現地で体験・観察する ~新規事業伴走メンタリング⑮~
メルセネール・大道寺です。
今回は新規事業開発の初期段階の情報収集にあたっての観察・体験について取り上げます。
実際に体験すると理解が深まる
伴走していると、新規事業初期段階でアイデアを持ったものの、イマイチその背景となっている事象や状況を理解できていないまま進むというケースが多いという印象です。
特に想い基点で始まったアイデアだったりすると、検討者自身が捉えている限定的な視点であることも多く、”妄想”や”こうであってほしい”という願望のまま検討を進めてしまいがちです。結果として、誰にも見向きされないサービスになってしまいます。
そんな時に1つ取ってみるとよい手段が”体験する”です。
消費者向けのサービスに留まらず、BtoBの法人向けのサービスにおいても実際に体験してみるということが非常に有効です。法人向けサービスは必ずしも体験できるわけでは無いですが、可能な限りチャレンジしてみることは大事です。
この体験という貴重なアクティビティですが、単に行って体験してくるというスタンスではもったいないので、コツをご紹介します。
現地での体験にむけた準備・コツ
体験に行く前には3つの準備をしましょう
①目的を明確にする
当たり前のことですが、何のために行くか?という目的は必須です。目的とすると、間違って無いものの非常に粗い内容で置いてしまう人がいます。
そういう方へのおススメは、”勝利条件”を明確にしておくことです。勝利条件とは必ず持って帰ると決めた成果です。「この情報は必ず収集する」と明確にしておくと、現場での行動に繋がりやすいです。
②”なりきる顧客像”を設定する
これは単に自分が体験するのではなく、このサービスを体験する顧客像を思い描いて、その人がどのように振舞うであろうかを想像しながら現場で過ごすということです。
これ非常に大事です。
サービス提供者の反応も分かります。平日のビジネスパーソン向けのサービスなのに、完全な休日スタイルで現地に行ってしまうと、その場での提供者側の対応、会話の内容、などリアルを感じることができなくなってしまいます。
アイデアを持った際にターゲットイメージがあるはずですから、そのターゲット像を演じるということが重要です。
③過ごし方のプランを緩く立てておく
②で演じるターゲット像を設定したら、そのターゲットがどんな行動を取るのか、何を見るであろうか、を想像して一連の過ごし方プランを立てておきます。
家を出てから、現地にどのような手段でいくのか、現地の入り口の前で何を見るか、入ってから誰に話しかけるか・・・など、事前に想像しておきます。
当然、開始するとそのプラン通りにはいかないのですが、それも気付きになります。何も想像せずに行くのでは非常にもったいないので、完全になり切って体験することが非常に有効です。
この3つだけでよいので、現地体験をする際にはぜひ意識してやって頂くと良いかと思います。
この体験に加えて既にご紹介してきたインタビューテクニックを対話時に織り交ぜると、情報収集力が一気に増します。
こちらもご参考頂ければ思います。
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