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これ1冊で大丈夫!『最高の体調』

本日の1冊はこちら!メンタリストのDaiGoさんがイチオシする鈴木裕さん著者の『最高の体調』です。本書では、古代(狩猟時代)の生活スタイルと現代の生活を比較し、遺伝子的観点からどのようであるべきか、さまざまなリサーチを元に書かれた1冊なのです。

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鈴木裕さん

1976年生まれ、慶應義塾大学卒業。出版会社の勤務を経て、執筆活動に入ります。10万本以上もの科学論文を読破し、600人を超える海外の学者や専門医にインタビューを重ねながら、現在はヘルスケアをテーマとした書籍や雑誌の執筆を手がけています。

私たち現代人が抱える問題

1. 文明病

私たち現代人は、『文明病』を抱えています。文明病とは、朝起きた時に、「なんとなく不調だ…」というのが文明病です。古代には文明病は存在しませんでした。

現代の世界には矛盾が生じているのです。

私たちの人間は、長大なビルを作りあげたが、一方で気は短くなった。道路を広くしたわりに、視野は狭くなった。お金を使って身につくものはなく、ものを買っても楽しみは少ない。家は大きくなったが、家族との関わりは小さい。便利になったのに、時間がない。専門科が増えても、それ以上に問題も増えた。薬は増えたのに、健康な人は減った。

私はこの言葉に驚きました。これは、ワシントン州の牧師、ボム・ムーアヘッドが書いたエッセイの一節です。悲しいことにその通りだと、思ってしまいました。

私たちの生活は発達しているのにも関わらず、幸福度はどんどん下がってきています。お酒の飲み過ぎやタバコの吸いすぎ、インターネットの発達、カロリーの摂りすぎ、睡眠負債などなど、数多くの問題が起きています。朝起きた瞬間から体の調子がなんとなく悪い、仕事では長時間労働で、作業の効率の良し悪しを人の目で判断してしまう。そして私たちは、愚かな自分を責め立て、「悪いのは自分だ!」と結論づけてしまうのです。

2. 炎症と不安

私たちが文明病を引き起こす原因として、「炎症と不安」があげられます。

炎症:人間がこけて擦りむいた時、赤くなって出血しますよね。これは短期的な炎症です。炎症は有害な刺激を取り除こうとする免疫システムなので、人間にとっては必要なシステムです。

しかし、現代の炎症は細胞レベルで起きる火事のようなものであり、糖尿病や肥満といった不調の原因にもなっている、最も恐ろしく、避けるべき状態です。この慢性的な炎症は長期的に、気付かぬうちに起きていることがほとんどで、さまざまな病気の引き金になっていると言われています。

- 古代と現代でのミスマッチ

・多すぎる:カロリー、精製穀物、塩分、乳製品、満腹感、人口密度 etc...

・少なすぎる:有酸素運動、筋トレ、睡眠、空腹感、ビタミンやミネラル、自然との触れ合い、接触 etc...

・新しすぎる:加工食品、デジタルデバイス、トランス脂肪酸、孤独、抗生物質、仕事でのプレッシャー etc...

狩猟民族は糖尿病や脳卒中、認知症がほぼ0だったといいます。また、さまざまな研究結果で、長寿の方々に共通している点として、炎症レベルが低かったこともわかっています。

不安:不安には、正体がはっきりしているものもあれば、ぼんやりとした何か、に不安を感じることもしばしばあるのではないでしょうか?

狩猟時代の不安とは、いつトラに襲われるか分からない、部族間の問題といった、ハッキリとした不安です。これらはいずれも短期的な不安ですね。

一方のぼんやりとした不安は現代特有で、仕事でのプレッシャーやコミュニケーションの不安、SNSでの誹謗中傷、このようなことがあげられます。不安は、私たちの記憶力の低下、判断力を奪い、そして死期までもを早ませるとの研究結果も出ているほどなのです。この不安が炎症の原因にもなっている場合があります。

- なぜぼんやり不安を抱えるのか?

それは、時間感覚の変化が挙げられます。古代では、イマを中心とした生活を慕いました。そこに「未来」という感覚はなく、今を生きるためだけに生活をしていたのです。

しかし現代では「お金がなくなったらどうしよう」「病気になるかもしれない」など「未来」に対しての不安を抱えている人が多くいます。私たちの遺伝子は「未来に対処する」能力が備わっていなかったのです。これがぼんやりした慢性的な不安のなる原因なのです。

解決策は…?

ミスマッチを出来るだけ無くし、遺伝にそうように生活するということになります。

炎症の予防

1. 自然と接触する

定期的に自然と触れ合うことで気持ちを穏やかにし、安らぎや親切心を得られることができるのです。公園に出かけたり、それが難しい場合は、スマホの画面を自然の背景にするなども効果的です。

2. 食物繊維を摂取する

腸内細菌という言葉を聞いたことがある人は多くいると思います。腸は私たちの体を支える最も重要な器官で、腸内細菌が多い人ほど、死亡率やがんの発症率、炎症が低くなったという研究結果もあります。1日のうちに、ごぼうやりんご、海藻やキノコ類、キムチ、発酵食品などを摂取するように心がけましょう。

不安を解消する

▶︎ 未来と今を近づける

研究結果により、未来との心理的距離が近い人ほど不安に強く、自己コントロール能力も高いという事実が出ています。

例えば、ダイエットをする際、「痩せたい」と思っている自分と「目の前にあるケーキを食べたい」と思っている自分がいるとします。ここで、心理的距離が遠い人ほど、痩せた自分の実感が持てず、ケーキに手を伸ばしてしまいます。しかし、心理的距離が近いと痩せた自分を容易に想像でき、ケーキを控えるモチベーションが高まるのです。この自己連続性が高まれば「ぼんやりした不安」は生まれません。

1. 価値を設定する

自分自身の価値観を設定することでぼんやりした不安を取り除き、明確な目標を産むことができます。

『もし、お金・尊敬・仕事・幸福感、全てが手に入ったら、どんな行動をするか』

ここでの答えが、あなたの心の底の価値観となります。ぜひ、時間がある時に考えてみてください。

2. ルール化する

・今日やり遂げたい事を毎朝3つ書き出して実践

・今週やり遂げたい事を週の頭に3つ書き出して実践

・今月やり遂げたい事を月の頭に3つ書き出して実践

・今年やり遂げたい事を年始に3つ書き出して実践

・毎週末にレビューを行い上手くいった点・改善できる点を3つ書き出す

なぜ3つずつなのかというと、人間は4以上のタスクを処理できないからです。ぜひ実践してみましょう。

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いかがでしたでしょうか。

現代を生きる私たちが抱える「謎の不調」は今からでも改善することができます。人生100年時代と言われる今、毎日を楽しく、最高のパフォーマンスで過ごしたいですよね。

そんな方はぜひ、こちらの1冊をてにとってみてはいかがでしょうか。

Kindleだと現在、価格が半額以下!ぜひチェックしてみてください♪


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