個性は未知、その魅力は誰にも諮り知れない
「女性の話にはオチがなくて面白くない」
少し前まで、世の一部の男性達の口からよく発されていたこの言葉。
この言葉について、私はずっと疑問に思っていました。
疑問というか、定期的に思い出して腸が煮えくり返るような気持ちになります。
初めにこの発言をした方にこの文章を読んでもらいたい気持ちすらあります。
もし誰か芸人さんが初めに言い出したのだとしても、は?の波は来ますが、
芸人さんでもない男性が言っているのはさらに大波のは?がやって来ます。
そもそも、そんなことを言っている一部の男性達は、
毎回意識せず話をしても芸人さんのように
「オチがあって多くの人が面白いと思う話」ができるのでしょうか。
また、必ずしも「オチがある話=面白い話」 となる訳ではないと思います。
「オチがないと面白い話ではない」という思考回路は面白味がない。
クリエイティビティがないと思います。
「オチないんかい」っというツッコミができる会話の面白さもあると
思いますし、オチのない話の掛け合いも面白いと思います。
「オチないんかい」のくだりを定番にして広げて楽しむこともできます。
テレビのバラエティー番組や出会いの場などで、この魔の台詞、
「女性の話にはオチがなくて面白くない」を
当たり前のことかのように言っている一部の男性達の話を聞きながら、
「思考力がなくて面白くないな」と心の中で思っていました。
主語が大きすぎる発言は、良く考えてから口に出してほしいですし、
自分も気を付けようと、改めて思いました。
もちろんこの記事も、すべての男性がそう思っていると
決めつけて投稿しているわけではありません。
自分の出会った一部の男性達の会話やテレビ等のメディアの情報で
この魔の台詞を耳にすることが多々あり、
定期的に思い出し悶々としていたので、自分的見解をここに書いています。
また、世の中の一部の男性の発言の矛盾についても考えていました。
世間に同じぐらい大々的に広がっている意見で、「面白い女性はモテない」があります。
「面白い女性は好かれにくい」というようなことを言っておいて、
今度は「女性の話にはオチがなくて面白くない」と言い出す。
以下の内容はもちろんすべての女性に当てはまることではないと思いますが、
まだ人生経験が少ない女性が、好意を持っている人に好かれたいと
思ったとして、世の中に蔓延っている「面白い女性は好かれにくい」と
いう意見を気にしてしまい、普段の自分にあるユーモア的要素を抑え、
一部の男性の前で自分の本当の姿を微塵も出せていないという場合も多くあると考えられます。
そもそも私は、偏った価値観を押し付けるような情報をメディアが
発信してしまっていること自体、人に良くない影響を与えていると思います。
「多くの人に好かれないとダメ」「この性質の方が好かれやすい」
といった風に受け取ってしまう人が増えることによって、
遠回しにジワジワと多くの人の個性を奪い取ってしまう、危険な行為だと思うのです。
特に、年齢が若かったり人生経験が少なかったりすると
心の底ではそんなこと思っていなくても、メディアや周りの人達に流されて
無意識に参考にしてしまったり、信じて発言してしまうことも多いと思います。
そもそも人の好みというのは本当にそれぞれですし、
人と人が関わるということは、どんな化学反応が起きるかわかりません。
未知の可能性だらけです。多方面な魅力が混ざり合っている、
唯一無二の自分から、様々な人間関係が出来上がります。
人の魅力というのはどんな人であっても多方面で奥深く、一言では言い表せません。
そんな素敵な一人一人の魅力が、根拠のない情報に振り回されることはとてももったいないことだと思います。
やはり、初めて「女性の話にはオチがなくて面白くない」と
発言した人だけでなく、これまでに1回でもこの発言をしたことがある
すべての人にこの記事の内容を読んでいただき、考え直していただけることを願うばかりです。
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