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論理療法(REBT):健全な感情と不健全な感情を「区別」する
論理療法の「論理」という言葉が、よく誤解される。「論理的に」と言うと、「人間は論理じゃない、感情は大切だ」と。もちろん、その通りだ。論理的に考えるからといって、すべての感情を失うわけではない。
論理療法で扱わなければならないのは「不健全な感情」だ。そこで、感情を「区別」する必要がある。
感情を区別する
混同されることも多いいくつかの感情を並べてみよう。
・心配ー不安
・自責ー罪悪感
・あこがれーねたみ
「心配」は現実的な備えをする点で有益なものだ。しかし、不安は何も手に着かなくなりパニックを呼び起こすので有害。
「自責の念」は教訓を得て成長するために必要なもの。しかし、「罪悪感」は前に進むのを妨げる感情だ。
「あこがれ」は人をより優れた存在にならせようとする原動力になるが、「ねたみ」は人と自分を比べて憤懣を貯め込む有害な感情だ。
いくつか例をあげてみたけれど、「健全な感情は、建設的で次の行動を促し、不健全な感情は破壊的で人を前に進めなくする」と考えることで、区別がつくようだった。
ABC理論そのものが、まさにそういう性質を帯びているが、論理療法の醍醐味は「区別」をしていくことにある。感情も思考も分けて考えることだ。ひとつひとつ、あるべき位置に置きなおすことができれば、考えも、感情も比較的コントロールしやすくなることに気づくだろう。
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