自由に踊ろう!
「梅雨」
例年より遅れ入るようだが、もうそろそろやってくるのだろうか。
洗濯物も生乾き、皮膚の治安も悪くなる、湿度高めのムッとした空気。
身体的、精神的に辛くなるこの時期をいかに心地よく過ごせばよいのか、毎年考えているのだが、どうにもうまくいかない。何か良い方法はないものだろうか。こんな時は、気持ちが上がる音楽でも聴きながら過ごすのも、1つの方法かもしれない。
昨年、「きっと好きやと思うわ」と教えて貰って聞き始めたアーティストがいる。Spotifyで検索して数曲聞いただけで、ドハマりし、直近でライブは無いか検索したところ、なんと1か月後にあるじゃないかとチケットを購入し参戦。なんと言葉にしたら良いのか分からないけど、今まで経験したありとあらゆるライブの中で、初めてなんじゃないかと思えるぐらい「自己解放」したライブだった。そんな感覚を味わわせてくれたアーティストこそ、
「Lucky Kilimanjaro」
彼らのバンドのテーマが「世界中の毎日を躍らせる」
そして、単なるダンスミュージックだけではなくて、ココロをキュッと刺激する歌詞にも魅力がたくさんある。難しい歌詞では無く、気心知れた友達と話しているような、そっと寄り添ってくれる感じがたまらない。
ライブ前、ボーカルの熊木君がいつもインスタで、こんな文章を上げる。
実は、私は、100%ライブに集中できない性質だ。ライブ会場に居る人は、ただ純粋に音楽を自分なりに楽しみに来ている人ばかりなのに、なぜか私はそういう人達からどう見られてるのかとかを考えだしたり、ライブと関係ない仕事やプライベートな事を考えだしてしまうのだ。なので、せっかくの機会を100%満喫することが出来なかった。しかし、彼らのライブはそんな余計な考えが、知らぬ間に無くなって、気付けは心の底から楽しんでいる私が、そこに存在した。音に合わせて勝手に踊り、飛び跳ね、歌っている私が。きっと、熊木君が歌いながら何度も伝えてくれる「自由に踊ろう」が、彼らの音楽と一緒に、私の脳内に湧き出る予定な思考を払拭してくれたからだろうなと思う。
令和6年6月8日。10周年記念ツアー初日に参加した。それも今回は野外。雨も降らず、暑過ぎもせず、風も少しある最高の空間で、彼らの音楽を堪能できる贅沢感。最高過ぎた。彼らの音楽を教えてくれた人と一緒に参加したのだが、終焉後、「やばすぎる」「最高過ぎる」と何度も2人で言い合った。
こんな楽しい事があった翌日は、余韻が残るも、目の前にある「現実」にがっかりする。現実に戻らなければならないけれど、もうちょっと浸っていたい気持ちとのせめぎあいに、自分自身がぐったりしてしまう。
そんな日の今日。天気は雨。湿度も高め。どんよりしている。
彼らの音楽を聴きながら、新たに始まる「現実」と向きあっていこう。
熊木君からは、優しさと愛があふれている気がする。