すごい奴がやってきた!レンタル話し相手登場
去年の夏ぐらいに「なんで宿題やってないの?」と言う話が大量リツイートされて、フォロワーが倍増した。その際にDMを送りたいから解放せよと要求する人が出てきて解放した。それ以来、ちょこちょことDMが来たりするのだけど、奇妙なDMも多くて結構面白い。
その中でも返信に躊躇するやばいものが7月初頭に舞い込んできた。
それ以来、ぼくは極めて稀有な体験をしている。この一か月noteを更新していなかったのもそのためだ。以下がその衝撃のDMである。
レンタル話し相手さんとの出会い
レンタル話し相手。これは本当にやばい奴がやってきた。
数か月前からめんたねさんをフォローさせて頂いているのですが、毎度その卓越した思考力に感動させてもらっています
ここからもう何かがおかしい。普通、初対面の相手にDMを送っていきなり「卓越した思考力に感動」とか言うか?ちょっと独特のセンスである。
ぼくは自分は相当頭が良く、論理的思考力において自分より優れている人は数える程しかいないと思っているのですが
まず、もし本当に彼の頭が良かったとしても、最初のDMでそんなことをこうして明言してアピールしてくる奴がいれば、受け取る側は、確実に「頭のおかしい奴が来た」と思うはずだ。少なくともぼくはそう判断した。レンタル話し相手さんは他人の目から自分の言動がどのように見えるのかがよくわかっていない。
それに、普通に生きていると、「いやあ、俺って頭が良いなあ」と思う機会は滅多にないものだ。自分の思考が自分の判断基準になりやすいからだ。仮に周りと比べて自分に優れた「論理的思考力」があったとしても、自分の頭の中ではいつも通り、ごく当たり前にものを考えているだけである。その過程を他人に見せることもあまりないし、比べることもないため、普通はさほど強く自分の論理的思考力の高さを自覚することはない。
だから、よほど彼の周りには彼を超えた選りすぐりのバカしかいないか、本当に自ら自覚せざるを得ないようなずば抜けた頭の良さを持っているか、そのどちらかなのだろう。バカすぎるか、すごすぎるか、どっちにしても恐ろしい。ぼくの手に負える気がしない。
長文ツイートを読むと普通は大抵どこかで「いやそれは違うだろ」と引っかかるのですが、めんたねさんのツイートにおいては引っかかった記憶がありません。
何かを褒めようとするときに、他の何かを落として持ち上げようとするのをやめるんだ。印象が悪すぎる。性格にも難がありそうだ。
ぼくは興味がない仕事をするのが本当に嫌で、インフルエンサーの仕事だけで生活できるようになりたいと思い、このレンタル話し相手の活動を始めました。
興味がない仕事をするのが嫌なのはわかる。ぼくも嫌だ。
だが「インフルエンサーの仕事だけで生活できるようになりたい」というのがよくわからない。「インフルエンサーの仕事」なんてものがあったのか?何かの仕事、本業などで有名になり、社会的な影響力を増した結果、インフルエンサーになっていることはありうるだろうが、最初から「インフルエンサーになるぞ!」と言って目指すという発想がぼくにはなかった。なんというか、ものすごく空虚な気がする。大丈夫なのか?こいつは。
レンタルなんもしない人のようにすぐに有名になれると思ったのですがちっとも上手くいかず、かれこれ1年5ヶ月間苦戦しています。
まず「レンタル話し相手」という名前からして二番煎じ過ぎて、ダメな気配しかない。そりゃ、うまくいかないだろう。「レンタルなんもしない人のようにすぐに有名になれると思った」という安直すぎる思考も包み隠さず表現できるのは、恥という感情を持たない心の鉄人であるせいなのか、それとも、その安直さを安直とは気づけない思考力の持ち主であるからなのか。ただ、「ちっともうまくいかず」とイケてない現状を率直に報告するところには妙な素直さを感じる。
これはぼくに能力がないからではなく単に知られていないからだと思っているので、多くの人に知ってもらうためにとにかくバズることをひたすら狙っているのですが、フォロワーが少ないうちはどれだけ良いツイートをしてもなかなかバズりません。
鉄壁の万能感。フォロワーを増やすためにバズらせるはずなのに、フォロワーが少ないからバズらないと言う。だとしたら、そもそもフォロワー獲得のためにバズらせるというのが戦略ミスなのではないか?並外れた論理的思考力を発揮した結果がそれなのか?これは王者の風格を感じる。間違いない。奴は本物だ。
そこで最近、フォロワーの多い方に今回のようなDMを送り直接営業をさせてもらっております。
かなり変わったお願いなのですが、ずばり申し上げます。「自分のツイートを毎日いくつかめんたねさんのDMに送る」ことを許して頂けないでしょうか?
すみません、肝心なことを書き忘れておりました!
お送りしたツイートをめんたねさんにどうして頂きたいかというと、「リツイートしたいと思われたらリツイートして欲しい」と思っております!
当たり前ですが、リツイート(もしくは引用リツイート)したいと思われなかったらスルーして頂きたいです。
見てもらわなければリツイートしてもらえる可能性すらないので、その可能性をくださいということです!
ぼくは返信すべきであろうか、スルーすべきであろうか。スルーしておくのが無難であることは間違いない。触らぬバカに祟りなし。ただまあ、DMでツイートを送り付けられるだけなら、そんなに面倒でもないとは言える。
めんたねさんのメリットとしては、ぼくに感謝されることと、考えるネタが増えることの2つがあります。めんたねさんは考えることがお好きなようですので、きっと良い刺激になると思います!
それにしても、なんかズレている。なぜこの見知らぬ「レンタル話し相手」なる人に感謝されることがぼくのメリットになると思えるのだろうか?確かに考えるネタにはなっている。正直、このDM以来、一か月間、彼のことを考えない日はないのだ。
それになんだか知らないがAmazonギフト券500円分を押し付けられるようにもらってしまった。
また、お望みであれば数千円程度のアマゾンギフトカードも差し上げますので、そちらもメリットになります。ひとまず、この長いDMを読ませてしまった手間賃として500円分のアマゾンギフトカードをお送りいたします。
500円もらってしまったし、なによりも、このDM自体は相当面白い。これをそのままスルーするのはあまりにも惜しい。ああTwitterに晒したい。そう思って、ぼくは彼にこう返信したのであった。
別にDMを送るのはいいですよ。面白ければリツイートしますし。バズらせたければ、このDMをそのまま転載したら、ある程度バズりそうな気はしますw
レンタル話し相手さんは、この僕の申し出を受け、DMのTwitter公開を快諾した。こうして、ぼくとレンタル話し相手さんとの日々が始まったのである。
実際にレンタル話し相手さんとやりとりしていると、頭を抱えたくなるような発言を多数繰り出すため、こちらもだんだんと癖になってくる。ぼくは、コロナ禍にもかかわらず、めんたねサロンに彼を招き、生レンタル話し相手体験もしてしまった。そして、先週からは「レンタル話し相手は人の話を聞けるようになるか?」というコンセプトでオンライン配信も始めてしまったのだ。(詳細は後で述べる)
これがレンタル話し相手だ!
彼との様々なやりとりを紹介しようと思ったのだが、めんどくさくなってきたので省略する。とりあえず、以下の動画を見てもらえれば、レンタル話し相手さんがどのようなキャラなのかはわかるであろう。2時間のツイキャス対談で2400以上のコメントがつくという異例の大盛り上がりであり、祭りであった。
レンタル話し相手さんとめんたねのツイキャス対談
レンタル話し相手さんに対して、視聴者が質問しまくる回。レンタル話し相手さんがナチュラルに失礼な発言を連発する。
この動画は全部で2時間の長いものなので、まずは以下の抜粋を見てもらえるとレンタル話し相手さんの雰囲気がわかると思う。
レンタル話し相手さんのシンボルともいえる鉄壁の万能感の正体を探る回。彼の子ども時代や家族関係が語られる。「レンタル話し相手さんの家族関係はギリシャ神話の世界そのものだ!」という衝撃が視聴者の間に走っていた。
長時間にわたる動画のため、全部見るのも大変かもしれないが、彼の人をいら立たせる類まれなる才能と、どこか憎めない愛嬌のため、けっこう退屈せずに見られるかもしれない。
レンタル話し相手さんは話を聞けるようになるのか?
レンタル話し相手さんは、今は無料だが、いずれは有料で他人の話を聞いて生計を立てられるようになりたいそうだ。だが、周囲からは「あんな奴がまともに人の話を聞けるはずがない」と思われている。正直、ぼくもそう思っている。
そこで思い立ったわけだ。ぼくはまさに「人の話の聞き方」をワークショップで教えている。レンタル話し相手さんを生徒役にして、公開オンラインワークショップを行ったら、みんな見てみたいのではないか?
もしレンタル話し相手さんが立派に話を聞けるようになれば、「あのレンタル話し相手さんが話を聞けるようになるなんて、めんたねのワークショップはすごい!」と評判になるかもしれない。
レンタル話し相手さんが案の定、成長しなかったとしたら、「あのレンタル話し相手さんだから仕方がない」とみんな同情してくれるはずだ。ぼくの評判はやはり落ちない。これはおいしい。
こうして毎週金曜日、レンタル話し相手さん(久保さん)を含む三人の参加者と共にオンラインワークショップ「話を聞く技術/「わからない」と思うための対話」をライブ配信しはじめた。
ちなみに、この企画を彼に提案してOKをもらった後、彼からもらったDMはこれである。
このプロジェクトがいかに苦難に満ちたものであるかがうかがわれるであろう。こいつはネタとしてふざけているのか?ガチで言っているのか?そう悩んだ時期もあったのだが、今はもうわかる。レンタル話し相手さんはいつだってガチである。奴は本気だ。
ちなみに、オンラインワークショップの内容はいたって真面目にちゃんと意味のあることをやっているつもりなので、興味がある人は見てください。「無料でこの内容を公開していいんですか!?」と言われるぐらいにはわりとちゃんとしております。
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