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南太平洋のトレーニング

8日目のマザーアースヒーリング


・・と思いきや



”これからトレーニングに入るよ”



ガイドの声が聞こえる。



「え?ヒーリングは?」



”しばらくもう大丈夫。
それより君のトレーニングだから”




私は東南アジアの熱帯雨林の中にある
大きな大仏さまのお顔の前を浮いていた。



10メートル近い高さがありそうな
大きくてエキゾチックな顔立ちの大仏さま。


下を見ると、大地の上を
まるでこの大仏さまを守るように
1頭の白い虎が歩き回っている。


一瞬たりとも警戒を緩めず
周囲を威嚇している。



”あの虎に気づかれないように急降下して
地下まで降りて行くんだ。
途中までは一緒に行くからね”



今日のガイドは男性だ。
地下に降りるルートのビジョンを
見せてくれる。



”わかったね・・GO!”



私はガイドと手を繋ぎ
足を下に向けて真っ直ぐに
スピードをつけて降りていった。


ここは3次元じゃないから
地中に入るときにも抵抗はない。
まるで空気がそのまま続いてるかのように
スルッと地面の中に入っていく。



もう少しで潜り切るというところで
虎が私に気づいて走り出した。

ガイドはもういない。



不思議と怖さはなかった。



無事に逃げ切った自分を想像しながら
一気に地中へと沈んでいく。



急降下中、一瞬
「67」という数字が見えた。



虎に頭を食われそうになる済んでのところで
私は完全に地中に潜った。



ほんの一瞬の差。



この様子を見ていた3次元意識の自分は
まるで映画かゲームでも観ているかのように
スリルと興奮を味わっていたのだけど


実際にやっていた5次元の私は
やけに冷静で無感情だった。


その二つの意識を
同時に感じてる自分がいる。




67のエンジェルナンバーは



『無償の奉仕と有償の労働のバランスがよくとれています。
あなたのスピリチュアルの知恵はこの世界に必要です』

『あなたがスピリチュアルに行っていることが
天使やアセンデッドマスター、大天使らに応援されています』




確かに、最近マザーアースヒーリングを始めてからは
特にそんな感じだ。





”良くやった。
そのまま地下に泳いで行って”


ガイドの声が聞こえた。



褒められたことでリラックスした私は
ゆっくりと頭を下にして
地中を泳いでいった。



しばらくすると場面は
光いっぱいのブルーグリーンの
海に切り替わり


いつものイルカの誘導で
南の島に連れて行かれた。



あたりには何もない
ただの島。



「何もないね。ここで休めってこと?
最近みんなよく休めって言うよね。
5次元でのバケーションってこと?」



イルカたちは何も答えない。



とりあえずビーチに上がって
のんびりしてみようか。



座って海を見つめるものの
何をしていいかわからず


退屈になって後ろを振り返ってみると
古い遺跡が姿を現していた。


ピラミッドのように見えるけど
エジプトにあるような
綺麗な正四面体じゃなくて



直方体の四角い岩を
ピラミッドの形になるように
雑多に置いて重ねたような感じだった。



そのピラミッドの上に登り
太陽のエネルギーを吸収するように言われる。



最近、3次元の私は
連日の霧と小雨で全然太陽を浴びれてない。

だからここでエネルギーを入れる必要があるのか。



もし、3次元で日中に
太陽をたくさん浴びれてたら

夜の5次元のこの時間は
もっと他のことに当てられるんだろうか?


余計なことで時間を取らされてるようで
なんだか勿体無いような
歯痒いような気がした。



もっとレベルが上がれば
5次元での日光浴も
きっと一瞬で済むようになるのだろうけど。




・・私は今までずっと

苦労する方へ、より時間がかかる方へ
重い方へと無意識に選んできた。

心配することにもたくさん
エネルギーを注いだ。


なぜかというと
その方が価値があって、思いがこもっていて
それを大切にしてる気がしたからだ。


まさに地の時代の錯覚。



それが松果体にターボをかけて以来
まったく真逆になり

いかに早くやるか、効率よくやるか
エネルギー軽くやり遂げられるか

そこに重点を置くようになった。




”一瞬でこの作業が済んだらいいのに”
そう思うこともしょっちゅうだ。



それは3次元でいう効率・ビジネス論の話
じゃなくて


時間があれば、今どれだけの貢献ができるか
自分にできることをすぐやることの価値というか


いかに自身の無駄なエネルギーを入れずに
上に任せることができるか

Surrenderできるか



どうすればもっとエネルギーと時間を有効に使って
地球や宇宙全体のためになれるか

そんなことに
価値を見出すようになったからだ。



そこには、文明の境目に生まれてきては
助けようとして助けられなかった私の

過去のたくさんの後悔が
残っているのかもしれない。




そんなことを考えながら
南国の強い陽の光を浴びていると
急にガイドが言った。



”OK、じゃあ質問だ。
このピラミッドはいつ建てられた?”



風化してボコボコになっている茶色の岩肌は
相当、相当、古そうだ。
岩の形状のどこをどう見たら年代が分かるんだろう?


そう考えていると



”目に見えるものと脳内の情報とを
照らし合わせちゃダメだ。

それだと
いまある情報の中からしか得られない。

エネルギーを読むんだ”




岩に手をかざしていく。



わからない・・。



古く見えるけど、実は新しいのかも知れない。
この風化した姿はまやかしかもしれない。




2000年代・・?
いや、それはおかしい。



「1500年代!」と言うと



”惜しい・・っていうか違う。
もっと深く感じてごらん”



3次元の私が
「そんなの当てられっこないよ」と言うのを無視して
5次元の私は淡々とエネルギーを読み続ける。



そして、回路が繋がった。



「わかった、1700年代。
場所はパプアニューギニア。
でもこのピラミッドは別次元のパプアにある」




”良くわかったね。
その通りだよ”




ウィキべディアより】

”1700年2月27日、ウィリアム・ダンピアが
ヨーロッパ人として初めて(ニューブリテン島に)到達した”




ガイドが、植民地化され始めた頃の
別次元のパプアニューギニアを見せたのは




何か意味があるんだろうか。








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