金縛り体験記【睡眠は大事】
こんにちは。めんたむです。
ブログを開設したため、これからこのサイトでは日常関係のことを中心に書いていくつもりです。
医学部関係や勉強関連の話はブログに書いているのでお時間がある時にご覧くださると嬉しいです。
今日こんなツイートをしました。
今回は金縛りについて話をします!
金縛りについて
医学的な話ですが、金縛りは別名「睡眠麻痺」と呼び、眠りが浅い「レム睡眠」のときに起こります。レム睡眠というのは身体は寝ているけど脳は起きている状態と捉えてください。
そのため、筋肉に力は入らず呼吸をする筋肉である横隔膜も動きにくくなり、
「誰かが胸の上に乗って息苦しい」
「身体が動かない」
という症状が現れます。
また、夢を見るのは脳が活発に動いている眠りの浅いレム睡眠のときなので、このときに夢を見ていることが多いです。
国試的なことを話すと、睡眠麻痺と来ると精神科疾患の「ナルコレプシー」が思い浮かぶのではないでしょうか。
この疾患では睡眠麻痺の他に、
・睡眠発作:
お昼の授業中や食事中に急に耐えがたい眠気に襲われて眠り込んでしまいます。居眠りだと疑われるので日常生活に大きな影響を及ぼします。
・情動脱力発作〈カタプレキシー〉:
笑ったり怒ったり緊張したり、と感情の動きが引き金になって
「膝の力が抜けて立っていられない」
「握っている物を落とす」
「口がもつれてしゃべにくい」
などの脱力発作が数分続きます。
cf.カタプレキシーと混同する用語としてカタレプシー(受動的にとらされた体位を保持する)というものがありますが、これは緊張病症候群で出てくるものです。
金縛りを起こす背景
医学的なことをズラーっと書きましたがそんなものでいいです。医学生なら覚えておいて損はありません。
金縛り自体は経験したことがある人はいるのではないでしょうか。
しかし、それが何回もくるとめちゃくちゃしんどいです。
これが頻繁にくるようになったのは去年、4年生のこの時期くらいからです。
当時の僕は、4時寝8時起きが普通でした。
「334」というツイートをするために風呂に入ったあとアニメを見て過ごして、このツイートをしてから寝る、という生活をしていました。
8時に起きる理由は簡単で、学校にいくためです。
今振り返ると、学校に行かないといけないという「強迫性障害」だったと思います。
高校のとき皆勤すると「バッジがもらえる」という制度があり、そのバッジはスポーツで優秀な成績を修めるともらえるのですが、運動神経がない僕は皆勤でしかそれを取ることができないと思いどんなことがあっても学校に行きました。
その習慣を大学でも続けていたわけです。
一般教養を学ぶ1年のときですら、授業を聞く聞かないはさておいてほとんどの授業に出ました。
それが甲斐あって(?)まわりの友人から代返を頼まれ、そのために片道2時間弱の遠距離通学を頑張ってこなしていました。
下宿を始めてからもそれは変わらず、大半の授業は「行かなきゃ」という強迫観念で学校に行っていました。
下宿をすると早く起きなくても間に合うのでこうした「4時寝8時起き」という生活に落ち着いていました。
今思えば「さすがにこんな生活をしていたら金縛りくらい起きるやろ!」と言われそうですが本当にその通りです…。笑
ところが、当時の自分はこの生活が普通だと思っていました。
金縛りはどんな感じだったか
先ほど説明した金縛りは基本的な特徴です。もちろん個人差があります。
僕のときはどんな感じだったかというと、まず決まって授業がはやく終わって家に帰って昼寝をしようというときに多いです。外が明るいとかなりの確率で起こります。
レム睡眠のときに起こるので夢を見ることが多いと書きましたが、僕の場合は夢ではなく現実世界と同じような感じなのです。
つまり、金縛りが起きているとき、まるで目が開いて普通に見えているかのような幻視(?)に襲われるわけです。
そうして普通に起きているかのような感じがするのに身体が動かない。人が乗っている感じはないけど胸をおさえつけられているかのように息苦しい。
このような症状が出ました。
たまに、手足がけいれんしていると感じるときもありました。
これが怖いのは、そうした金縛りが解けた後、眠気がすごくてまた眠ってしまい同じ症状に襲われることです。
こうなると2、3ループは苦しみます。
この状況から脱するためには、起きたときに意地でも身体を動かして眼を覚まさせることです。
CBT前はストレスも相まって頻発し、1週間に2回襲われることもありました。
慣れてくると「ああ、また金縛りか…」となり無駄に抵抗するのは止めるようにしていました。抵抗しようとするほど息苦しくなってしまうので。
そのかわり眼が覚めたときには思いっきり暴れて再び金縛りがくるのを全力で阻止するようにしています。
金縛りのときの実験
これで不思議だったのは、夢を見ているはずなのに金縛りを受けている時に見える光景が眠る前のそれと怖いくらい似ていることです。
直前に見ているものなので確かに出てきやすそうですが、不思議でした。
「金縛りが起きているときは目が開いているのか?どっちなんだ?」
そこで、あることを実験しました。
金縛りが起きるのはベッドの上なので、起きているときにベッドから落ちようと試みました。
幸い、金縛りが起きているときでも体幹はかろうじて少し動かすことができるので、「これしか確かめる方法はない!」と思い実行しました。
当時の生活習慣の悪さからもちろんすぐに金縛りはまた起こりました。
「今しかない!」と思い、必死に力を振り絞って体幹を動かしてゴロゴロさせ、なんとか無理やりベッドから自分を落とすことができました。
しかし、実際に目を覚ましてみると自分はベッドの上にいます。
これで、「金縛りが起きているときは目は閉じている」ということが証明できました。
睡眠はまじで大事!自分は大丈夫とかない!
以上が僕の金縛りの経験になります。
一時期本当にひどくて「自分はてんかんを持っているのではないか…?」と調べたこともあります。
しかし、CBTが終わり、この自粛生活になってから睡眠はある程度確保できているのでこうした金縛りはほとんど起きなくなりました。
金縛りは本当にしんどいので、睡眠はしっかり取るべきだなと改めて感じました。
もし睡眠不足の人がいたら「自分はショートスリーパーだから大丈夫」とか思わず、少しずつでいいので生活習慣を戻していくことをオススメします。