ラーメン屋である僕たちの物語3rd 11
I said maybe
you’re gonna be the one that saves me
and after all
you're my…
「芳実さん…」
薄い月明かりが、小さな部屋に青白く差し込む。
よう子はゆっくりとブラウスのボタンを外し、自身の柔らかい輪郭を薄明に浮かび上がらせながら、目を伏せた。
月の光が、その膨らみから滑り落ちていく。
再び僕に向けたよう子の瞳には、決意の雫が浮かんでいた。
「あなたのことが好きなの」
僕はよう子の突然の告白に驚いたが、彼女の決意を、彼女自身を受け入れる覚悟をした。
「ぼ…僕も好きだ!よう子ちゃん!」
僕はよう子の少し冷たい肩を優しく抱き寄せ…
結んだ唇に、触れ合うくらいのキスをした…
一体いつから彼女に惹かれていたのだろう。
今となってはわからない。
いま確かなのは、僕たちは愛し合っているということだけだ。
僕はよう子の折れそうなほどにか細い腰に腕を回し、彼女を引き寄せて目を伏せる。
蝋石の様な肌の豊かな胸元には、静脈の網目模様がうっすらと浮かんでいた。
僕の指先はよう子の頬や首筋、鎖骨を弄びながら、月の光と共に滑り落ちる。
滑り落ちた先にある、彼女を支配するとても小さな、しかし多情多感な
ギィッ!
バタン!
バタバタバタバタ!
「兄貴!」
「兄貴!」
「起きろよ!兄貴!」
「へ?」
「何時だと思ってるんだよ!」
「へ??…(真木)よう子ちゃんは?」
「何言ってんだよ!」
「スケボーしに行くぞ!」
「?…スケボー?」
「ほら!早く支度しろよ!」
「…え、……えええええええ!?」
よ
・
・
・
よ
う
子
ち
ゃ
|
ん
!
!
泣
「Wonderwall」
前編
2006年
5月
GW後の休日
(三角関係発覚の前日)
この日、僕は朝から不機嫌だった。
休日は自然に目が覚めるまで惰眠を貪るのが僕の贅沢の一つだった。
ましてや怒涛のGW週間の翌日だし、昨晩の串揚げ屋でしこたま飲んだ酒がまだ残っていたから、なんなら昼過ぎまでデトックススリープしたかった。
その上、後ちょっとで大好きな、あの真木よう子ちゃんと『ムフフな関係』になったのに、寸前のところで弟の祐貴に叩き起こされたのだ。
祐貴への小さな腹立たしさを抱えながら、僕たちは今、僕のスケートボードを買いに地元のサーフショップへ向かって歩いていた。
「やっぱ、兄貴のデッキサイズは7.75インチくらいがいいと思うんだよなー」
祐貴はこれから僕が買いに行く新しい板の話を、楽しそうに語っていた。
楽しそうにしている祐貴を見ていると、サキュバスとの戯れを邪魔された恨みも、気づけば消えて無くなっていた。
「で、トラックはそのうちcarverにしてー」
祐貴のスケボー話は尽きなかった。
さて、どうしてこんな展開になったかと言うと、この頃、僕たちは「ある映画」にハマっていた。
この映画は僕たち兄弟が大好きな映画の一つだ。
1975年のカリフォルニア州ヴェニスビーチ。ドッグタウンと呼ばれる寂れた街で、サーフィンとスケートボードに没頭するステイシー・ペラルタ、ジェイ・アダムス、トニー・アルバの3人が、溜り場のサーフ・ショップ「ゼファー」のスケート・チーム「Z-BOYS」から独立し、それぞれの道を歩むまでを描いている。
(wikipediaより)
元々、僕たち兄弟は小学生の頃にスケートボードにハマった時期があり、放課後は近くのストリートやパーキングなどに集まり、みんなで遊んでいた。
そして今、この映画の影響で祐貴のスケボー熱が再燃した。
ミーハーな祐貴は早速、オールドスクールのジェイ・アダムスmodelのデッキを購入した。
※「デッキ」とはスケボーに乗る時に足を置く板のことだが、僕はスケートボード自体をそう呼んでいる。
しかし、周りにスケボーで遊ぶ友達が少ないので、手近な僕を巻き込もうとしたのだ。
かくいう僕も、スケボーは変わらず好きだったし、またやりたいとも思っていたが、だいぶ前に古いデッキを処分してしまい、手元に板がなかった。
だから数年ぶりに、デッキを買いに行くところから始めようということになったのだ。
新しいデッキを買いに行くのは、いくつになってもワクワクするものだ。
盛り上がる祐貴の話を聞きながら、僕のワクワクも大きさを増していった。
「兄貴はどうせトリック決めたりしないでしょ?」
祐貴が買ったばかりのジェイ・アダムスmodelのスケートボードを脇に抱えながら言った。
「なんだよ、どうせって笑 トリックはもうやらないよ。今さら怪我するのもいやだし、ゆっくりスラロームやポンピングできたらいいよ。」
「だよな!そしたらミニクルーザーとかいいんじゃないかなあ」
「まあ、見に行って気に入ったのがあればだよ」
僕たちは鵠沼の小径をこんな風に話しながら、お目当てのショップを目指していた。
余談だが、鵠沼の道は狭い。
車ですれ違うのも困難な道がほとんどである。
更に所々に、袋小路が存在するのだ。
一大観光地である江ノ島や湘南海岸に市外、県外から車で来る人は、素直に大通りを通行することをお勧めする。
カーナビがあるからと、抜け道を探してうっかり住宅街に侵入してしまい、立ち往生している車に度々出くわすこともある。
さて、そんな鵠沼界隈の道が何故こんなに狭いのか、僕たちがサーフショップに到着するまでに簡単に説明しておこう。
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《鵠沼界隈の道が狭い理由》
遡ることおよそ130年前の明治時代、鵠沼、松ヶ岡、藤ヶ谷は皇族の別荘地「御用邸」誘致候補地になった。
しかしその後、御用邸誘致は葉山に決まってしまった。
誘致に失敗した鵠沼周辺の別荘地は分割され、一般分譲を行った。
更に藤沢〜片瀬間に江之島電氣鐡道が開通し別荘地の開発が本格化。
当時、街道の交通機関は人力車がメインだったので、道路は人力車がすれ違える幅の区画整備をされた。
そして現代、130年の時を超えてもなお、当時の道路区画をそのまま乗用車が走るようになったのだ。
人力車の全幅約1,350mm
普通乗用車の全幅約1,700mm
故に鵠沼界隈での車同士のすれ違いは、ギリギリ、もしくは不可能なのである。
鵠沼周辺を走るドライバーは、そんな『歴史の轍』を踏んでいる感動を右手に、周りへの配慮を左手に、ハンドルを握っていただけたらと願うばかりである。
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「兄貴!ここだよ!」
さて、そんな狭い鵠沼の小径を抜けているうちに、僕たちはお目当てのサーフショップに到着した。
『THE USA SURF』
134号線に面する、有名なサーフショップだった。
「早く!行くぞ!兄貴!」
祐貴はおもちゃ屋に飛び込む子供の様にはしゃぎながら、店に入っていった。
「ったく、偉そうに笑」
僕は、相変わらずの祐貴の態度に悪態をつきながら、続いて店の扉をくぐった。
「兄貴!兄貴!これは?」
「うーん、あんまりかなあ」
「お!これかっこいいじゃん!どう?」
「うーん、ちょっと高いな〜」
「あ!これ兄貴に似合うよ!」
「いやいや、トリックはできないってば!」
祐貴は嬉しそうに、僕にスケートボードのコーディネートをしてくれていたが、僕はいまいちピンと来るデッキに出会えなかった。
「じゃあもういいよ!勝手にしろよ!」
グイグイ来る提案を却下する僕に、祐貴はへそを曲げた。
自分から無理やり誘ったくせに、勝手なやつだ。
祐貴の前世は絶対、猫科の何かだと思う。
もしくは現世が『猫目ヒト科』に違いない。
楽しく話していたかと思うと、急に泣いたり、怒ったり、まさに『わからぬは、夏の日和と人心』を地でいく奴だ。
人の懐にスッと潜り込む可愛らしい一面の裏に、何をするかわからない怖さを持っている。
僕はもう慣れたものだが、初対面の人は大変困惑するだろう。
時には、相手がどこまでやったら怒るのか計るようなこともする。
それは裏を返せば「この人は自分をどこまで受け入れ、許してくれるのか」を試している。
甘えん坊で気分屋で、そして寂しがりやなのを、僕は知っている。
祐貴は怒りながら、タバコを吸いに外に出た。
やれやれ、やっとゆっくり選ぶことができる。笑
僕は改めて吊るしのデッキを眺めながら、この板ならどんな風に遊べるか、イメージを膨らませていた。
「あれ?」
その中に一つだけ、他のデッキとは異色なものがあった。
それはナチュラルカラーのデッキで、周りのブラックやネイビーカラーの中で際立った存在感を発していた。
デッキのイラストも、『オリエンタル』な『インド』の仏像がセンス良く描かれていた。
僕は店員に声をかけ、そのスケートボードを手に取った。
重さ、バランス、デッキのしなり具合、ブッシュの堅さ、ウィールの弾性やベアリングのチェックをする。
「…これ、いいな」
僕はポツリと呟いて、でも他のデッキも見ようと、ハンガーに戻そうとした。
「お!それシブくていいじゃん!」
その時、いつの間にかタバコから戻って来た祐貴が背後から大声をかけてきた。
げっ!もう戻ってきちゃったの?
「これにしろよ!兄貴!」
祐貴の強引なセールスが始まる。
「いやいや、もう少し他のも見たいよ!」
僕は慌てて弁解したが、祐貴は今のデッキを推しまくってくる。
「これが一番シブいって!これに決めなよ!いいなあ!兄貴!カッコいいなあ〜!」
自分も気に入ったのも確かだし、わざとらしい祐貴のヨイショに、今回はまあこれでもいいかという気がしてきて、僕は購入を決めてしまった。
「ありがとうございました〜」
店員から購入したスケートボードを譲り受け、僕たちは早速近くの鵠南小学校横の川沿いの路上で、スケートボードを筆下ろししようと向かった。
その道すがら、祐貴がまた偉そうに言った。
「兄貴!良かったな!
オレのおかげでカッコいいスケボーがゲットできたな!」
そして僕の肩を叩き、満面の笑みを浮かべて、続けてこう言った。
「オレが弟で良かったろ?w」
出た。
お得意のやつだ。
「はいはい笑」
そして僕もいつも通り軽く流す。
十数年ぶりのスケートボードに、僕の身体はまだ馴染まず、恐る恐るキックしては無様なポンピングを繰り返していると、祐貴がヤジを飛ばしてくる。
「なんだ、兄貴!下手だな!w」
「うるせー!スケボーが固いんだよ!w」
そんな風にして2〜3時間ほど汗だくになって遊び、その日の暑さのピークが来たので僕たちは一旦帰宅することにした。
僕には今日、夕方からやらなくてはいけないことがあった。
渦の開店に向けて、ご挨拶に行かなければいけないお店があるのだ。
僕たちは帰宅して、各々シャワーを浴び、祐貴はどうしたのか覚えてないが、僕は夕方まで小一時間昼寝をすることにした。
僕は瞳を閉じて、『彼女』を想い描いた。
もう一度
よう子に逢えることを願って…
同日
17:00
スケートボードで遊んだ心地よい疲れを、全身に感じながらの昼寝は最高だった。
よう子とは逢えなかったが、アレやソレよりも気持ちの良い昼寝だった。
僕はのそのそと起き上がり、部屋を出て外出の準備をする。
「祐貴ー!なまず行くけど一緒に行くー?」
僕は祐貴の部屋の扉に向けて大きく声をかけた。
「おおー!いくー!」
祐貴からすぐ返事があり、僕たちは素早く支度をして、玄関を出た。
すると、祐貴が僕を見咎めて言う。
「兄貴、まさかスケボーで行くの?」
僕の傍にはまだピカピカのスケートボード(名前はまだない)が抱えられていた。
「そうだよ?なんで?」
新しいおもちゃを手に入れたのだ。常に側に置いておきたいのが人の情けじゃないか。
「いやいや、やめとけって!酔っ払って怪我するって!」
「…あ。確かに!」
珍しく祐貴の適切な中告に僕は頷いた。
僕も祐貴も、お世辞にも酒癖が良いとは言えない。
この時、僕が思ったのは「酔っ払ってスケートボードを失くす」未来が容易に想像できた。
祐貴のくせに、なかなか真っ当なことを言いやがる。
僕は少しだけ悔しかったが、祐貴の助言に従いスケートボードを家に置き、揃って自転車でなまずに向かったのだった。
「おお〜、大西兄弟!揃って来るのは珍しいじゃん!笑」
なまずに着くなりRYUJIさんが僕たちを迎えてくれた。
「あら、いらっしゃい!」
続けてTERUちゃんがキッチンから出て来て迎えてくれた。
「今日は兄貴のスケボー買いに行ってさ。おれのおかげでカッコいいの買えたよな?兄貴!」
「RYUJIさん、生二つください!」
僕は祐貴の話をスルーして注文を通した。
「あ!オレはレモンサワー!」
祐貴があわてて注文を変更した。
僕たちはカウンターに並んで腰掛けて、TVの夕方のニュースを観ながら静かにドリンクを待った。
「はい!生とレモンサワーお待ち〜!」
冷凍庫でキンキンに冷やされたジョッキに、冷たいビールが注がれてきた。
「うぇい!お疲れ!」
僕は祐貴と乾杯して、勢いよくビールを喉に注ぎ込む。
汗をかいた身体と胃袋に冷たいビールが染み渡る。
「なんか腹減ったな」
メニューを眺め、祐貴が料理をいくつか注文した。
「そういや兄貴、挨拶に行きたい店があるって言ってたけど、なんでなまずなんだよ?」
祐貴は煙草をふかし、レモンサワーを飲み干しながら僕に尋ねてきた。
「ああ、それはね…。えーっと、RYUJIさーん!」
僕は奥のキッチンで調理中のRYUJIさんに声をかけた。
今日はRYUJIさんにお願いがあって来たのだ。
「はーい!ちょっと待ってー!」
ガシャガシャと忙しくフライパンを煽る音と一緒に、RYUJIさんの返事が届く。
今日、なまずに来たかった理由は、2号店である「渦」についてのある相談を、RYUJIさんにしたかったのだ。
僕はめじろで働いていた時から、飲食の先輩としてRYUJIさんの事を尊敬していた。
僕の飲食業の原点の一部が「なまず」だった。
「はい!お待たせ〜!」
程なくして、RYUJIさんは豚キムチ炒めと一緒にカウンターに戻って来た。
熱々に炒められた料理を頬張りながら、やっぱり美味しくて楽しくて、僕が「次に作りたいお店はこんなお店だ」と痛感した。
「よしみ、なに?」
RYUJIさんが汗を拭きながら、一息ついて僕に尋ねる。
「実は、次の店の屋号についてお願いがあって…」
僕はずっと温めていたお願いを、RYUJIさんに打ち明けた。
「なんだ!そんなことか!もちろんいいよ!笑!改まって言うからビックリしたじゃんよ!笑」
RYUJIさんは少し嬉しそうに笑った。
「ああ!良かった!ありがとうございます!」
僕は安堵して一気にアルコールが回って来た。
祐貴は珍しく静かに、僕たちの話を聞いていた。
「入ってなかったから、もう一杯!」
僕はやっと『飲むモード』に入ることができ、ビールを追加した。
僕がRYUJIさんにお願いしたこと。
それは、渦の『ショルダーネーム』についてだった。
2号店である渦の店前通行量、最寄駅である本鵠沼の利用乗客数を鑑みて、僕はラーメン一本での勝負は諦めた。
そこで、渦は「飲めるラーメン屋」の業態にしようと決めたのは前述の通りである。
しかし、屋号が「渦」だけでは、お客さんにこの業態を伝えにくい。
そこで、僕の大好きな「なまず」を思い出した。
なまずのショルダーネームは「居酒Bar」
これがあるから「なまず」=居酒屋というイメージを持てる。
ならば、「渦」に「飲めるラーメン屋」としてのショルダーネームとして「麺やBar」を付けたいと思ったのだ。
大好きな「なまず」へのオマージュとしてのショルダーネーム。
「ラーメン居酒屋」でもなく
「麺酒場」でもない。
「鎌倉《麺や》ひなどり」の2号店、飲めるラーメン屋として、そして敬愛する「なまず」へのオマージュとしての「麺やBar」である。
「麺やBar渦」
この瞬間、正式にショルダーネーム含めての2号店の名前が決まった。
「麺やBar渦に乾杯ー!」
僕は3週間後に控える渦の開店に向けて、着々と準備を進めていた。
これでショルダーネームも決まった。
後はもう一軒、あの店に挨拶に行かなくては。
「RYUJIさん!ご馳走様!お会計してください!」
「あい!ありあとっしったー!!!」
僕はお会計を済まし、RYUJIさんとTERUちゃんに見送られながら、祐貴と一緒に外に出た。
外は昼の暑さが嘘のように、夜風が気持ちよかった。
「ふー、さて本鵠沼に戻るかあ!」
「兄貴、もう帰る?オレMUNEさんのとこ(心太)寄って帰るわ」
タバコを咥えながら本鵠沼の社交場に行こうとする祐貴を、僕は引き留めた。
「祐貴!『アルル』行こう!」
「『アルル』?って、駅前のスナック?」
祐貴が怪訝そうな顔をして尋ねる。
「そう!アルル!同じ商店街で商売をするのに、あの店だけまだご挨拶に行けてないんだよ。カラオケもあるし、どう?」
祐貴はタバコをゆっくりふかしてから返事をした。
「しょうがないな〜、そこも兄貴のおごりな!」
「ちゃっかりしてんな〜笑まぁ、いいや、行こうか!」
僕と祐貴は酒で熱った身体を夜風に当てながら、フラフラと自転車を漕いで本鵠沼駅前のスナック「アルル」を目指した。
ひなどりにはKとGがいる。
渦の正式屋号も決まった。
全てが順調だった。
僕は夢の一つ「ひなどりを鎌倉に根差したラーメン店の一つにする」に王手をかけ、次の夢である「飲めるラーメン屋」を実現しようとしていた。
しかし、やはり大西の血にはトラブルが付きまとってしまうのか。
これからご挨拶に行くスナック「アルル」で、
僕たち兄弟は
初日にして〈出禁〉になる騒動を起こしてしまう
to be continued➡︎
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