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すべてが繋がっていたキメソニック

KI-ME SONIC A 2025/2/1 in GINZA

 2025年2月1日、銀座ルアンスタジオで開催されたKI-ME SONIC Aに、主催者として関わらせていただき、素晴らしいパフォーマンスをみせてくれた演者の皆様、遠方から駆けつけてくれた撮影・PAスタッフ。臨機応変に対応していただいた受付、飲食スタッフ、そしてS席5900円という安くない金額設定にもかかわらず、会場に足を運んでくれたお客様、自由席で座れないかもしれないという中、早い時間からきてくれたいお客様、本当にありがとうございました。

会場で集合写真も撮る余裕がなかったのは運営の至らないところでした(涙)

 この日、晴天に恵まれ、日中はとても暖かく過ごしやすい気温でこれに関しては自慢させてください。

わたし、晴れ男なんで!

 イベントが終わり、10時過ぎには家でぶっ倒れてしまった僕は夜中3時ごろに目が覚めて唖然、外は雨、気温もぐっと下がり始めた。
 1日開催日がずれていたらと思うと、自分の晴れ男パワーを自慢ぜずにはいられない気分になり、日曜の朝、ともにカウンターで戦った先週に自慢メールを送ってしまった。

コーヒーの写真を撮り損ねた!

 松永ねるにイベントでカフェを出さないかと打診したのは12月のこと。

 ふわっち(そう呼ぶことにした)にも唐揚げとか出してもらえないかと一緒にお願いした。この二人は音楽仲間であり、ねるはかつて町田WESTVOXで僕が主催した「めけソニック」というイベントでもお世話になった。あれから10年が経とうとしている。
 運命的にとは大げさかもしれないが、そう思いたくなるほどに今回の話はとんとん拍子にことが運んだ。
 そして自分がやりたかったことが全部実現できたと思う。

カウンタースタッフで写真撮ればよかった!

 さて、これにさかのぼること4日前、予定していたチケットの販売が伸び悩んでいたこともあり、僕は前の週から地元西葛西の飲み仲間に声をかけまくり、7名のお客さんをゲットした。
 その中に高校生女子が二人来てくれることになった。3月で卒業するものの、もちろんアルコールは飲めない。
 お茶やジュースといったソフトドリンクを用意することも考えたが、せっかく来てくれるのだからノンアルカクテルを本格的にメニューに組み込むことにした。
 ねるがカフェをやってくれるので、そこは安心して「ソフトドリンクなし」に舵を切ることができた。最悪、オレンジジュースやジンジャーエールはそのまま出せるという打算もあった。
 しかしまず自分がノンアルカクテルなるものを口にしたことがない。ネットであれこれ調べてシェーカーを使わずに気軽に楽しめるメニューから始めることにした。

もちろんアルコール入りのカクテルも研究

 オレンジ、青紫、赤紫、赤、黄色、それぞれこれが定番というリキュールが存在し、ノンアルコールの場合はその代替品を使って作る必要がある。
 もうひとつイベント用の「キメソニ・アイスティー」はロングアイランドアイスティーに入れるコアントローの代わりにウイスキー(カナディアンクラブ)とオレンジジュースを少量加えてそれらしい味に調えた。

 飲みなれないカクテルにあっという間に酔っぱらった初日。しかしイメージはできたので木曜。金曜にザクロジュース、ぶどうジュース、ライムとレモンシロップ、ガムシロップ、グレープフルーツジュース、オレンジジュースなど近所のスーパーとネット販売を比較し、運よくミントも安く手に入ったのでモヒートをメニューに加え、このようなラインナップになった。

きゅうりと大葉が安く手に入ったでそれもメニューに!

 そしてシェーカーをアマゾンで買い、人生初シェイク! 動画を見て振り方を研究、メニュー印刷、包装、荷造り、すべて準備が整ったのはイベント前日の深夜3時。

字が汚くても自分の字なので読めます(笑)
これ、ベースをすでに担いでいます。楽器はギターとベース

 できる限り原価を抑えてたくさんのメニューを提供する。ビールも定番一番搾り以外にバドワイザー、クロムバッハ、黒ビール、ノンアルビールを用意。総重量は……20キロくらいになったのではないかな。

銀座の人ごみの中、思い荷物を担いで歩く
『ベースとギターの違い』通称鍋の歌を熱唱中

 きっくんオリジナルのこの曲、映像は今回撮影をお願いした枝豆ブラザーズさんです。なんと秋田から参戦です。
 この曲をアコギ&エレキベースでアレンジして演奏しました。トップバッターです。しかしここで問題が……。
 そうですお客さんが入って席に着いたら次はドリンクですよね。僕はカウンターに釘付け、のっけからタイムテーブルを乱す運営の不手際でスタートです。いきなり時間が押してしまうという大失態。
 その影響は演奏にも出て、結構なミスタッチをし、自分の曲でも歌詞飛びました。

 一応バッファーは設けてあったので休憩時間や終了時間を削ったりずらしたりしながら対応しましたが、大きな反省点です。

演奏は種岡康裕(左上)、優理(右上)、ROCO(左下)、髙山真徳(山作戰)の順

 

カウンターから見えた景色

 会場にはスタッフ、演者、お客さん、それぞれ何かしらの縁でつながっている人ばかりというのも不思議でもあり、必然でもありといった感じでそのあたりの詳しいお話はこちらの動画をご覧ください。

 さて、今回僕が一番うれしかったのは来てくれた高校生のお母さんから後で聞いた話。
 今回ノンアルカクテルにメニューにはない『シンデレラ』を彼女にはふるまいました。もう一つは僕の娘がふるさと納税で購入した佐賀県の冷凍イチゴを使ったイチゴフィズ。お母さんにはバイオレットフィズを提供。

 実はこのシンデレラ、娘さんを初めてバーに連れて行って誕生日プレゼントで注文したノンアルカクテルだったとのこと。そんな話は聞いていなかったのですが、偶然それを僕はノートにメモを取り、作れるようにはしておいた。なんかそうした方がいいような気がしたという不思議。

 重い荷物を銀座まで持っていった甲斐がありました。

みんなが繋がっていたイベント

 そしてもう一つの感謝は僕がこうして音楽活動をするきっかけを与えてくれた髙山真徳(山作戰)の演奏を、同じく地元でバンドを組むきっかけを作ってくれた今は亡き西葛西の迷店、カラオケ・キヨのマスター、キヨが遊びに来てくれて一緒に観れたこと。
 彼は「めけさんがやりたいことができているんだなって、それが感じられたし、話に聴いていた山作戰が観れてよかった」と言ってくれました。

 ああ、繋がってる。ここにあるすべてのモノ、すべての人が繋がっているんだって思い、感無量という言葉で胸がいっぱいになりました。
 いっしょにイベントを作り上げたきっくんは地元のパパ友、ザンボは前職の同僚、ねるも種岡さんも今は亡き町田WESTVOXと縁があり、僕はそこでめけソニックというイベントをやり、それをきっくんがやりたいと言ってこのKI-ME SONICが始まった。

 今回一番最初に声を掛けさせていただいたのは優理さん。西葛西の笑うじろーというカラオケ居酒屋のマスターとママが、優理さんの演奏をとても気に入ってくれていたことが大きな理由だった。
 そのカラオケ居酒屋のお客さんがその評判を聞いてたくさん遊びに来てくれました。

 撮影スタッフの枝豆ブラザーズさんはROCOさんと秋田で活動していて、そこにきっくんが出会い今回のイベントにご参加いただきました。
 山作戰の大ファンの銀座のお寿司屋さんは秋田出身で今回ROCOさんと繋がったことが秋田界隈で話題になっているとか。

 そもそも山作戰はうっかり間違えで自分の配信番組のタイトルを「ぼくなまはげ」としてしまったことから秋田と繋がっている。

 そして今、僕のメインのバンドである『愛想笑い』ベース担当の星さんも来てくれた。お二人には急遽メニューに入れたノンアルモヒートを提供することができた。それだけじゃないいろいろな縁がこの会場に溢れていました。

 そして最後に、2015年2月14日、僕が初めて主催した『めけソニック』から10年。その日は母の誕生日であり、母が亡くなったのはその前の年の8月6日。その日は山作戰の誕生日でもある。

 単なる偶然、されどそのつながりを縁だと感じたとき、何かに引き寄せられるようにここに集まったことを偶然とは片づけられなくなる。

 またみんなで会いたいな。

 次はどんな素敵な出会いが待っているのか。

 生きていることは楽しい。

松永ねるの記事もご一緒にお楽しみください!


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