グーグル「Area120」から誕生したゲーム・プラットフォーム「GameSnacks」
note記事『戦略をアップデートする』は、競争戦略コンサルタントとしてGAFA×BATH等の米中メガテック企業をはじめ国内外トップ企業の動向をフォローしている田中道昭が、日々行っているこれら企業へのリサーチの中から、その内容をnoteでシェアするものです。
今日の『戦略をアップデートする』のテーマは、グーグルのゲーム・プラットフォームです。
グーグルは、2021年2月23日、コーポレートブログに「GameSnacks brings HTML5 games to Google products(GameSnacksがHTML5のゲームをグーグルのプロダクトにラインアップ」)」という記事をアップしました。
「GameSnacks」とは、「Area120」から生まれたグーグルのゲーム・プラットフォームです。現在、同プラットフォームには、クラシックゲーム、レーシングゲーム、パズルゲームなど複数のジャンルにわたって、HTML5の軽量でカジュアルなゲームが100以上揃っています。2Gや3Gといった低速回線や低メモリデバイスを利用するユーザーでも十分に楽しめるようなゲームになっているようです。
「Area120」とは、グーグルの従業員が集うワークショップから提案されたプロジェクトに資金や人材などの経営資源を投入して実際の製品やサービスを創っていく、いわば社内インキュベーション制度です。この「Area120」から2020年2月に立ち上げられたのが「GameSnacks」というわけです。
もちろん「GameSnacks」はオープン・プラットフォームになっており、今後ゲーム開発者がより多くのユーザーにリーチできるような仕立てやその収益化促進の施策が盛り込まれてくるとされています。まもなく「次世代 Ad Sense for Games」に関する実験も、この「GameSnacks」上で実施されるとされています。
田中道昭
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