あなたとの距離は難しい

自分の話を理解してくれない人とどうやって付き合っていったらいいのか考えている。相手からは「あなたは私の話をよく聞いてくれるね！」と感謝されても、こっちの話はきちんと受け入れられたことがない。

もちろん「縁を切る」とか「我慢して付き合う」というわかりやすい選択肢はあるが、今はそのどちらも取りたくない。理由は、今までがその繰り返しだったから。我慢して付き合い、結局は耐えられずに絶縁する。このパターンから抜け出したい。

どうすればいいんだろう？

「あなたは私の話を理解してくれないね」と言ったところで、相手にそれはできないのだし、ただの嫌みにしかならない。できるとしたら「私の話にいい加減な反応をしないでほしい」と言うことだけだれど、相手にしてみればそれが精一杯なのかもしれない。やっぱり距離を置くしかないのだろうか。

あるいは、本人に直接そう言ってみるか。「私はあなたとの関係を切りたくはないけれど、あまりに自分のことを受け入れられないと感じてる。もう少し慎重な発言をしてもらえると嬉しい」と。ただ、そう伝えたところで「理解できない人」が「理解できる人」に変わってくれるわけではないから難しい。私もまた、人に同じことを言われてもどこまで自分の発言を改善させられるか、わからない。

他人に本音を話してしまうから、そんな風に悩んでしまうわけで、どうでもいい話ばかりするという手もある。すべてを「わかるぅー」で済ませてしまうことのできるような。相手が同意しやすい話を持ち出し、テンプレートな反応を引き出して、言いたいことは何も話さず、波風立てずに会話を終わらせる。つまらないとはいえ、一番安全な方法。

他人との距離感はいつも考えどころだ。踏み込み、要求し過ぎれば関係性を破壊するし、何も言わずに我慢していたところで、事態は何も変わらない。相手のいることだから、すべて自分の思うようになるなんてことはそうそうない。

そうなれば、相手をもっと理解しようとするしかないだろうな、と思う。なぜこの人はこんな無理解としか思えないことを言うのか？その背後にあるメッセージはなんなのか？それが相手を傷つけると知っててやってることなのか？ただの無配慮なのか？それは悪意があるよりも悪くないか？

理解されない、と思うのは、私が相手を理解できていないからなんだろう。相手がなぜそれを言って、どうしてそんな反応をするのか、それを見極めていくというアプローチの仕方もあるのだ。そうだ、次からはそうしよう、といま誓っている。