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[IIDX]ベチャ押し皿複合の本質に2つ気付いた

ベチャ押し運指の皿複合で精度を上げる本質に2つ気付きました。

  • 手の角度を1048式寄りにする

  • 小指を立て気味にして皿を回す

私はこれを意識した途端、「スコアはAAAだけど皿レーンだけAA」が減って「スコアも皿レーンもAAA」が増えました。

「スコアはAAだけど皿レーンはAAA」も少しずつ

本文で詳しく説明します。
文章は1Pサイド基準です。


手の角度を1048式寄りにする

ベチャ押しの分類

ベチャ押しの皿側の手は、上から見た時の手の角度によって「対称固定寄り」と「1048式寄り」の2つに分けることができます。

  • 対称固定寄りベチャ押し

    • 対称固定からベチャ押しに崩した時の手の角度

    • 中指の角度は画面に対して垂直寄り

    • 体の向きは筐体に対して正面寄り

  • 1048式寄りベチャ押し

    • 1048式からベチャ押しに崩した時の手の角度

    • 中指の角度は真正面より逆サイド寄りを向いている

    • 体の向きも筐体に対して正面より逆サイド向き

前者と後者は角度の度合いの問題で、厳密な境目はありません。

皿を回す時の両者の違い

  • 対称固定寄りベチャ押し

    • 皿を回す位置は皿の3時~4時あたり

    • 皿を回す方向が小指の生えている方向から外れている

    • 指を開くのをやめても皿と小指の距離が近い

    • 親指を3鍵上に置いたまま手のひら~小指を動かして皿を回す余裕が大きい

  • 1048式寄りベチャ押し

    • 皿を回す位置は皿の2時~3時あたり

    • 皿を回す方向が小指の生えている方向に近い

    • 指を開くのをやめると皿と小指の距離が遠い

    • 親指を3鍵上に置いたまま手のひら~小指を動かして皿を回す余裕が小さい

1048式寄りベチャ押しの利点

  • 皿の精度が高い

皿を回す方向が小指の生えている方向に近いので、小指がグニャりにくく、皿を回そうとする力のロスも時間のロスも少なく皿に伝わります
特に単発皿や皿+同時押しの場合、手全体ごと動かして皿を回すことで叩き皿に近い皿回しができます。1バス+皿の精度が上がり正規にも強くなれます。

回す方向と小指の生えている方向を揃えることで、単発皿だけではなく連皿を回すのに必要な力も小さく済みます。

1048式寄りベチャ押しの欠点

  • 3鍵を親指で取りながらの皿複合乱打に弱い

皿と小指の距離が遠いので、3鍵を親指で取りながら皿を回しづらいです。
単発の皿+3なら手を開いて手全体ごと前に出すことで対応できますが、そうすると親指が3鍵上から離れてしまうので単発でしか使えず、皿複合乱打となると対称固定寄りの方が有利です。
(手の大きさにもよります。)

  • 中でも短BSS複合に弱い

対称固定寄りだと皿の4時~3時あたりを回すと述べましたが、この位置なら3鍵上に親指を置いたままでも皿をめいっぱいの角度回す余裕があります。
一方、1048式寄りだと皿の2時~3時あたりを回すので、3鍵上に親指を置いたままでは指が上の方まで届かずその角度めいっぱいは皿を回せません。
めいっぱいの角度回せないということは、皿を長い時間回し続ける必要のあるBSSと鍵盤の複合に弱いです。Dynamiteやハイテックトキオのような短BSS譜面が顕著ですね。

ベチャ押しはできるだけ1048式寄りで

両者を比べて、皿複合の精度は1048式寄りの方が高いです。
ベチャ押しする手の角度は可能な限り1048式寄りを維持して、

  • 鍵盤が濃い時や短BSSが絡む時は3:5半固定でカバーして1048式寄りの角度を維持する

  • それも厳しい時は対称固定寄りの角度にする

の順で選択しましょう。

実際、上手なベチャ押しプレイヤーの手元は1048式寄りになっていることが多い印象があります。みなさんはどう思いますか?

小指を立て気味にして皿を回す

小指を皿に対して水平ではなく、少し立てて回す

小指を立てるとは

皿との接地面積が狭くなるよう、小指の先の方(第一関節の先端2/3ほど)だけで皿を回します。

小指を立てて皿を回す利点

小指を立て気味にして皿を回すと、力のロスもタイムラグも小さくなり、皿の判定が直感的になります。

  • 小指の接地面積が小さくなり、皿をツンと回すことになる

  • 小指から送る力がロスなく皿に伝わる

  • 皿に触れてから判定が入るまでのタイムラグが小さい

小指を立てずに皿を回す欠点

小指を立てずに皿を回すと、力のロスもタイムラグも大きくなり、皿の判定が直感からズレてしまいます。

  • 小指の接地面積が大きくなり、皿をベチャッと回すことになる

  • 回す力が小指の表面の皮や肉でグニャっと吸収され、皿に伝わりづらい

  • 皿に触れてから判定が入るまでのタイムラグが大きい

小指を立てることによる手全体への影響

小指を立てて皿を回すためには、手全体の様子を変える必要があります。
(=小指を立てて皿を回そうとすると、それに伴い手全体の様子が変わります。)

具体的には以下の2点です。

  • 手のひらが窪む

  • 1鍵・3鍵を押す親指の位置が外側側面寄りになる

なぜこうなるのか、実際に次のことを試してみれば分かります。

  • 目の前の机や脚の上に皿側の手のひらをまずはベチャッと置いてください。

    • 指も手も全体が接地していますね。

  • 次に、小指の先だけ接地した状態にしてください。

    • 小指の付け根~手のひらが浮きましたよね。

    • これで皿を回したいわけです。

  • さらに、親指で1・3鍵ベチャ押しのふりをしてみてください。

    • 手のひらが窪みながら親指の外側が接地したのではないでしょうか。

    • このまま小指で皿、親指で1・3鍵を押せるまで指を広げれば、これがS+13同時押しの角度です。

無理なく小指の角度を変えるためには、手全体でサポートするのがよいでしょう。

まとめ

ベチャ押し皿複合は、上から見た手の角度を1048式寄りにしたうえで、小指を立て気味にして皿を回すと精度が上がります。
なぜなら、小指で皿を回す時の力のロス・時間のラグが小さくなるからです。

参考リンク:ベチャ押し解説記事など

他にもみなさんの知っている記事があればぜひ教えてください。

IIDX ベチャ押し運指攻略本「朝までベチャ押し」

ベチャ押しの攻略本が同人誌で発行されていたと知った時、嬉しさで大興奮したのを覚えています。

皿の精度を上げるためには?」というテーマについて、私の記事よりもディープな解説が掲載されています。
しかも、そのテーマはこの本のコンテンツの一部分に過ぎない…という読み応え抜群の一冊です。

べちゃおしのコツ、核心に気付いた - (*xAx*)

私の記事のタイトルはこちらの記事にインスパイアされました。

対称固定から崩してベチャ押しで皿を回す角度と、1048式から崩してベチャ押しで皿を回す角度の違いが比較されています。
書いてあることは理解も納得もできたのですが、正直いまの私の上達にはうまく活用できないと感じました。
(数年後また読み返してみたいです。)

【IIDX】一流の<心的イメージ>を手に入れよう② ~SEIRYU選手インタビュー~

ベチャ押しの話ではありませんが、皿を回す時の指の入射角の話、皿のどの位置を回すかの話が書かれています。
うまい人の運指を参考にするとき、どこに着目するとよいかのヒントになります。

[IIDX]伸び期にやっていたこと 概要編|山岡(MEOH)

この記事と同時期に私が書いた、伸び期にやっていたことを記録した記事です。
運指に限らず、上達のヒントとなりうることが書かれています。


以上、ベチャ押し皿複合の本質でした。ご意見ご感想は大歓迎です。
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