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今は昔、されど 我が子供たち
自分が執筆活動を始めたのは2010年あたりからなので、ぼちぼち10年ってことになります
執筆のきっかけは、ビデオのレンタルショップに返しに行って、10秒も立たないうちに、自分が使っていたお気に入りの傘を盗まれたことでした
もともとスティーブン・キングや夢枕獏が好きで、なんとなくそれ風な短編をアメブロで「なんちゃって感覚」で書いてみたところ、それがどんどん面白くなって、執筆活動がライフワーク化していきました
当時、小説の投稿サイトも新しいサービスがどんどん立ち上がってましたから、なんとなく時流に乗った感じですかね
僕はそれらの作品を実は何度も書き直して現在に至っています
もちろん新作も手を付けていますが、最近はちょっとペースダウン(これは取材に時間がかかるような作品を手掛けるようになったから)
過去に書いた作品はやはり拙いし、誤字や脱字や言葉の誤用もあるので、書き直すたびにバージョンアップはしていますが、なんというか、時間が立った作品はもはや自分の作品ではないなぁと思うことと、このころの勢いは今はないなぁと思うのと、なかなかに発見が多い
ホラーやSF作品を主戦場にしていた僕が初めて書いた恋愛小説が「最後の晩餐」というタイトルの不倫を扱った作品
もともとは斉藤由紀の『土曜日のタマネギ』という曲の歌詞の意味が大人になって、ああ、これって不倫の歌なんだって気づいて、たまたま『最後の晩餐』というお題小説コンテストみたいなのがあって、それに応募した短編なんですけどね
当時アメブロで育児ブログを書いていたイラストレーターの方に頼み込んで、挿絵を描いてもらったのだけれども、あまりにもイメージ通り過ぎて、あの感動は忘れられない
そして今、この作品を書き直していて、いよいよ佳境です
自分の作品なのに、すっかり主人公の「わたし」に感情移入してキュンキュンしたり、切なくなったり、ああ、わかる、わかると共感したり、とてもおかしな体験を今しています
そしてどういうわけだか、今の自分の日常とちらちら被る言葉やシチュエーションが、何かのメッセージのように感じてしまうのは、書くことをライフワークとしているからこそ、体験できるご褒美なのかもしれませんね