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リアリティ・トランサーフィンの考察①『エネルギーの振り子』

 同じ集団に属する人間の思考エネルギーは集まり、まとまった一本の流れとなる。この時、エネルギーの海の真ん中で、個々に独立したエネルギー情報体、すなわちエネルギーの振り子ペンジュラムが産まれる。この構造はそれ自身が一つの生命のように独立して歩み始める。そして、この構造の中で活動する人々を自分の決まりに服従させる。
 なぜ振り子なのだろうか? なぜなら、より多くの人々、すなわち信奉者たちが振り子に自分たちのエネルギーを与えるようになると、振り子はその分大きく揺れ動くようになるからである。

「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択
ヴァジム・ゼランド著

先日、ちょっと探しものをしていて普段さわることのない本棚を覗いてみたら、ヴァジム・ゼランドという人が書いたリアリティ・トランサーフィンという、ちょっと風変わりな願望実現法の本がでてきました。たしかこのシリーズは日本語で読めるものは全部で4冊あるのですが、出てきたのはそのうちの最初の2冊だけでした。

Amazonの Kindle が発売された10年くらい前に、それまで所蔵していた紙の書籍をほぼすべて処分したことがあります。以降は電子書籍版のない本でどうしても読んでみたいものだけ紙の本で購入し、基本的には読んだらすぐに処分するようにしています。おかげで本の置き場に困ることはなくなりましたが、それでもカバーが破けてしまったり、滅多にしませんが本に線を引いたりしたものは処分するのがためらわれるので、なんだかんだでいま現在も30冊くらいは紙の本が家にあります。

デスクトップはヒヨコの画像です🐤

このリアリティ・トランサーフィンの2冊は、最初の大掛かりな処分の際にすでにカバーが擦り切れていたため、シリーズの3巻と4巻のみ処分してこれらは残すことにしたものでしたが、他の本とは別の棚にあったため、ずっとそのことを忘れていました。それで、おお懐かしいと思ってすこしめくって読んでみたところ、なかなか面白いなと思ったので2冊ともこれからじっくり読み直していくことにしました。

本来なら手放す予定だった本が忘れた頃に出てくるというのも、単なる偶然ではないとわたしは思うんですよね。ちなみにAmazonで調べるとすでに絶版になっていて、どちらも3,000円とか4,000円とかいう結構なお値段になっていました。それもあって、わたしにとってというより、これをわたしが引用して記事にすることが誰かの役に立つかもしれないと考えることにしました。今回はその第一弾ですが、読み進めていくなかで要所要所をとりあげて、いくつかの記事にする予定です。

もっとも、あくまでこれは印象的な箇所や重要な箇所の引用と、それについてのわたしの所見にとどまるものであり、本の内容の要約的なものではありません。それでは著作権の侵害となってしまいますので、わたしの記事を読まれて、もし興味が湧いた方はちょっとお高いですが書籍を購入してください。それではどうぞ。

リアリティ・トランサーフィンとは?

著者のヴァジム・ゼランドさんはロシアの量子物理学者だそうです。啓示的な夢からインスピレーションを受けて考案したのがこのトランサーフィン(本のタイトルではリアリティ・トランサーフィンとありますが、本文中ではトランサーフィンのみの表記なので記事でも今後はトランサーフィンとします)です。

最初にトランサーフィンのことを「ちょっと風変わりな願望実現法の本」と書きましたが、厳密にいえばこの本は願望実現法を書いたものではありません。トランサーフィンの要諦を簡潔にまとめるなら『人は常に自分が選択したものを現実化している。いまのこの現実が望ましいものでないとしても、それはあなたが選んだものだから、それを変えることはできない。可能なのは別の現実、別の人生ラインを選ぶことである』というものになります。

トランサーフィンを構成する基本的な概念に「ヴァリアントモデル」というものがあります。これは無限に変化する現実の可変性をあらわした言葉で、過去・現在・未来のすべての情報と潜在的な可能性を含んだヴァリアントの空間というものをヴァジム・ゼランドは想定しています。このヴァリアントモデルについては、わたしのBLOGの記事で紹介したパラレルリアリティのモデルと基本的には同じものだと考えてもらってよいと思います。

トランサーフィンはつまるところ、パラレルな別の望ましい現実に移行するためのテクニックです。「どうやって?」ということについては追々かいつまんで紹介していきますが、この記事ではまず、ヴァリアントモデルに加えてこの第1巻の本のタイトルにも含まれている「振り子」とはなにか? について触れておきたいと思います。ここで再度、引用文をペーストします。

 同じ集団に属する人間の思考エネルギーは集まり、まとまった一本の流れとなる。この時、エネルギーの海の真ん中で、個々に独立したエネルギー情報体、すなわちエネルギーの振り子ペンジュラムが産まれる。この構造はそれ自身が一つの生命のように独立して歩み始める。そして、この構造の中で活動する人々を自分の決まりに服従させる。
 なぜ振り子なのだろうか? なぜなら、より多くの人々、すなわち信奉者たちが振り子に自分たちのエネルギーを与えるようになると、振り子はその分大きく揺れ動くようになるからである。

この引用文では人間の集団的な思考エネルギーを例にとっていますが、他にも多くの人が使用している道具も振り子になりえますし、バクテリアのコロニーや魚群、動物群、森林帯なども振り子とみなせるそうです。また、ひとりの人間もまた、体を構成する全細胞とそのエネルギーがあつまった一つの振り子です。

振り子はいわゆる集合意識のような概念に似ていますが、それ自体がひとつの生物、生命体のように振る舞い、それに力を与えている人々の意志や思惑どおりには動かないという点でそうしたものとは異なっています。

カルト教義や極端な思想などを思い浮かべると振り子のイメージが湧きやすいかもしれません。そして、ヴァジム・ゼランドはすべての振り子は基本的には破壊的であると言います。

・振り子は、自分の信奉者たちのエネルギーを受け取り、それによって振幅を増大させる。
・振り子は、より多くのエネルギーを受け取ろうとして、できるだけ多くの信奉者を自分に惹きつけようとする。
・振り子は、自分の信奉者たちのグループをほかのすべてのグループと対立させる。
・振り子は、信奉者になりたくない者なら誰であれ攻撃的に非難し、自分の側に引き入れるか、無力化するか、または排除するかしようとする。
・振り子は、自分の行動を正当化し、より多くの信奉者を獲得するために、上品で魅力的な仮面を被り、高尚な目標を掲げて装い、人々の感情をかき立てる。

「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択
ヴァジム・ゼランド著

たとえば SDGs などもこうした振り子の分かりやすい例でしょう。も、もちろん SDGs を悪く言っているつもりはありませんよ。

この振り子の概念を深く理解しておくだけでも、実生活において役立つ局面は多いのではないかと思います。トランサーフィン第1巻は、この振り子の性質と働きを詳しく述べる内容になっています。第2巻は第1巻の内容をふまえて、どうやってバリアントの空間を望む方向へ移動するか、という話になっていると思います(記憶しています)。

今回はこの振り子についての基本的な情報を紹介しました。もうすこし読み進んだら、また記事にしたいと思います。読んでくださってありがとうございました🙂


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