高雄篇: ボロボロで汚いけど死ぬほどうまい店名のない麺屋
高雄には旧市街地と新市街地があります。
旧市街地は、塩埕区(エンテイク)、崛江(ホリエ)、新崛江(シンホリエ)を中心とする古い街並みや商店街が残る地域です。新市街地は、近年、地下鉄や新幹線ができたことで急激な発展を遂げ、近代的なビル、マンション、住宅が立ち並ぶ高雄市立美術館や漢神巨蛋(漢神アリーナデパート)を中心とする北高雄と言われる地域です。
僕が住んでいたのは、漢神アリーナデパート近くの新市街地だったのですが、友人と食事するときはいつも塩埕区に行ってました。実は、「食は塩埕区にあり」と言われるほど、塩埕区には美味しいお店が集まっているのですが、外観も内装も古くてボロボロで、小汚いと形容できるようなお店が多いので(笑)、地元の若者にはけっこう倦厭されています。でも僕にとっては、創業50年〜60年、中には90年以上の老舗店が集まる穴場のスポットなんです!(笑)
創業60年の店名のない麺屋
写真を見るとわかりますが、看板には「麺」としか書かれていません...店内のどこをみても店名らしき文字は見つかりません。実は、店名のない麺屋さんなんです!
現地の人は、「塩埕区のどこどこにある(実際の住所の一部を言う)麺を食べに行こう〜」ってな感じです(笑)
真っ二つ
しかも、このお店、かなり変わってます。
店舗が縦に2つに別れてて、左側が今日紹介する麺屋さんで、右側が全く関係ない飲料店なんです。1つの店舗を2つの関係ない店がシェアしているので、シェアオフィスが流行っている今、ある意味流行なのかもしれません(笑)
ほとんどの人は、左側で乾麵と言われる汁なし麺を頼み、右側のお店で杏仁茶と爆漿餐包(バオジャン・ツァンバオ)と言われる二つに割ると中からバター餡が溢れ出すパンを頼みます。
ちなみに、右側の飲料店も創業60年の『五十年杏仁茶』というお店で、杏仁茶、豆乳、紅茶のほか、約40種類のサンドイッチ、トースト、ハンバーガー類があります。
ですが、僕はあんまりここのパンが好きじゃないので、基本、飲み物(豆乳)しか頼みません(笑)
左側:店名のない麺屋のメニュー
オススメは一番シンプルな乾麺です。乾麺というのは、汁なし麺のことです。麺の太さは、細麺と粗麺がありますが、粗麺の方が美味しいです。
大きさは、大(50元)と小(40元)から選べますが、この日はすでに別の店で晩御飯を食べてしまったため、小を選びました(上の写真)。乾麺の小は、40元、日本円でたったの160円です!(2019年5月現在)
具は少量のモヤシ、ニラ、豚肉だけでものすごくシンプルなんですが、麺のコシと味付けが絶妙で、死ぬほど美味しいです!美味しくて、あっという間に食べ終わり、もう一杯食べることも...笑
慣れない日本人の観光客だったらお店の外観で判断して中に入る勇気がないかもしれませんが、今流行りのきれい小洒落た麺屋さんよりも、この小汚ないお店の方が100倍美味しいので、ぜひ行って見てください!
ただ、この麺屋さん、定休日が日曜日で、営業時間が夕方16:00から午前3:00までなので、お昼に行っても空いてません。注意してくださいね。あと、いつ行っても満席なので、お店の前で10分ほど待つことが多いです。でもけっこう回転が早いので、20分を超えることはないと思います。
店名のない麺屋
高雄市鹽埕區瀨南街223號の店舗の左側
営業時間:月曜日〜土曜日の午後16:00〜午前03:00
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