メンテーム

何度かブログを挫折した経験があります。

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最近の記事

生成AIに低確率な単語を出力させ,小意味なリズムの文章を作成させる

はじめにこれは,千葉雅也先生の「センスの哲学」を読んで想起したアイデアを試してみたというものです。 「センスの哲学」の中では,意味のリズムは,大きな意味的リズムと,フォーマリズムの考えに乗っ取った小さな意味的リズムに分けられます。文学の場合,大きな意味的リズムに重心が近づけば大衆小説に,小さな意味的リズムに重心が近づけば純文学に近くなる,と私は理解しました。 その上で,ChatGPTのような大規模言語モデルの生成AIは距離の近い言葉を出力してくる(自然さのため毎回ではな

    • 人に頼むということ

      コーヒーを淹れていて、コーヒーマシンで抽出することについて考えた。 機械にコーヒーを抽出させるということは、行動を外部化させるだけでなく,コーヒーを淹れるという行為そのものを外部化することに等しい。コーヒーを飲むことが目的で、淹れることは手段である。目的に沿うのであれば、合理的に考えれば、手段の外部化=簡略化は、時間を有効に使う方法の一つである。だが、私の場合、コーヒーを淹れるという行為自体を目的としている。ここでは意図的に手段の目的化を行っているため、外部化をすることは、却

      • 大声で話すということ

        空を飛ぶ翼にも憧れはあるが、大声で話す口にも憧れがある。 大きな声で話せない。自分の発言が周囲の人に聞かれているかもと思うと、恥ずかしさが閾値を超える。自分には周囲の人の話が頭に入ってきてしまうので、他の人の迷惑にならないように、という気遣いの一面もある。 松屋で外国人の店員さんが大声で話していた。内容が全て聞き取れた。大した内容ではないし、お客さんの対応の時には普通に接客していたし、そのこと自体には何の問題もないと思う。そんなことを求める店ではない。食洗機や換気扇などの機

        • それっぽい言葉を並べただけ

          朝にしたためた文章を、2日後くらいの夜に補完する。少し時間をおいて書くことで、それなりの量を書ける気がする。量を書くことが目的なのではなく、改めて見直すと別の言葉が紡がれるという意味で。 勢いは失われてしまう。でも朝一番の勢いをそのまま放出するのは、社会を通じた自慰行為にも思える。つまりこういう勢い。これを出すことは私にとっては気持ちが良いのかもしれない。だが、社会に公開するという事実が、第三者の目が引き止めるのだろうか、そのまま公開することはしない。引け目を感じるわけでも

          浮遊する言葉、不可逆変換

          言葉が宙に浮いている。この言葉は、私の頭の中で生まれて、話し言葉としての形態を持たず、直接書き言葉としてここに記されている。 私の頭の中で浮かんだ言葉は、最初の1フレーズだけは確かに浮かんだ感覚があるが、それ以降は浮かんだ感覚もなく、脳から手へと言葉がニュートラルに進行し、手を動かしている。考えたものが遅延を伴わずに表象化される状態。それが長く続くこともあれば、思考が途絶えて突然停止することもある。 頭の中で浮かんだものを言葉、書く・タイプする、何らかの形式で表象化されたも

          浮遊する言葉、不可逆変換

          ファミマのスウェット

          ファミマのスウェットを買った。3週間くらい前に同じものを買っている。それはとてもよかったので、同じものを買い増した。 ちょうどいいとはまさにこのことを言うのだろう。 そもそも期待しているハードルが低いのだろうか。究極的に良いものではないのに、妙に満足感がある。 昨年末の発売時は話題になり、すぐに売り切れてしまっていた。それを受けて今年は潤沢に生産したのだろうか、まだまだ簡単に手に入る。手に入らないものが欲しくなってしまうのが資本主義に生きる民なので、手に入るようになると急に

          ファミマのスウェット

          エスカレーター輪廻転生

          日常の中で、不合理な強迫感に抵抗してみる。マジョリティに抵抗してみる。合理的でない集団行動に従わなければならないのはストレスだ。 階段のある駅のエスカレーターの右側を立ち止まったり、ゆっくり歩いてささやかに抵抗してみる。「エスカレーターは立ち止まって利用しよう」と呼びかけられ、止まっての利用を促すポスターがいたるところに貼られるようになって久しい。 これらは耳や目から情報として入ってくるものの、実態としてこのようになっているかと言うと、そうではない。 エスカレーターの左側

          エスカレーター輪廻転生

          朝、コーヒーを丁寧に淹れ、忙しなく飲む

          朝10時の出勤に対し、8時半に起きる。準備して9時20分に家を出て、26分の電車に乗り、50分に会社に着く。 ギリギリまで寝て、だらだら準備して家を出る。50分もあるのに、スマホを見ながら準備しているせいで、デメリットしかない朝が過ぎていく。こんな朝を過ごしていていいのだろうか。 これでも出勤が遅い分、まだましな方だと言えるのだろうか。 大学生のころはもう少し余裕があった。 毎朝豆から挽いたコーヒーを淹れ、本を読み、ニュースを眺め、自分を確かめる時間があった。とはいえ、こ

          朝、コーヒーを丁寧に淹れ、忙しなく飲む

          牛乳石鹸のブックカバー

          11月1日は本の日だったらしい。 本棚に並ぶ本、117とかも悪くなさそうだけれど、111ということらしい。1111はあまりにも競合相手の知名度が高過ぎたのだろうか。 本の日のことなど露ほども知らずに過ぎた11月5日の今日、本の日から配布されていた牛乳石鹸ブックカバーの存在を知った。文庫本を購入するともらうことができる。おまけに牛乳石鹸の香りのするしおりまでもらえるらしい。 かわいいデザインに惚れてしまい、普段ブックカバーなど使わないのに、仕事が終わったあとすぐに本屋に行

          牛乳石鹸のブックカバー

          紙と電子,なぜ本の形態は二者択一なのか

          できれば本は電子で買いたい。 狭い家のではスペースに限りがあり,持ち歩く荷物には物理的・精神的な制限がある。本が全体に優先される思考の持ち主にとっては苦ではないかもしれない,そもそも問題にすらならないかもしれないが,私にとっては大きな問題だ。 合理的に考えれば,すべての本を電子で所有するべきだ。 読書専用端末であるKindleを所有しているし,スマホ,タブレット,PC,どの端末からも好きなタイミングで読むことができる。欲しいときにすぐに購入し読み始められるし,物理的な制限か

          紙と電子,なぜ本の形態は二者択一なのか

          nw-a30へのCFWインストールは、Mac(M1)からParallels経由でも成功しました。

          nw-a30へのCFWインストールは、Mac(M1)からParallels経由でも成功しました。

          …という書き出しで始まる小説

          「そういえば去年さ〜」と口に出してふと気がつく。 あれ、いつから去年を去年と認識するようになったのだろう。 少なくとも、2月当初は去年の話をする際に、澱みなく去年と言葉にできていなかったはずなのに。 2月末日現在、年明けの高揚感が落ち着き、年度の終わりの近付きを感じるにつれ、新しい年を今年と意識できるようになってきた。 自然な流れで、「もう今年の6分の1が終わるらしいよ、早くない?」なんて会話を交わすこともあった。 去年を去年と自然に認識できる、また今年を今年と自然に認識で

          …という書き出しで始まる小説

          beyerdynamic T90のヘッドバンドを交換した(2024年2月)

          以前注文したヘッドバンドが届いたので交換しました。 前回2023年10月の終わりにベイヤーダイナミックジャパン修理センターに連絡・注文をしました。年末を跨いだことや船での輸送だったそうで時間がかかり、結局届いたのは2024年の2月半ばと、手にするのに約3ヶ月半かかりました。時間さえかかりましたが、およそ10年前の製品の交換パーツがメーカ公式から新品で手に入るということに感謝したいです。 到着ヤマトで着払いで届きました。 パーツ代(2400円+税)+送料 935円+代引手数

          beyerdynamic T90のヘッドバンドを交換した(2024年2月)

          失われた初期の日向坂46に寄せる,コンテンツの懐古主義に対する妄言

          多くのファンが指摘するように,初期の日向坂46の楽曲(「キュン」,「ドレミソラシド」など)から供給されていたハッピーオーラは,現在の表題曲で得ることは難しい。9thシングルカップリング曲「恋は逃げ足が早い」など,一部のカップリング曲が発表されると,これが表題曲であるべきだ,とする意見が出る。我々は日向坂46の雰囲気を,野村陽一郎によってあまりにも色濃く植え付けられてしまっているのだ。それくらい,初期の日向坂46のハッピーオーラに元気付けられた人が多かったのだろう。 ファンは

          失われた初期の日向坂46に寄せる,コンテンツの懐古主義に対する妄言

          トラベラーズノートのバンドを非純正のもので代用

          結論1色200円くらいの手芸用ゴムバンドで代用できます。 ちなみに、目視だとそこまで気にならなかったのですが、写真になるとかなり乾燥して見えることに気づいたので、このカバー画像撮影した後、クリームでメンテナンスしました。ご安心ください。 はしがきトラベラーズノート パスポートサイズ ブルーを使っています。 それまで限定色だったブルーが、定番色として発売された2018年に購入したものです。 色味がかわいいなと思って、ゴムバンドをアクセントカラーのマスタードに変更して使ってい

          トラベラーズノートのバンドを非純正のもので代用

          ノマドに憧れるが、結局いつもできない

          カフェで作業をするノマドワーカーに憧れる。 ガジェット好きなら誰しも、愛用するデバイスを使いながらカフェで作業をすることに憧れると思う。 ブログを書く、動画編集をするなどといったPC作業に限らず、手帳を整理する、勉強をする、本を読むなどをカフェでするのもいいなと思う。 ふかふかのソファ席で休憩しながらもいいし、窓際の電源がついた席で集中して作業するのもいい。 ただ、これらは自分の家で暇を持て余している時の想像で、実際カフェに行こうとすると、様々な邪な考えがそれを阻んでくる。

          ノマドに憧れるが、結局いつもできない