Ⅴ.ガチアサリ
1.ガチアサリ基礎知識
・ガチアサリは「スプラトゥーン2」から追加されたルールであり且つ複雑なルールの為、苦手としているプレイヤーも多く、Xランク人口が他3ルールと比べて少ないようです。
・ステージ上に出現するアサリの数には上限(約50個)があります。その為、アサリを集める行為は敵にアサリを与えない行為に直結します。
・ガチアサリを持っていると相手側の画面にも常に表示されてしまうようになります。そのため基本戦術は、中後衛がアサリを集めてガチアサリを作り、前衛はキルを狙って勝ち筋を作り、盤面が出来上がったらシュートに行く、という流れになります。
・初期配置のアサリの回収及び消滅後は各ステージに10数か所存在する「アサリが沸くエリア」に4個ずつ沸きます。どのエリアに沸くかはランダムになっていて、どこにどのタイミングで沸くかによってアサリの収集スピード、盤面状況、カウントの進み具合等に影響があります。ゆえにある意味ガチマッチ4ルールの中で「運に左右される要素が最も強いゲーム」とも言えます。
*4つ沸いたアサリのうち1つでも残しておけば再出現はしない仕様になっており、プレイヤーの意図でアサリの沸きを完全にコントロール出来ないわけではありません。
2.初動時間帯の状況確認
<ブキ編成と立ち回りの推測>
ガチアサリ初動における編成で見る主なポイントは以下の3つです。
・両チームに塗り性能(盤面整地能力)の差があるかどうか
・自分が前から何番手なのか
・各スペシャルウエポンの有効な運用方法
1.両チームに塗り性能の差があるかどうか
基礎知識にも記しましたが、ガチアサリにおいてはアサリを集める行為がそれだけで味方側にアドバンテージを与えます。
味方チームのほうが塗りが強い編成を引いた場合は、極力無駄なデスは避けてしっかりアサリを集める立ち回りをしましょう。
逆に味方のほうが塗りが弱い編成を引いた場合は、自身が塗り役になり味方のカバーをしっかりする意識で立ち回りましょう。
ガチアサリは敵味方共にステージ全体に散らばりやすい為、特に味方の位置とアサリの収集状況を確認しながら、敵を各個撃破して前線を上げていきましょう。
2.自分が前から何番手なのか
基本的な考え方としては、自分自身が3~4番手だった場合は自分がアサリを集めてガチアサリを作る(ゴールする)役割を、1~2番手だった場合はキルを取って数的有利にし、味方がゴールをしやすい状況を作る役割を果たします。
キルを取る役割の時も、出来ればアサリは数個持った状態で有利状況を作れると、カウントを大きく稼ぐことが出来るので、拾えそうなアサリがあればついでにドンドン拾っていきましょう。
3.各スペシャルウエポンの有効な運用方法
ガチアサリにおいては①ガチアサリのゴールに向く性能のスペシャルウエポンと、②そうでないスペシャルウエポンという分け方で考えて問題ないと思います。
①のスペシャルはバブルランチャーやイカスフィア、になります。
特にイカスフィアは単独で敵陣ゴール下まで突っ込んだ味方にスーパージャンプをしてガチアサリをゴールする、という立ち回りが可能になります。
このようなスペシャル持ちのブキを味方に引いたら、積極的に連携を取っていきましょう。
ガチアサリ(というルール)は、ガチアサリを多く持っている側のスペシャルゲージが少しずつ貯まります。
②のスペシャルでも特性を考えた上で味方としっかり合わせて有利状況を作り、敵陣ゴールを目指しましょう。(エリアの打開に似た感じです)
3.攻め・ガチアサリのゴール
ガチアサリは「キルを取って有利状況を作る」という事と「アサリを集める」ことを同時進行しないといけない為、状況把握能力が他ルール以上に必要になってきます。
上記にも既に書きましたが、敵だけでなく味方の位置と状況を常に意識するクセを身につけていきましょう。
味方チームにガチアサリが出来て攻めの状況になると、スペシャルを合わせて攻めるのはもちろん、ガチアサリ持ちのプレイヤーにヘイトが集まることを意識して、ホコを進める時と似たように陣形を扇形に展開したり、1方向からではなく複数ルートから敵陣ゴール方向へ攻めていくのが望ましいです。
自身がアサリを集める役割の時や、特に前項のガチアサリゴールに向くスペシャル持ちが味方に居れば、こまめにマップを開いて確認したりして、ジャンプゴールはいつでも出来るよう準備はしておきたいところです。
ちなみにジャンプゴールに関しては、マップを見て「その場から投げてガチアサリがゴールに届く着地点の範囲距離」がどの辺なのかを把握している事が望ましいです。
又、着地と同時にゴールに投げる技術(投げるタイミングと、投げる方向を飛んでいる最中に合わせる)を身につけましょう。
ガチアサリをゴールした後は、数的状況や敵味方のアサリ所持数を見て攻めるか引くか素早く判断をしましょう。
数的有利で味方のアサリ所持数が多ければ、敵と対面しにいきヘイトを自分に向けて味方のゴールをアシストしましょう。
不利状況ならば中央まで引くなり自リス地点にジャンプするなりして、盤面整地やアサリの再集めをして敵の反撃を抑えます。
特に戻る場合は思い切って引いた方が良いことが多いです。
自身が敵陣で一人生き残っている=中央の味方が数的不利を強いられている、という事に繋がるリスクがあることを忘れないようにしましょう。
4.防衛・カウンターアサリ
アサリはホコと違い、ガチアサリ持ちを一旦止めてもガチアサリそのものが消えない限り相手側の攻めが継続します。(状況によってはガチアサリが1個消えても、さらに継続することも)
焦って連続デスすると、場合によってはそれだけでノックアウトまでいきかねないので、落ち着いて味方と連携し、敵を一人ずつ確実に倒していきましょう。
又、防衛後に自陣ゴール下に出現するカウンターアサリは、基本的にはすぐに拾わず、味方が攻めている時やガチアサリをゴールして自リスに戻った後さらにジャンプゴールする用に取っておきます。
ただし、カウンターアサリがある状態で自陣ゴールを破られた場合は、そのままだと次のカウンターアサリが発生しない為、拾っても良いと思います。
<勝つために必要なのは「キル」なのか「立ち回り」なのか>
ガチアサリに限った話ではないですが、私の弟子がS+の壁に当たっていた時に「キルを取っても勝てない」という話題が出たことがあります。
「そりゃそうでしょう、スプラトゥーンはキルだけじゃないですからね」と、私からの回答ではありますが、これだけでは何が足りないのかが具体的に分かりづらいとも思うわけです。
そこで私が一つの分析ツールとして考え出した「武力・知力理論」というものがあります。
これはスプラトゥーンというゲームにおいて、プレイヤーの能力を「武力」と「知力」に分けてはじき出し、その合計値で強さを計るという、単純なものです。
この「武力・知力理論」を用いて、有名な孫子の戦略論である「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」を実践するのが、私の弟子育成の基本戦略というわけです。
5.ギア考察
・メイン性能アップ
アサリのルール関与が苦手な人にオススメ。
ボムの使用は極力抑えつつ、敵との対面やアサリ集めの仕事を「一つ一つこなしていく」感じで。
・カムバック
特にガチアサリをゴールした後のアサリ集めやジャンプゴール等、復帰に強いのは単純にルールと噛み合います。
・イカダッシュ速度アップ
アサリの収集スピードが速くなります。
ギアパワーとは直接関係ありませんが「慣性キャンセル」が苦手な人は「アサリを集める時だけやってみる」ことから始めるのをオススメします。
・スーパージャンプ時間短縮
ジャンプゴールはもちろん、復帰ジャンプにも有効です。
小1個~3個くらい、個人のお好みで。
・ステルスジャンプ
ジャンプゴールの成功率が上がります。
デュアカスはスライドが出来るので、ジャンプゴール役としてはかなり適したブキと考えることも出来ると思います。
前項 ⇒ 第Ⅳ章「ガチホコバトル」
次項 ⇒ あとがき