インタビューはどのくらいの頻度でやるべきか? ~新規事業伴走メンタリング⑪~
メルセネール・大道寺です。
今回は新規事業開発において、環境理解や顧客理解を促進するインタビューに関してです。その中でも、量感・頻度に関してです。
必要なインタビュー件数は?
「どれくらいインタビューするべきでしょうか?」というご相談を頂くのですが、それは過去にこちらの記事でも触れました。
以下の調査結果によるとユーザーインタビューにおいては3~5件くらいできるとよいということで、私の経験上もそれくらいなのかなという印象です。それ以上実施すると新しい気付きももちろんあるのですが、インタビュー時間の7~9割は既知の情報だったりします。
注意ポイントは、1セグメントあたりということですので、事前にセグメントを切った後にそれぞれに3~5件実施するということですね。
3件実施しても異なるセグメントに1件ずつですと不足しますので、この辺りの前提・準備には気を付けて下さい。
どれくらいの頻度でやるとよいのか?
さて、ここからが今回の本題です。
上記の調査結果は有名ですし、1セグメントあたり3~5件という話をご存知の方はそれなりにいらっしゃいます。
その辺りは既にご存知の方だと、さらに一歩踏み込んでご質問頂くことがあります。
「どのくらいのペースで実施するとよいのでしょうか?」
これまで「3週間で30件強」や「この前は1週間で10件やりました」など、のご回答に留まり私や弊社の経験談でしかお話できておりませんでした。
そこで、良い機会なので経験者の方々に聞いてみようということで自主調査を実施してみました。
新規事業におけるインタビュー・頻度の量感に関する結果がこちらです。
”新規事業が黒字化できている層”と”現状は累積赤字もしくは既に撤退済みの層”に分けて結果を見てみました。
すると、集中的に調査・検証するというタイミングにおいて、黒字化に成功した組織は1週間に7件以上のペースで実施しているということが分かりました。
黒字化できている事業と赤字/撤退事業の差分がこの点において顕著でした。
営業日ベースで考えると1日につき2件程度を実施しているということですね。
他の調査項目からも情報を得られていますので、その結果を踏まえると年中このペースで実施し続けているということではなく、情報を取るべき時に集中し、速度を高めて実施していることだと考えられます。
事前に調査設計を行い、実施するべきタイミングで集中的に実施することが、新規事業開発の1つのポイントと言えそうです。
ちなみにですが、「ハイペースで実施できること」と「調査予算」とは無関係という事実も今回の自主調査を通じて得られています。
自主調査の結果は改めてまとめて公開しようと考えておりますので、ご興味ある方はしばしお待ちください!
2022/11/8更新
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