倍率に惑わされない!公務員面接に必要な7つの心構えと正しい準備の進め方
公務員の面接の達人です。
公務員を目指す方の中には、筆記試験には自信があっても、面接試験に不安を感じている方が多いのではないでしょうか?
実際、これまで指導をしてきた中で、「筆記さえ通れば、面接はなんとかなると思っていました」と言う方が何人もいらっしゃいました。しかし、筆記試験で優秀な成績を収めても、面接で落ちてしまうケースは決して珍しくありません。
実際に筆記が一位通過だったのに、面接で不合格の方が相談にみえた事があります。
公務員試験の面接では、筆記試験とはまったく異なるポイントが見られます。
今回は、これまで多くの方を合格へ導いてきた経験をもとに、面接対策の具体的なポイントと、正しい努力の仕方をお伝えします。
これを読めば、公務員面接の本質が理解でき、準備に自信が持てるはずです!
1. 公務員面接の本質を知ろう
まず、公務員面接が他の試験と何が違うのかを理解しましょう。
優秀かどうか、実務能力やスキルがあるかどうかは大事ですが、優秀でも、実は落ちます。
なぜか?公務員の面接では、「筆記試験で測れない部分」を確認します。例えば以下のようなポイントです:
人柄や価値観
面接官は一緒に働く仲間としてあなたをイメージします。そのため、「この人と一緒に働きたい」と思われることが非常に重要です。
公務員としての適性
公務員には公共の利益を考え、社会課題に関心を持ち続ける姿勢が求められます。この点で、一般企業の採用基準と異なる部分もあります。
また、国税専門官や警察官に求められるものと、市町村の行政職に求められるもの、国家公務員総合職に求められるもの、が違うのは、イメージが出来ますよね?
しかし、よくある間違いに、Webや書籍にある綺麗な模範解答を使って、逆に面接官をがっかりさせる事です。
特に大切なのは、「何を言うか」だけでなく「誰が言うか」という点です。同じ内容の回答でも、20代の新卒と30代の社会人では、面接官が受ける印象はまったく異なります。年齢や経験に応じた答えを準備することが必須です。
以下、同じように誤解が多い点をお伝えします。
2. 倍率の数字に惑わされない
「倍率が低ければ簡単に受かるのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、この考え方には大きな落とし穴があります。
例えば、「東大の倍率は低いから合格しやすい」とは誰も言いませんよね?
それと同じで、倍率が低くても、ライバルの質が高ければ合格は簡単ではありません。特に社会人経験者枠では、実績を積んだ優秀な方々が応募してきます。
大切なのは倍率の数字だけでなく、ライバルがどのような人たちなのかを意識することです。また、倍率だけに気を取られるのではなく、自分の強みを面接官にどう伝えるかに注力しましょう。
特別区の倍率がそれほど高く無いから、と、わざわざ九州から受験した方もいましたが、そのような考えでは合格には至りません。
確かに、昨今、SPI等を導入して、異常に倍率が高くなった自治体があります。
就職氷河期世代枠も倍率は高いです。
では、最終合格者は他の自治体に比べてウルトラスーパー優秀者か?
もちろん、合格者は一定の基準以上の方であり優秀ですが、面接はそれほど単純では無いです。
3. 志望動機や自己PRが面接の合否を分ける、は誤解
「志望動機や自己PRを完璧に仕上げれば合格する」と考えている方は多いですが、これも誤解です。
面接官は、単に「素晴らしい志望動機」や「魅力的な自己PR」だけを評価するわけではありません。
重要なのは、あなた自身のこれまでの行動や考え方、価値観を理解し、それがどう志望動機や自己PRに反映されているかです。
例えば、以下のような点を整理してみましょう
自分のこれまでの経歴や行動、そして考え方を洗い出す事(自分の選択、行動の理由を説明できるようにする)
面接官が懸念する可能性のある課題(ウィークポイント)
志望先の省庁、自治体、職種の求める人材、特性との一致点がどれだけあるか?受験先から見た「採用メリット」を明確にする
このように、自分自身を客観的に見つめ直し、深掘りすることで、より説得力のある回答が準備できます。
4. 公務員面接ならではの採用基準を理解する
民間企業と公務員の面接の違いは、どこにあるのでしょうか?
基本的な採用基準は似ていますが、公務員特有の基準も存在します。それが以下の2つです
公共性への共感
公務員は、社会の課題に関心を持ち、公共の利益を優先する姿勢が求められます。例えば、地域経済や財政に無関心では、公務員としての資質が問われるでしょう。
限られた財源をどこに、どう使うか?
行政の活動財源は当然、税金ですね。では、税収に一番影響があるのは?と考えれば明白です。不況になれば、税収は落ち込み、生活支援を必要とする国民も増えます。
持続的に成長できる資質
面接官は「この人は主体的に考えて働けるか」「組織で成長できるか」を見ています。チームでの協調性やリーダーシップも評価対象です。
5. 早めの対策が合格のカギ
「筆記試験が終わったら面接対策を始めよう」と考える方は多いですが、それでは準備が遅すぎます。
面接対策は、早ければ早いほど効果的です。
例えば、以下のステップを実行してみましょう。
自己分析:自分の経験や価値観を整理し、強みと課題を明確にする。(面接カードの提出が早くなっていますから、早く軸を作らないと間に合いません)
応募先のリサーチ:志望先の自治体や機関がどのような課題に取り組んでいるのか、そして現状の課題は何か、を調べる。 (当然、やりたい分は、提案も出来るようにする。
模擬面接の実施:第三者の視点で、印象含め自分の回答をブラッシュアップする。
話すべき軸が出来ていないと、話す練習をしても意味がないです。
早めの準備を進めることで、面接官が納得できる回答を準備する時間が確保できます。
6. 正しい努力を積み重ねよう
間違った努力は、時間と労力の無駄になることがあります。例えば、「元気よく答えれば大丈夫」といった漠然としたアドバイスに頼るのは危険です。面接では、元気さだけでなく、論理的な回答や誠実さが求められます。
また、自分の経歴や考え方をしっかり分析せず、ただ型にはまった答えを用意するだけでは、面接官に響きません。
正しい方向性で努力を重ねることが、合格への近道です。
7. 公務員面接を成功に導く心構え
最後に、面接に臨む際の心構えをお伝えします。
自信を持って臨む
準備がしっかりできていれば、自信を持って面接に臨めます。
面接官は敵ではない
面接官はあなたを落とすためではなく、合格に値するかどうかを見極めるために質問をしています。
日々の積み重ねを大切に
社会課題に関心を持ち、ニュースや自治体の取り組みを日常的にチェックすることで、公務員としての視野を広げましょう。
まとめ
公務員面接で合格するためには、筆記試験とは異なる視点での準備が必要です。
倍率や表面的な準備に惑わされず、自分自身をしっかり分析し、面接官が求めるポイントを押さえた対策を進めてください。
もし面接準備に悩んでいる方は、ぜひ私たちのサポートを活用してください。一緒に合格への道を切り開きましょう!