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【夢】 長く続けること

noteでイラストを可愛くきれいに描ける人はいいなあといつも思う。
今日は、【叶えたい夢】がある人は読んでくれたらと思いながら書いてみようかな。


=子供のころ

私は絵が得意ではない。
嫌いではないが、動物を描けと言われても全く描けない。
耳は口はどこにあったかな?どんな形?
など想像しても描けない。
すらすら描ける人、本当に羨ましい。

母が小学生の時の私の絵を前にしてこう言った。
母 「私は絵が下手だったから〇〇も似たのかな。」
この言葉ははっきり覚えており、私は内心ショックを受けた。
絵が上手く描けない血筋なんだと思ってしまったのだ。
そう言われると、心が固まって自分の思う通りにますます描けなくなった。

音楽が好きだったし、音楽だけはみんなより少し出来るかもと思えたので、まだ救われていたかもしれない。
絵に対しては劣等感がいまだにある。
美術館も大人になって初めて入ったような気がする。
美術系は、遠い存在だった。

=30歳のころ

何か習い事をしたいという気持ちがずっとあり、カルチャースクールに見学に行った。
そのころの一つの夢は、カルチャースクールで何かを教えられるような先生になりたいということ。
誰にも言ってはなかったが、習うなら講師の資格を取るつもりで、細く長く続けられるようなものにしようと決めていた。

当時、トールペイントが大流行。
あまのじゃくの私は人がしていないものを見つけようとなる。
そしてたまたま、見学したときに出会ったのが、「デコパージュ」だった。

=デコパージュとは

デコパージュの始まりは、17世紀後半とも18世紀に入ってからとも言われています。18世紀にイタリアの家具職人から盛んになった紙を使った装飾工芸物のことを言います。「Decoupage」とは紙の切り抜きで作った装飾という意味のフランス語で、高価で手に入りにくい日本の漆工芸をまねて自分なりの工夫を凝らして作ったのが始まりです。後に、ルイ16世とマリーアントワネットがサロンでデコパージュを作って楽しんだという記録が残っているそうです。
今私達がデコパージュといっている工芸品はアメリカから始まりました。手軽で扱いやすい材料の開発やプリント技術も発展して数段美しくなり子供から大人まで男女を問わず楽しむことのできるクラフトとして人気が出ました。・・・後略

デコパージュ 杉森幸子さんの本より


もうン十年も前の作品です
クラックル(ひび割れ)技法を入れている作品 
カレンダーのプリントを使っています

絵の描けない私が選んだのは、好きなプリントをカットして板、ガラス、プラスチック、陶器などに張り付けて、ニスを塗ったり、クリスタル(今でいうレジン)で仕上げる、「デコパージュ」。
これなら、絵の描けない私でも出来そうだと思ったのだ。

習っているうちに、アクリル絵の具での色の作り方、プリントの配置など、結局「絵のセンス」は必要なことだとわかってくる。
周りの方の作品を見ることは、才能のない私にはとっておきの勉強になった。

私にどこまでできるのだろう?と思いながらも細かいプリントのカットは大好きだったので、続けられたのだ。
カットしているときは、無心になれる。
テレビを見ながらは、プリントのカットは出来ない。(カッターナイフを使用)
スマホもまだない時代だったので夜がすごく充実していた。
子供が寝たあと11時ころからプリントのカットを始めて、気が付いたら2時だったり。
翌日疲れたとも思っていなかったのは、若さゆえなのか。

先生や同じスクールのメンバーにも恵まれたのも大きい。
今から考えると本当に素敵な時間が過ごせた。

=夢が叶っていた

講師の資格も頂き、人に教えるという夢を叶えられた。
あれっ、私が講師?
20年ほどやり続けていたら、夢が現実になっていたのだ。
この講師の仕事は私が自分の力を試し、生徒さんに喜んでもらえるようにできる場だった。

今は、少人数を家で月に1回教えているだけなので、たわいもないトークとお茶の時間がみんな目当てになってきている。
それも良し。
笑顔で心が軽くなって帰ってもらえるなら、素敵なことじゃないかと思うのだ。
私も生徒さんから、パワーや笑顔を頂いている。

=若い時は勢いで頑張れる

今でもどちらかというと美術より音楽が好きだ。
それでも、20年以上続けていたら美術関係のものにも自然と触れる機会が増えていて少しは見る目も肥え、人に教えられるくらいになった。

若い時は、怖いもの知らず!勢いがあったとつくづく思う。
やりたいアイデアが次々浮かんできていた。
子供のころの、美術に対する劣等感を少しぬぐえたような気もしている。
絵は下手だったが、本当は美術も好きだったのだ。

=夢がある人たち

大きくても小さくても夢がある人は、きっと心の中にきらきら輝く石を持ち続けている。
最初の1歩が1番パワーが必要だけれど、踏み出さないと何も始まらない。
踏み出せば、夢が叶う可能性はぐーんと高くなる。

10年、20年後の姿を思い浮かべながら、静かに燃え続けて欲しい!!

=おしまいに

デコパージュをやり続けた先に、また50歳からお箏に触れ、音楽にも戻っている私ですが、どちらにもいい影響があると感じています。
音楽、美術と分ける必要はないのかなとこの年になって思っているところ。

昔ある知人が言っていました。
何事も10年続けたら、それなりの技術が身につくものだと。

=おしまいのおしまいに

アラ還の私が小さな夢を叶えるため身をもって体験してきたことを書いてみました。
恥ずかしいけれど振り返ると自分の辿ってきた道がよく見えてきて、書いて良かったです!

仕事は仕事。趣味は趣味。
ストレス発散のためにも、私にはいつもなにか趣味が必要みたいです。

これからの道も、ゆっくり作り続けたいなあ。


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