まさかのどんでん返し
みなさんこんにちは。メリアです。
今日は最近の読了したこちらの1冊を紹介いたします。
なんと綺麗な表紙に身を包んでいるのでしょう…。
いぬじゅんさんの作品で、『冬シリーズ』のなかの1冊です。
最近少しずつ暖かくなってきてちょっと季節外れ感は否めないのですが、感動的な作品に変わりはありません。
あらすじ
プログラマーとして働く春哉はカフェのテラスに座っている時にとある女性に突然話しかけられる。「誰かに追われているので彼氏のフリをしてほしい」と懇願され、それこそが彼女との出会いだった。
彼女の名前は冬野咲良。彼女は「物書きの人」として詩やブロガーとして活動をしていた。
『運命の出会い』を果たしたと疑わなかった春哉はかつて交通事故似合い、一部の記憶を失っていた。
やがて失っていた記憶が少しずつ蘇るごとに、衝撃のラストへと導かれる。
許しと愛の物語です。
感想
最初は「なんて甘い恋愛小説なんだ」と疑わなかったものが、少しずつ「何か変だ」ということに気付いていきます。
その「変」を感じる度に作品にのめり込み、それはまるで中毒のように侵食され、一気に読み終えてしまった作品です。
"愛"という感情に人々はとことん翻弄されるのだろうと改めて感じました。
ミステリー小説のようなドキドキ感と、衝撃のラストに思わず「うわぁ」と声が漏れてしまうような作品でした。
最後の最後、最後の一文まで読み逃せない、まさしく"許し"の作品です。
読了後は悲しみや温かな気持ちが生まれ、心に深く残る作品となりました。
私自身、割とライト文芸も好んで読みますが、今回久しぶりに読みました。
いぬじゅんさんの作品もとても好きなので、気になる方はぜひ調べてみてください。