note創作大賞2024応募作、完成!!
どうも、和唐那依です。
ここのところ連日小説を投稿していたので、この文体で書くのは久し振りです。何か新鮮。
今回もpicrew(ピクルー)にて、アイコンを作らせていただきました。
さて、タイトル通りなのですが。
note創作大賞2024応募作
ホラー小説部門
『降霊の箱庭』
約57,500字
完成しました☆
今のところ、達成感より虚脱感のほうが強い……。
それでも自分の中の「5月中に書き切る」という目標は達成できたので、そこは素直に嬉しいです。
様々な気付きがありました。
これ自分頑張ったな! と思える点。
これじゃまだ甘いな! と思った点。
せっかくなのでそれらをまとめてみました。小説に限らず、エッセイやレポートなど、何かの参考になれば幸いです。
①良かった点
1. とにかく書き切った
もうね、これに尽きると思います。
応募締切まではまだまだ時間があるんです。推敲も読み直しも、後からいくらでもできます。細かい点にばかり着目し、書いては直し書いては直しだと、モチベーションが続かないだろうという確信もありました。
まずは完成させる。
ゴールテープを切る。
逆にいえば、それなりのスピードで書く必要があります。
完成までの時間がかかりすぎると、その後の手直しの時間もどんどん短くなっていきますからね。
2. 世界観の作り込み
特に小説という分野において、背景となる世界の作り込みは重要です。
町の規模。学校の雰囲気。周辺環境。天候。物語の根幹に大きく関わる要素ではないですが、ここを作り込んでおくと、読み手の没入感が違います。
「田舎」だと述べているのに、「駅前に百貨店がある」とおかしいですからね。マジの田舎にそんなものはない。
ちなみに『降霊の箱庭』の舞台である、松原市と米野中学校は、思いっ切り私の出身地&母校です。実際に住んでいるor実在する町を少しいじってモデルにする、というのはかなり便利ですよ。
3. 登場人物の作り込み
『降霊の箱庭』に出てくるのは、私が高校生の時に作ったキャラクターたちです。つまり10年以上の付き合い。
よって、身長体重、好きな食べ物、血液型、声をあてるとすればどんな声優さんかまで精細に決まっています。
上記は私という特殊事例ですが、それを抜きにしても、登場人物は詳細に作れば作るほどよいと思っています(もちろんそれに時間を取られすぎるのはダメですよ)。こちらも同じく、設定した項目が全て物語に関わるわけではありませんが、やはり物語の深みが違ってきます。
私としては、物語本編を書く前に、「登場させる予定のキャラを使ったショートストーリーを書く」という手段をオススメします。とにかくキャラとキャラを交流させ、事件に巻き込み、何気ない日常を過ごさせます。作者が理解を深め、架空ではあれど「一人の人間」として扱えば、キャラも自然と動き出してくれるはずです。
4. 効果的な読み仮名・傍点
『降霊の箱庭』では、比較的難読とされる単語や固有名詞、専門用語に読み仮名を付けました。基準は完全に私の主観です。
とにかく、読み手の引っ掛かりをなくしたい。
自分の中では読めるし一般的な単語でも、読み手もそうだとは限りませんからね。
傍点は「ここぞ」の瞬間でのみ使います。
いくら作者がたくさん強調したいと思ったところで、読者からすればそれはしつこいだけかもしれませんからね。
せっかく読者に訴えかけたい傍点の効果が、「視覚的な鬱陶しさ」になっては元も子もないです。
あとnoteのフォーマットで読み仮名や傍点を打つと、たまに改行がおかしなことになるんですよね。
不自然な改行が入らないように、傍点の数や単語のチョイスにこだわってます。目指せ京極夏彦御大。
5. 感想をもらえる人が近くにいた
我がパートナーに大感謝です。自分の書いたものを隣で読まれるのは気恥ずかしいですが、そうも言ってられませんからね。
第三者の目を通すことで、自分では気付かなかった間違いや言い回しの癖に気付き、修正することができます。逆に指摘されても、いやここはこだわりポイントだから、と貫き通すこともできますよ。
何より。
感想をもらえることって、最高のモチベーションになります。
②悪かった点
1. 追い詰め思考
私の得意技です(泣)
とにかく感情の乱気流でした。
この作品はいけるぞ! 大賞ゲット間違いなし! という謎の自信が湧いてくることもありましたが、それよりも「どうせ中間選考も通らないんだ、こんなに頑張ってもきっとダメなんだ、このまま何にもなれずに人生を浪費していくんだああああああ」って考えることの方が多かったです。
思ったような展開が書けず、筆が止まってしまうこともありました。
書かなきゃ、書かなきゃ、と食事睡眠を削ってまで打ち込むこともありました。
机の角に頭をゴンゴン打ち付ける不審者と化したこともありました。
そんな時は、ええ、はい。
創作から離れてパーッと好きなことをしましょう!
ソシャゲ、散歩、Youtube、とにかく創作以外のことを好きなだけやります。ストレス発散になってモヤモヤが晴れて、すると次第に「そろそろ書いてやってもいいかぁ」みたいな気持ちになりますから。
自分の創作物に押しつぶされるな。
2. 場面と場面の間が書けない
これは小説を書く人あるあるだと思いますが。
書きたい場面はスラスラ書けるのに。
その隙間、「繋ぎの部分」が書けない。
私のプロットは、すごろくのような感じです。物語の始まり→主人公が現れる→脇役と出会う→第二の事件 みたいな。
甘かったです。行き詰まるのはいつでも、すごろくのマスではなく「→」の部分でした。そこまでもっと細かく設定を、ストーリーラインを作り込むべきだったと思います。
メインディッシュばかりに気を取られて、繋ぎのパンがめちゃくちゃ味気ないものになりました。大反省。
3. 悪いルーティン・刷り込み
モンスターエナジー飲み過ぎました。
序章を書く時、気合いを入れようとモンエナを飲んだのが始まりでした。以来、「小説を書く時のお供はモンエナ」というルーティンができ、それが次第に「モンエナがないと集中できない」という刷り込みに変わってしまったのです。
私のX (Twitter) を見た方なら分かると思いますが、マジでモンエナのことしか言ってないです。
知らなかったんです。
カフェイン飲料ないしエナジードリンクって、次の日めちゃくちゃ体が重くなるんですね……。
やる気スイッチは健全なものにしましょう。
③感想・今後
まあ何だかんだとありましたが、楽しかったです!!
こんなに小説執筆に打ち込んだのは、高校生や大学生の時以来でした。少しは腕を上げたかな、と思ったり。
ですが自分の創作を必死に仕上げるあまり、ホラー小説部門に応募されている他の作品をまだ全然読めていません。ようやく一段落した今、推敲の傍ら、もっと他作品に目を通していきたいですね。
さらにできれば、他の部門も。
そして、拙作を読んでくださった方には申し訳ないのですが。
今後かなりの手直しが入ります。
まだまだ粗削りなところを磨き上げねばなりません。もちろん物語の大筋は変えませんが、細かな表現、台詞回し、展開の一部が変更になるかと思われます。
ご了承くださいませ。
それでは、この辺で。
『降霊の箱庭』をよろしくお願いします!!