはちゃんとしたコンサルもあります。ブログ系のコンサルの「ブログで稼がせます」みたいなコンサルが全部ダメだとは思いません。
コンサルを受けたことがないから誰のやつがいいとかは分かりません。ただ当然世の中にはいいコンサルがあって、コンサルのおかげで稼げるようになる人がいるということも事実です。
僕も誰かに何かを教わるときにお金を払ったりします。税理士さんにお金を払いますが、あれもコンサルです。税理士業務を委託しているし、税金の面で相談があれば教えてもらう。それも1つのコンサルです。コンサルにお金を払うということ自体をダメだと思ってるわけではありません。それだけは前置きとして言っておきたいです。
月5万円で手取り足取り教えてくれる？
その上で、個人向けコンサルがなぜ難しいのか、僕がなぜやらないかということは、もう今の時代にコンサルって割に合わないからです。ちょうど昨日出した動画の中にそういう話があって。「コンサルって割に合わない」という話を対談に出てくれた河野(こまめ)さんという方としています。
そうなんですよ。割に合わないんです。
コンサルといえばいくらぐらいを想像しますか？大体ブログ系のコンサルは半年で20万・30万。もっともっと高いものもあるはずです。よくあるものだったら、20万から50万ぐらいの幅に大体が収まると思います。
半年で30万円だとすると月5万円ぐらい。月5万円のコンサルは言ったら悪いですがクソコンサルしかないと思います。それをコンサルだと言ってやっている人は結構やばい。やばいかめっちゃいい人かのどちらかです。そんなにいい人が世の中に溢れているわけではないので大体やばい人です。
なぜなら、月5万円で何ができるんだという話だからです。その人はコンサルをしているわけです。そんなにすごい人がたったの月5万円で、手取り足取りいろんなことを教えてくれるのか？という話。冷静に考えてもらったら分かると思いますが、やらないでしょ。
ブログ系のインフルエンサーが月にいくら稼いでいるかは分かりませんが、100万・200万、人によっては500万。そんなに稼いでいるのに、月にたった5万円もらって一体何をするんだろう？みたいな。
割に合わなくないですか？どのぐらいの時間を使うのかは分かりませんが、月に5万円はほぼ何もしない。たまに質問が来たらそれに対して一言返す。そのぐらいしか想定していない価格設定だと思うんですよね。当然それで結果が出るかといったら結果は出るわけない。みんなが想定しているようなコンサルは受けられるはずもありません。
コンサルへの期待が大きすぎる
どのぐらいのものを想定してるかということは人によると思うので、なんとも言えないところですが、おそらくコンサルに求めるものってすごく大きいと思います。要は、ウェブ職TVを見ても分からない。ネットでいろいろ検索しても分からない。だから、実際に教えてほしい。となると手取り足取り教えてほしい人が多いんですよね。
コンサル：「まずはジャンル選定をしましょう」
生徒：「ジャンルは何がオススメですか?」
コンサル：「このジャンルがオススメです」
生徒：「ではそのジャンルでは何を売ったらいいですか?」
コンサル：「これがオススメですよ」
コンサル：「次はブログを作りましょう」
生徒：「ブログはどうやって作ったらいいですか?」
コンサル：「こうやって作りましょう」
コンサル：「ブログができたら次は記事を書きましょう」
生徒：「どうやって記事を書いたらいいですか?」
コンサル：「記事はこうやって書きましょう」
生徒：「これでいいですか?」
コンサル：「分かりました。じゃあチェックします。」
そうしてコンサルがチェックして改善点を教えてくれる。
そんなの無理です。それをやるのに一体どれだけの時間がかかるのかという話で、たったの月5万円でサービスを受けられるわけがありません。
仮に月に30万・50万くらいするのならある思います。人を一人雇うぐらいの勢いだからです。さっきみたいなコンサルの頼り方をするんだったら、詳しい人を雇っているのと変わらないような感覚なので、月30万・50万くらい払わないとどう考えても割に合いません。でもそんなの払えないですよね。
そのすごい人達が30万・50万をもらってやるかと言ったらやりませんよ。だってそんなに拘束されるぐらいなら、自分でやっている方が儲かるから。しかもコンサルをするとなると、結果を出さなければいけません。そこには責任や義務ができます。
責任や義務を負って月に50万。大金ですが、そうやってやる人の時給やいろんなことを考えたら、そんなのやらなくない？と思うんですよね。中にはやる人もいると思いますが。
組織化しているならあるかもしれない
組織化をしてやっている人だと別だとは思います。ブログ界隈だったら一人でやっている人が多いですが、その人が自分でコンサルをするというと上限があります。一人の人が使える時間は限られているわけで、その一人の人がめちゃめちゃ丁寧に対応していたら数を受けられません。
「どうしたらいいですか?」と言われて、それを逐一全部を教えるようなことをやっていたら、月に2人・3人受けるともう終わりです。アッパーが月に50万円もらったとしても100万・150万の話になってしまいます。でもコンサルをする人はすごい人が多いです。その人たちはそんなに必死こいて、大きな責任を負って、100万～150万を稼ぎたいのか？と。
計算が合わないんです。だから、自分の持っているノウハウ・知識・経験を誰かに教えて、その人もコンサルができるようにする。要するに人を雇う(組織化)という話になるのですが、それならある思います。そういう人を増やしていけば売り上げも増えていくわけなので。
会社の事業としてやっていくということなのですが、それをやっているところはほぼないです。ブログ系のコンサルでそんなことをやっているところは聞いたことないので、非常に怪しいですよね。
多分そういうことをやっているところはあるとは思います。要するに「自分がサポートします」と言いながら、業務委託の人に任せているパターン。僕はそういうのはやりません。「コンサルをそもそもやっていない」という話ですが。
うまくいかない原因は「継続できない」こと
コンサルに近いところで言うと、「SEOライティング実践講座」はコンサルではないですが、近いと思います。
当然あれも僕一人では絶対できないので、僕がやるのではなくて業務委託やうちの従業員の方にやってもらうようになっています。それはそういうふうに書いています。そういうやり方しかできないと思いますね。
個人ブログでコンサルっていびつなんです。今の時代、コンサルに求められていることは、ノウハウ・知識・情報ではないと思うんですよね。それは山ほど溢れています。
ウェブ職TVを見ていますか？めっちゃいろんな話をしています。
それを消化できない人は多いと思いますが、だからその知識や情報を求めてコンサルを受けたところで、全く結果は出ません。なぜなら足りていないのは知識や情報ではないからです。
ほとんどの人の壁になっている、うまくいかない原因で大きいことは「継続できないこと」です。それこそ分かりやすいところで言うと「モチベーションが続かない」とか。
コンサルだってモチベーションが続かなかったら絶対結果は出せません。「結果が出ない」ということは同じです。「めちゃめちゃ頑張って結果が出ませんでした」というのも結果は出ていないし、「モチベーションが下がって続きませんでした」ということも結果が出ていません。
だからコンサルをやるんだったら、求められることは情報やノウハウを与えることより、コーチングみたいな話です。「やる気が出ません」と言われた人に対して何とかやる気が出させる。それが果たしてコンサルなのかという話もありますが、それができるんだったらコンサルは成立すると思います。
僕はそういうことはできないのでコンサルは向いていません。でも、そんなことができるのならマジで「コンサルはやらなくない？」と思うんですけどね。だってやる気がない人にやる気を出させて、さらに結果まで出させるんです。わざわざそんな難しいことを月に5万円・30万円でやります？それができるのなら人を雇った方がいい。
やる気のない人を雇っても、その人をやる気にさせて結果を出させることができるのなら、絶対その方が売り上げは大きくなります。コンサルはそういうところがクリアではありません。
なぜあなたはコンサルをしているの？
「コンサルをやる人はなんでコンサルをやっているんだろう？」ということは考えた方がいいです。「私が教えたら絶対にブログで結果を出させてみせます！安心してください！」みたいなコンサルの人は多いですが、そんなの「こんにちは」と言っているのと同じで、みんなが言うんです。
当たり前ですが「結果が出せない」と言うコンサルはいません。「結果が出ない可能性というのは全然ある」とは言う人はいるだろうし、元々そういうものなので、その前提で話は聞くべきです。
「なんでわざわざあなたはコンサルをやっているの？」ということに納得できるような理由があればいいのですが、ほとんどの場合はそんな理由はないと思うんですよね。だから「そういうことには関わらないでほしい」ということは、こういう業界でやってる人間としては思うところですよね。
話がそれていますが許してください。
思考の放棄は本質から外れている
「こいつはコンサルをやって稼いでる」と言われているけど「やってないよ」という話です。
いろんなことを考えて、自分自身にコンサルが向いているかと言われたら向いていないと思うし、コンサルをやって結果を出させるとかも難しいし、割に合いません。
「ジャンルはどれがいいですか」
「これがオススメですよ」
「案件はどれがいいですか?」
「これがオススメですよ」
「記事はどうやって書いたらいいですか?」
「こうやって書いたらいいですよ」
「記事をチェックしてください」
だったら「もう自分でやるわ」って思います。わざわざお金をもらって、重たい責任を背負って、そこまでいくとコンサルではなく作業代行・運営代行なんです。
その人たちが一番価値がある、一番重要な「考える」ということを結局しないわけで、全部丸投げ。手を動かしている人は外注です。業務委託ですよね。記事を書く人やワードブレスを立ち上げる人。それでそんなにお金を稼げるわけではなくて。
何が価値に変わるかというと「思考力」だと思うんですよ。要は「考える」ということ。そこに一番価値があって、それをやらない時点で、お金を稼ぐという本質から外れているんですよね。だからそこに対して適切なお金を払うんだったら別なのですが、でもそうではない。めちゃめちゃ価値があるものを月5万円で使うみたいな。
それはさすがに無理でしょう。コンサルを受けようと思っている人はその辺をもう一度考えてほしいと思います。
コンサルを受けてもうまくいきません
今でも「コンサルを受けようと思っていました」と言われるんですけど、やめたほうがいいです。コンサルを受けたところでうまくいかないんですよ。
ライザップはコンサルと呼ぶかどうかと言われたらコンサルとは言いませんが、「ライザップに30万円払いました。痩せることができた人はどれだけいるんだろう?」みたいな。
お金を稼ぐということとは全く違うので、食事制限して運動したら科学的に痩せられます。だから成功する確率は高いと思いますが、それでも全員が全員痩せることは絶対にできません。30万円を払ってもやらない人は全然やらないから。
びっくりしますよ。僕も昔コンサルをやっていたからよく分かります。30万円を払って1回も相談してこない人や、1～2回相談して終わりな人はいますから。
コンサルの場合は、価格設定自体がそういうことを想定して作られていると思います。がっちりずっと相談してくる人はほとんどいなくて、ほとんどの人が最初の1～2週間、長くても1ヶ月相談したらそれで終わり。だから月に5万円ぐらい、トータルで30万円ぐらいもらったら成立するんですよ。
その人たちが想定している働く時間とお金のバランスは、数時間で30万円。でも絶対にそんなことを考えてお金を払いません。「めちゃめちゃいろんなことを教えてくれる」「ここに申し込んだら、この人に教わったら絶対結果が出るんだ」と思ってしか申し込まないと思うので。なので気を付けてください。
個別相談とコンサルの違い
僕はコンサルをやっていないので、「コンサルを教えてください」や「有料で教わることはできないでしょうか」と言われますがやっていません。そういうのはSEOライティング実践講座ぐらいです。一部個別相談がついているものもありますが、あれは個別相談なので「コンサルではないよ」とめっちゃ言ってます。めちゃめちゃ書いてます。前は誤解されて申し込む人も結構多かったので。
あくまで僕の中でですが、個別相談とコンサルの違いはこうです。
個別相談はライブ配信をやっています。ライブ配信をやっていて、みんなからの質問を答えているますが、ああいうのは個別相談だと思っています。あれが個別にできるようなイメージ。
ただ、例えば「こういうジャンルでブログをやりたいんですけど、なかじさんだったらどういうブログをやりますか?」「どんなコンセプトでブログをやったらいいですか?」みたいな相談は基本受けません。
それって「戦略を考える」とか「戦略立案」です。それをやりだすと、途端にめちゃめちゃ時間もかかるし、その業界のことも知らなければいけない。競合のことも知らなければいけない。それをまともに受けられるかというと受けられません。だから「そういうことはできません」ということを断った上で「一問一答みたいな個別相談だったらできます」と。
それに関しても僕が直接やるわけではなく、スタッフがやるという前提で。一部そういうサービスをやっていたりはしますが、今それに申し込めるかと言われたら申し込めません。
だからコンサルをやる人もコンサルを申し込みたいという人も気を付けてほしいと思います。そのぐらい今のこの業界で、コンサルは求められていないと思います。
今は質の高い情報があふれている
全然関係ありませんが、最近「Web3.0」や「DAO」が流行っています。「もう株式会社なんて古い、今はDAOの時代だ。」みたいな。そういう時代の変化もあります。
少なくとも数年前だったら、コンサルは全然成立したと思います。ただ、今の時代、この環境の中でコンサルをやるというのはマジしんどいです。自分自身の動画をあげるのはどうかと思いますが、ウェブ職TVなど、めちゃめちゃ質の高い情報がいっぱい出ています。
僕は戦略的なことはめっちゃ動画で話しているし、記事の書き方はめっちゃ言っているし、それを超えてくるようなコンサルをやることはめっちゃ大変だと思います。
そもそも論としてコンサルをやっている人が、僕のYouTubeを理解しているかといったら理解していない人は多いと思います。僕のYouTubeを理解していないとコンサルをやってはいけないわけではないし、考え方もいろいろあって、僕のやり方や考え方だけが全てではないです。
ただ少なくとも昔に比べたら、質の高い情報があふれているということは間違いない。そこで何十万というお金をもらおうと思ったら、当然相対的にそれを超えていかなければいけません。本当に超えられるかというと難しい。だから「そういう変化も考えながらビジネスをやっていかなければいけない」ということは個人的には思うところですね。
コンサル業界は進歩していない
これはどちらかと言うとコンサルをやる側の話ですが、この業界は全然進歩していないと思っています。ブロガーやアフィリエイターと呼ばれる人たちは進化していると思います。昔だったら考えられないようなクオリティで、「これでブログ歴は半年ですか?」「これでブログ歴は1年ですか?」みたいな人はめっちゃいます。みんなすごい。
対談に出ている人もそうですが、記事のクオリティやサイトのクオリティが高くなっています。それは得られる情報の質が上がっているからだと思います。使っているWordPressテーマが進化しているということもあると思います。
でもブログ系の情報発信をしている人は何でマネタイズしているかと言うと、ほとんどが情報商材やコンサルです。それがダメだとは言いません。でも僕がブログを始めた17年前ぐらいと全然変わっていないです。10年以上前と全然変わっていない。
時代がこれだけ変化しているのに、そこら辺のマネタイズが全然変わっていない。それはそれで「どうなの?」「それで大丈夫?」と思います。それが唯一の正解じゃないと思うんですよね。
それに今SNSで、情報商材やコンサルに対する風当たりがきついです。5万円や10万円の情報商材を出そうものなら、みんなで喜んでぶっ叩きにいく人たちがこの界隈にあふれています。そんな雰囲気の中で、10年以上前からされているようなマネタイズをずっとやり続ける。「なんでわざわざやるんだろう」と思います。
絶対に儲かりますけどね。なぜならそこにはニーズはあるだろうし、単価も高いから。月に500万・1,000万を儲けようと思ったらそんなに難しいことではありません。でもいろんなことを考えたら割に合わないと思ってしまいます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。本ページの内容はVoicyを書き起こして、Web上で読みやすいように再編集したものです。元音声は以下で聴くことができます。面白いと思ってもらえたら、noteとVoicyをフォローしてもらえるとうれしいです。
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