セラピストのお財布に、渋沢栄一がやってきた!彼の生い立ち、現在も残る彼の残した会社の売上トップ10まとめ
最近新札を少しずつ見るようになりました。
セラピストは現金を扱うお仕事なので、お客様へのおつりとして千円札を用意しておく必要があり、両替に行く機会も多いです。
そんな中での初めての新札体験は千円札の北里柴三郎でした。
その後お客様から、一日で、一万円札の渋沢栄一、五千円札の津田梅子、千円札の北里柴三郎が一気にセラピストのお財布へと入ってきました。
私は出勤用の、おつり専用の千円札を入れるお財布を持っています。
そこにお客様から頂いたお金も入れます。
売上金は家に帰ると、もうひとつの月末までお金をプールしておくお財布に入れます。千円札足りないな・・・と思ったら、次の出勤日までに一万円札を両替します。
その繰り返しです。
両替と言っても、銀行にいくのではなく、日常の支払いを、現金払いにします。
新札を見て思ったのは、あんまり顔がよくないなぁということです。
改めて、福沢諭吉や野口英雄はかっこいいと思いましたし、表情が穏やかで、人柄も優しそうです。
そこで今回は、少しでも好きになれるように、新札の彼らについて調べたことをまとめてみることにしました。
長くなるので、今回は渋沢栄一についてです。
渋沢栄一は実業家として能力がずば抜けている人だったようです。
埼玉県深谷市出身。もともとは 農家の生まれで、実家は藍染屋さんで、藍玉などを作っていたようです。
藍染は良質な藍を選ぶことが重要なようです。美しい染物を作るには、藍という植物の目利きが必要なんだそうです。
彼は 13歳の頃からお父さんに同行して、藍の買い付け いっていたようです。
彼はその時値引き交渉したりなど、すでにこの頃から目利きに関して 商才を発揮していたようです。
のちに大蔵省を辞めてからは、2度と政治の世界には戻ってこなくて、その後の生涯を実業家として生きたのも、商人の血が流れているからなのかな と思いました。
彼が作った銀行や たくさんの会社たちは大企業が多く、今も私たちの とても身近なところにあるので驚いてしまいました。
特に電気やガス、建設業などのインフラ系の企業はなくてはならないものです。
彼は日本で初の株式会社を作り、みずほ銀行は日本初の銀行で、日本初の株式会社と考えられているようです。(設立時第一国立銀行)
この方は500社以上の銀行や会社の設立に関わったようですが、そのうち
現在も残っているのは167社だそうです。
金融保険業・製造業が半数を占めていて、電気やガス、建設業などのインフラ系の企業も目立ちます。
製造業の中には、第一三共 、キッコーマン、日本水産 、三菱重工業など。
金融保険業の中には、メガバンクを始めとした都市銀行、東京海上日動火災保険、マニュライフ生命保険、日新火災海上保険など大企業がずらりと。
帝国ホテルも彼が設立したようです。
彼は東京証券取引所の設立をしたとのことなので、彼が作った会社の中で、 現在 東証に上場している 上場銘柄をまとめようと思いましたが、多すぎて長くなるのでやめました。
2022年の帝国データバンクの情報によると、彼が設立に関わった会社の中で、現在残っている167社の会社のうち、99社が上場企業だそうです。
ですので今回は、東証に上場している企業のうち、2022年4月の帝国データバンクのデータをお借りして、売上高が高い順に10社並べました。
渋沢栄一が設立に関わった現在の上場企業売上高トップ10
多数の大企業以外にも、規模は大きくなくとも長く事業 を続け、着実に地域に根付いている企業も存在するようです。
ところで彼は何故、500社もの会社を作り、教育機関や病院へ出資するほどの財力があったのだろう?なぜ彼の作った企業は大企業ばかりで上場企業が多いのだろう?と思いませんか?
大蔵省出身とはいえ、何故そこまでできるのか、すごく疑問に思ったんです。
考え続けるうちに、株式会社制度を利用して会社を作ったのがその大きな理由だと気が付きました。
彼は株式会社制度を導入することで自らの資金のみに頼ることなく、投資家から資金を集めて会社を設立し、その経営を優秀な経営者に任せることで、会社が自立して育ち、利益を生み出せるようにしていったんですね。
彼は経営者として利益を上げるのではなく、自然にお金が自分に回ってくる仕組みを作り続けていたんですね。
彼の経営手法は、複利効果のように、お金が自ら増殖してしくみになっていると思いました。
自分が作った会社で得た利益は再投資して、また新しい会社を作り、
これをどんどん繰り返してお金が回ってくる仕組みを作り続け、資産を増やし、後には病院や研究機関、教育機関へ出資できるほどの成功へつながったのだと思いました。
彼の手法を見ていると、自分ですべてをやるのではなく、人に任せるということに力を注ぐのは大切だなと思いました。会社を任せられるような優秀な人員を配置するには信頼できる人を見つけたり育てたりするのも大変そうですけど、それができたからこそこの人は一人で偉業を成し遂げたのだと納得しました。
彼はもともとの商才や人脈に加えて、きっと人が好きで人を使う力や人を見抜く能力にも長けていたんだと思います。
そうでなければ、安心して会社を任せて育っていくようにならないと思うんです。
彼が言う儲けには道徳が大切という言葉通り、いくら優秀な人材でも、
信用できない人、悪いことを企む人に任せては、ここまで会社が育たなかったと思うんです。
彼のことをまとめていたらすごく長くなってしまったので、今度また別記事に2回に分けることにしました。
次回はこの点を深く掘り下げて、男性としての渋沢栄一についてまとめたものも合わせて公開しようと思います。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。