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小説投稿サイトを整理する日記③現実逃避は疲れた脳を癒すのか

 仕事で23ページ分のシステム操作マニュアルを作成しつつ、小説投稿サイトの引っ越しやら、過去作品の書き直しなどをここのところコンを詰めてやっていたのだけれども。

 いよいよ脳が疲れ果ててしまった。

 果たして僕はどれだけの文字を眺めていたのだろうか。

 近所の居酒屋に自分の作品を置かせてもあっています。

 こうした作品はストックの中から、適当な長さのものを選んで、A4用紙8つ折りで約1800文字くらいで1冊になります。いい感じに収めるのにはそれなりに工夫も必要でもとの作品を削ったり、書き直したりを繰り返して作ります。
 こんかいは『涙喰らい』という人の涙を食べる妖怪の短編と『ゆめのあと』という最初期に書いた短編、奇妙な夢を見る物書きの話です。

 引っ越し作業は思ったように進まず、昨日はとうとう心が折れてしまいました。シリーズものの最新話をアップしようと思ったのですが、読み直しているうちにいろいろ手を入れたくなり、すっかり迷路にはまり込んでしまいました。

 コンテスト用の長編の書き直しもここに来て、手を入れなければならない量が増えてきたというか、勢いで書いていた時のものは、ところどころ無理と言うか、先走っていたり、表現がくどかったりするところがあり、なんとかあと5話で終わるのですが、その手前がかなり手間取ってしまいました。原因は登場人物の状況を地の文で説明する部分の描写がどうにも気に入らず、かなり書き直した結果、全体的なバランスも調整する羽目になってしまったことなんですが、前よりは読みやすく、情景が浮かびやすくはなったのではないかなぁと思っております。
 しかし、まだ足りぬ!
 もう少し戦ってみます。

 そうだ。知り合いがお店を出したのでそのHPの作成も依頼されて骨子をまとめたりしていたし、こうしてnoteにも毎日欠かさずとはいかないまでも、それなりには投稿しています。

 どんだけ書くの好きなんだよ。

 いや、さすがに疲れたので少しインターバル取らないと、脳の疲れが取れない。睡眠もあまり上手くとれていないしなぁ。
 それもそのはずで、寝る前に『ゆる言語ラジオ』なる言語学に特化した動画を見あさっている。そこには新しい発見があふれているので、そこで得たインプットからアウトプットするアイデアも次々にわいてくる。

 引っ越し中の『降魔一郎の東方異聞録』の主人公、人が見えないものが見えてしまうキャラクターは、人の認知を言語で操っている節がある。

 人はもう少し、『見える』ということについて考えるべきだと、田宮は考えているようであった。
「私はね、見えるものがすべてだとは思っていないんですよ。新垣さん。」
 田宮は、アイスコーヒーにガムシロップとミルクを入れながら言った。夏である。結露した水滴がテーブルを濡らす。
「『見える』とか『見えない』、或いは『見られる』とか『見られない』ということについて、人はもっと注意深くなるべきではないでしょうか。存在しているように見るか見えないかに意味はない。そこに何かがあったとしても、それが一瞬でも目に入ったとしても、それに気づかなければ、見て見ぬふりをしたのであれば、なかったことと同じだとは、思いませんか?」

『降魔一郎の東方異聞録 第1章 見える 第1話取材』の冒頭より

 人が錯覚を起こしてしまうような認知の揺さぶりこそ、この作品を書き始めたきっかけであり、その情報が近年、ものすごい勢いでアップデートしている。
 もはや取材というより研究に近くなってきているのだけれども、そこで得た話も、noteでちょいちょい紹介もしている。

 辛くはないのだけれども、そして読んでくれている人がいることが励みにはなっているのだけれども、僕の脳がそろそろ悲鳴を上げているようだ。

 しかたがない。

 今日は、飲みに行ってしまおう!


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