股関節を柔軟にするシコ踏み「お相撲さんの腰割りトレーニングに隠されたすごい秘密」 元・一ノ矢
運動のために始めた、ゆるスクワットだが、なぜだか「腰割り」までたどり着いた。推奨されていた、プリベ・スクワットをやってみたら、気づいたら、これは力士の腰割りだと気づいたのだ。(参考:朝・昼・晩の「食器洗いスクワット」を習慣化!ながら筋トレの極致。)
元・一の矢は、46歳11か月まで力士を続けた、伝説の人物だ。身体を柔軟に保ち、長く相撲界で生き続ける秘訣は腰割りだった。腰割りは非常に簡単で、やり方だけならネットでググるだけで十分だろう。
腰割りで動ける身体を作る
腰割りが、他の運動、単なるスクワットと違うのは、股関節が自由に動くのを助ける運動になるからだ。実際に、腰割りを行うとスクワットでは鍛えられない様々な筋肉が連動することが分かる。筋電図を用いて、腰割りをしている態勢を分析した結果がすごい。
「普通のスクワットでは太腿の前の筋肉である大腿四頭筋に負荷がかかるのに対して、腰割りは太腿の前の筋肉はもちろん、内側の内転筋や裏側のハムストリングス、お尻の大殿筋、中殿筋など股関節を取り囲む筋肉にまんべんなく効いている」(P27)
「股関節まわり、太腿の前後の筋肉をまんべんなく使い、ひとつの筋肉や関節に偏ることのない運動だからこそ、無理なく安全に続けられるのです。たとえば、見た目が腰割りとよく似ているスクワットは主に太腿の前の筋肉しか鍛えることができません。また、レッグカールという脚の裏側を鍛えるマシンは主に太腿裏側の筋肉しか鍛えることができません。それに比べ、腰割りは、これほど簡単でシンプルな動きでありながら、驚くほどたくさんの筋肉に刺激を与える運動であるといえるのです。」(P28
)お相撲さんの“腰割り”トレーニングに隠されたすごい秘密 (じっぴコンパクト新書 053) 実業之日本社 元・一ノ矢 (著)
よくフォームを意識すれば、何十回も行う必要はない。鍛えるというより、整えるという方が近い。事実、ウォーキングを行う際に、事前にしっかり腰割りを行ってから歩き出すと、身体がスイスイ前に出るような経験をすると書かれている。(そして、私もそんな気がした。もっとも、私は相当なプラシーボ男であるが)
そこで、今では運動の前後、じっくり腰割りを行うことが習慣になってきた。狭い土俵の中で、あの巨漢がぶつかり合っても、なお驚くほどの怪我の少ない相撲というスポーツ?には、腰割りという股関節を柔軟に保つ秘訣があったのだ。
元・一の矢は、腰割り本を出しまくっている。簡便で、効き目があるので、高齢者の体操にもピッタリなのだろう。関連本がたくさんあるが、どれも内容は同じだ。
DVDがついているタイプはこの本だが、そこまで買わなくても十分かなと。下記に、公式動画を発見した。これに基づいて、ぜひ、今日から腰割りを始めて見るのはいかがですかな。
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