観便のすすめ!食事療法の正解は理想的なウンコ(腸内環境)に表れる。
そういえば、ずいぶん昔だけど、健康マニアの叔母さんから「便を見るのは健康に不可欠な習慣だ。だから、便が見られないトイレは困る」と聞いたのを思い出した。これ本当なのだ、今は叔母さんの気持ちがわかる。
便を観察し体調を知ること。これを「観便」という。自分の便の状態は、腸内環境を映し出す鏡だ。血液検査や各種の機械を使った検査では、数値は分かっても、実際には自分では何も理解できない。しかし、便を見れば、今の自分の体調がいかなるものかが分かるはずだ。
私の場合、糖質制限を始めてから、便の状態が大きく変わったので、毎日トイレチェックが楽しみになった。便の状態チェックは、この本をもとに行った。
(*本日の記事は具体的な描写を含みますので、食事中の閲覧はご遠慮ください。)
理想的な大便の形状と色
腸内細菌の量と質で便の形状や色は変化する。
小ぶりのバナナ状
「標準的な便の太さは、日本人の場合は、直径2~3㎝、小ぶりのバナナ状のものが、2ー3本、抵抗感なしに出るというのが理想だ。」(老化は腸で止められた―腸内細菌学の重大発見 この食べ方、通し方「腸内フローラ」快便法の速効 (プレイブックス)光岡 知足 P59)
小ぶりのバナナ状・・・。
まさに、この表現にピッタリの便が、糖質制限をはじめてからは出るようになった。それまでは、軟便だった。どちらかというと下痢気味だった。
とりわけ肉食オンリーの時が最も便の形がバナナになる!糖質が一切混じらない、主食を食べない時ほど、スルッと小ぶりのバナナ状の便が出て、しかも、粘らない。臭いも少ない。
肉は腸内を腐敗させて黒くて臭い便が出るというのは私の場合は当てはまらない。糖質を少しとるようになると、とたんに粘便が始まる。臭いもキツイ。この違いは強烈だ。
便の色は黄色が理想
「理想は幼児に見られるような黄色い便だが成人にはちょっと無理、強い黄褐色というのが成人の場合の健康な便である。・・・便の色は黄色から遠ざかれば遠ざかるほど、腸内フローラが乱れたことになる。」(老化は腸で止められた―腸内細菌学の重大発見 この食べ方、通し方「腸内フローラ」快便法の速効 (プレイブックス)光岡 知足 P55)
便の色は黄色が良いのだとか。乳児の便は黄色いというのが常識らしい。私には、赤ちゃんがいないので、生を見たことはあまりないのだけれど。母乳で育っている赤ちゃんの腸内は95%がビフィズス菌で、腸内の酸性度はPH4.5~5.5になるため、便は黄色くなるのだとか。
なので、ビフィズス菌が多く、腸内環境が良い状態の人ほど、黄色い便だという。
食事療法の正解
今から5年前の体調は最悪だった。お酒ばっかり飲んでいたし、ストレスを限界まで抱えていた。下痢を繰り返すようになり、脂肪便(白くて浮く便)が出て、慌てて、食生活を顧みるようになった。
私の場合、糖質制限が体に合っていた。数か月で脂肪便が改善し、長年続いていた軟便が治り、MEC中心にしてから便がスルっと出るようになり、、体調が確実に変化していった。トイレが食事療法の正解をいつも示してくれた。
何を食べて良い、悪いという話はテレビで一日中やっているけれど、唯一の正解は自分の身体でしか分からないものだ。つまり、便がどうなっているかで腸内環境や消化力が分かる。それが正解なんだろう。