寝る前のインプット・起きた後のアウトプット。これぞ睡眠学習!「朝1時間勉強法 」
朝の時間は、アウトプットに最適。夜にインプットした情報を形にすることができる。睡眠が重要な役割を果たしているのだ。
著者の山本氏は、税理士・気象予報士・中小企業診断士という難関資格を所持。本書は、働きながら時間を捻出し、資格試験に受かるための指南書だ。そのノウハウの骨子は、夜インプット・朝アウトプットだ。
朝1時間勉強法のコツ
いわゆる脳科学系の自己啓発本を読むと、睡眠の効用を学べるが、この本はもっと実践的。ポイントは、夜寝る間に朝の勉強のためのインプットの時間を持つこと。
「次の日の朝にやる問題が、たとえば簿記の計算問題だとしましょう。であれば、その前夜(寝る前)にやるのは、その簿記の計算問題の予習、つまりその簿記問題の要点をまとめた教科書などを読むことです。この勉強は、布団に入って寝る直前が効果的です。とにかく寝る直前に、簿記の知識(次の朝の試験の出題範囲に限る)をいっぱい詰め込んでしまいましょう。すると、次の朝はびっくりです。あれほど難しかった簿記の問題が、スラスラと解けるようになります。一度やってみてください。(P35)」
朝の勉強をスムーズに行うためには、脳に「準備」ができている必要がある。夜寝ている間に、脳は様々な記憶を整理し、また使えるように保存しなおしている。寝る前にに知識・情報のインプットを行うと、脳は一生懸命に、それを片付け、使えるように配置しなおすのだ。そこで、朝に実践的な問題を解いたり、知識のアウトプットのために時間を使うと、より効率的なのだ。
過去を振り返ると、私は試験勉強をする際に、夜に過去問を解いたり、暗記を試みたりしてたんだけど、これだと逆効果になるってことか。夜はひたすら知識を入れて、あとは睡眠中の脳に任せて、起きたら問題集で実践が脳の働きを最大限に活かす方法なのだ。
ライティング作業にも役立つ
ブログの記事を書いたり、kindle出版の原稿を書いたり、締め切りのあるライティング作業をするときも、この方法が役立ちそう。夜寝る前に、情報をインプット。夜の時間は、もう疲れているから、ひたすら情報を取り込むこと(ぼんやりとでOK)にしておく。そして午前中の集中できる時間にガッと仕上げる。メリハリのある仕事ができそうだ。
(追記)
実践して検証してみた結果、ただ読むだけではなく、「注意深く読む」必要があることがわかった。私の場合だとマインドマップを書きながら読むなど、集中力を働かせないと、朝の時点でアイデアが勝手に熟成されていることはないようだった。夜は、限界までグッと脳を追い込む。そして、自分は、もうひらめかないなというところから、睡眠中の脳の働きに任せるというのがよいのだろう。
大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq)