幸せの視線
何も無いことこそが
幸せと感じる
何気なく新聞を読んでも
音楽を聴けていることも
そして話をすることも
それから自分を隠さずに話すことも
一つ一つの感覚を取り戻すまでに
2倍いや3倍程の時間を要したように
でも、この時間は無駄じゃなかった
キツかったけど大切な時間だよって
言えるまでに
何も無いことがこの上ない幸せであること
奪われてしまう感覚から
生まれてくる喜びと
今の日常を何気に幸せと感じて。
頭の中は石のように思考が止まり、心も硬いだけの石のように
なって自分を信じることが出来なくなっていく
病のみに集約された頭と心は時間を掛けながら、また1年また1年と
ゆっくりゆっくり蝉が地上を目指すように
そして、失った感覚を自然と取り戻すようだった。
傷つきながらも、気づいたら幸せと呼べる時間に少しずつ
気づく。
病に集中するよりも、気づきに集中出来る時間の方が増えて
自然で居られることが、この上ない幸せと感じる。
本来の幸せは、直ぐそこあることを憶えて。
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