質問箱への回答⑤『迷いと識別力について』
人生のさまざまな局面において人は大いに迷います。迷うことも経験のひとつであり、さんざん迷ったからこそ人は賢くなれるものでもありますが、そうはいってもできることなら迷わずに生きたいものですね。人生には、ダンジョンの地図や航海図やコンパスといったものは存在しないのでしょうか?
今回のご質問はこちらです。
以下が回答になります。
ご質問ありがとうございます🙂
ちょうどついさっき、お昼になにを食べるか迷っていたわたしです。ちなみに数日前はワークマンのイージスダウンを買うか買わないかで大いに迷いました(けっきょく買いました)よ😌
このような別にどっちでもよいようなことで迷ったり、あるいは単純に道に迷ったりということであれば、それには意識レベルはあんまり関係がありません。前者はある意味で迷うということを愉しんでいるのであり、後者はその肉体精神機構の方向感覚の問題といえるでしょう。
しかしながら、例えば誰かと話している際に「ううむ……なんと言ったものか🤔」と迷うときなどは、意識レベルも多少は関係してきます。それは、どう答えるのがその人のためになるかという観点で考えるからですが、その観点をもてることそれ自体、その人が比較的高い意識レベルの持ち主であるからこそと言うことができます。
とはいえ、その場合でも、意識レベルが高ければ高いほど、迷う時間は短くなっていくでしょうし、意識レベル600(覚醒)を超えているような人であればその時間はほぼゼロになることでしょう。つまり、迷うことはなくなります。
そもそも人が迷うのは「なにが正しいか分からないから」ですが、正しさというものは実は意識レベルに応じて千差万別です。低い意識レベルの領域で正しいとされていることが、より高い領域においては間違っているとみなされるケースは枚挙にいとまがありません。
しかしながら、それはそれとしても、人は考えます。「もっとこう、そのような相対的な正しさじゃなくて、絶対的な判断基準がないものか。あるなら、それを知りたい」と。
探求者が悟りや覚醒を求めるのは、一つにはこの動機からです。悟れば、あるいは覚醒すれば、なんでも分かるんじゃないかと思うわけですね。じっさい、その通りでもあるのですが、だからといって覚者や賢者は全知全能かというと、そうではありません。(※ちなみに覚者は意識レベル600以上、賢者は700以上とわたしは定義しています)
意識レベルが高まっていくにつれて、いわゆる「識別力」が養われていきます。この識別力とは「真理、あるいは真理に即したこと」と「真理ではないもの、あるいは真理に反すること」を識別する力のことです。真理とは「すべてはひとつである」ことですから、真理に反することとは要するに分離を意味しています。この真理と非真理、あるいは反真理はグラデーションで表現できますが、これを分かりやすく形にしたものがホーキンズ博士の意識のスケールなのですね。
ですから識別力とは、あらゆる事物について、それがどれほど真理に即しているか、あるいは真理に反しているか(=統合の度合い=統合性)を見抜く能力であり、意識レベルを概算で判定する能力ともいえます。
意識レベル600は二元性を超越するレベルですが、これは分離を完全に見抜けることを意味しています。したがって完全な識別力は意識レベル600を超えないと身につかないともいえますが、500を超えている人の識別力は概ねアテにできますし、540以上であれば霊的なことについて責任をもって教えることも可能なほどの識別力が備わります。
この識別力によって迷妄は退けられていきますから、「意識レベルが高ければ、迷うことはなくなるのでしょうか」というご質問については、はいそうですということになるでしょう。
ところで、カンの鋭い方なら思いつかれたかもしれませんが、識別力が識別しているものと、キネシオロジーテストが判定しているものはまったく同じです。つまり、識別力とキネシオロジーテストにおいて働いている力は同じものなのです。キネシオロジーテストそのものの意識レベルが600で測定されるのも、そういうことなんですね。
ですので、これはホーキンズ博士の本にも書いてあることですが、十分な識別力が身につくまではキネシオロジーテストを活用してさまざまな事物の統合性を測定することをおすすめします。もっとも、ちゃんとしたテストは一人では実施できないのがネックなのですが、有志をつのって一緒にテストするグループを作ってみるのはよいアイディアでしょう。その場において、さまざまなマスターの意識レベルやさまざまな教えの意識レベルを測定したり、瞑想やヨガなどのワークが自分にあっているかどうかを判定したりすることで、スピリチュアルな罠にはまったり、無駄なお金と時間を費やすことを回避できるでしょう。
それでは、今回はこれで以上になります。この回答が役に立ちましたなら幸いです。またの質問をお待ちしていますね🙂
ここまでになります。読んでいただいてありがとうございました。