それっぽい言葉を並べただけ
朝にしたためた文章を、2日後くらいの夜に補完する。少し時間をおいて書くことで、それなりの量を書ける気がする。量を書くことが目的なのではなく、改めて見直すと別の言葉が紡がれるという意味で。
勢いは失われてしまう。でも朝一番の勢いをそのまま放出するのは、社会を通じた自慰行為にも思える。つまりこういう勢い。これを出すことは私にとっては気持ちが良いのかもしれない。だが、社会に公開するという事実が、第三者の目が引き止めるのだろうか、そのまま公開することはしない。引け目を感じるわけでもなく、ただやる気がないだけ。
現にこの文章も、ここまでは朝に適当にメモしたものだ。正確には3日前くらいの朝。最近、少し早く起きて毎朝コーヒーを淹れている。そのコーヒーを飲みながら、思いついたことをiPhoneのメモ帳に適当に書いておく。夜、シャワーの後寝るまでの少しの時間に、こうしてメモを開き、文章を補完する。
文章を書いている最中、途中まではすごくやる気に満ちている。頭に思いついたことを文字にすることがスムーズにできている間は、とても快適なものだ。フロー体験のように、私の能力が文章を書くという課題に対し適切なバランスを保っている状態。ただこれも、頭に浮かんだことをあらかた表象してしまった段階で、下り調子を露呈し始める。
ダニング=クルーガー効果(わかったつもり曲線)、不気味の谷現象。正の3次関数的な曲線の、こうした極大点から極小点へと向かう谷を乗り越える必要がある。これを一発目から乗り越えるのはハードルが高く感じるため、途中でめんどくさくなって、メモとして残す。
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https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Dunning-Kruger-Effect-en.png
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E6%B0%97%E5%91%B3%E3%81%AE%E8%B0%B7%E7%8F%BE%E8%B1%A1
このメモを、ツァイガルニク効果と組み合わせる。適当にメモしただけで終わらせた分、あとでぱっとみた時に気になる。途中でやめたことで、より意識してしまうのだ。多分。
適当に心理学的な用語を使えば、それっぽい文章に見えるのか?
この文章が私のために書かれたものであれば、言葉を実例に沿った形で覚えるためのものとなるだろう。
人の目を意識したものだとすれば、ただ格好つけた文章である。
ここに書いている文章である時点で、後者なのは明白と言えるかもしれない。