自分でできる男性更年期障害(LOH症候群)の唾液検査(テストステロン簡易測定)を受けてみた
去年の秋頃から数か月続く心身の絶不調は、これまでのテンションの上がり下がりとは全く異なっていた。とにかく「衰えた」という気持ちがぬぐえなかった。絶えずため息が出る感じだ。
40代になってからの不調の原因は男性更年期障害?
40代は男性にとって、グッと落ち込む時期であることは知っていた(聞いていた)が、ここまでとは思わなかった。
そんな折、男性更年期障害(LOH症候群)について知り脳天をハンマーでたたかれたような衝撃を覚えた(大げさ)。「これだ!」と思ったのだ。
ということで、さっそく男性更年期障害を診てくれる泌尿器科を探そうと思ったのだが、近隣では、なかなか見つからず、、、
しかも、コロナ感染の脅威があるこの時期に病院をうろつくのは得策ではないだろうと思いなおした。
そこで、まずはテストステロンの量を測定する唾液検査(テストステロン簡易測定)を受けてみることにした。
男性更年期障害の権威、堀江重郎医師の関わる「HPテスティング®」だ。下記の本では、かなりのページ数を割いてHPテスティング®を紹介している。
サイトをのぞいてみると、ちょっと怪しげな雰囲気もあるのだが(失礼!)、何にせよやってみないと分からないだろう。
実際にHPテスティング®に申し込んで唾液検査を行ってみたので、その経過を記録しておきたい。
男性更年期障害かどうかを確かめる方法
男性更年期障害かどうかは、血液中の男性ホルモン・テストステロンの量で分かる。診断は泌尿器科で行われる血液検査で確定される。
同年代の平均値と比べて、テストステロンの量が大幅に下回っていれば男性更年期障害と診断され、ホルモン補充療法が始まる。
男性更年期障害のセルフチェック
血液検査を受けるより前に、男性更年期障害のチェックリストで、自分の症状を確かめてみるとよい。男性更年期障害のチェックリストは、世界的に用いられている「AMSスコア」を使用する。
チェックリストで調べるのは、主に 「身体」「精神」「性」の状態だ。身体や精神に出る症状は、うつ病などの精神疾患とほぼ変わらないが、注目したいのは性欲や朝立ちの有無など性機能の変化だ。これが、テストステロンの減少をはっきり示すものになる。
ちなみに、私は男性更年期障害のチェックリストでは63点(重症)だった。まあ、メンタルも絶不調の時にチェックしたので当然だったかもしれない。
男性更年期障害の唾液検査とは
男性更年期障害の診断を受けるには、泌尿器科で血液検査を受ける必要があるのだが、病院嫌いなので、まずは自分で受けられる検査がないかを調べた。
そこで、唾液検査でテストステロンの量を計測するHPテスティング®に出会った。唾液に含まれているテストステロンの量は、血液中のテストステロン値と近いことが知られている。
すぐに男性更年期障害の治療を始めたいわけではなく、まずは自分の体調を知りたいという時には、病院を受診しないほうが安上がりだろう。
HPテスティング®に関わる堀江重郎医師によれば、病院での血液検査よりも唾液検査のほうが良い場合があるという。
病院での血液検査より唾液検査が良い理由
病院での検査は高い:ざっと近所の泌尿器科を調べたが、そもそも男性更年期障害の血液検査(テストステロン検査)を謳っているところが少ない。また、アンチエイジング界隈に特化したクリニックでは、自費診療での検査や治療を行っており、これが、けっこうお高いのだ。
アンチエイジングで有名な医師のクリニックでは、男性更年期障害を診断するにあたり初回の検査や診断で2万~3万円を請求するらしい(これは、有名なクリニックだからだろうけれど・・・)。しかし、行ってみないといくらかかるか分からないのでは怖すぎる。おそらく保険適応にもならないだろうし。
日中のテストステロン変動を測定できない:テストステロン値は時間帯により変動する。この変動が男性更年期障害かどうかをチェックする大切な要素だ。しかし、病院での血液検査では、基本的に一回の検査で結果を出す。血液検査で分かるテストステロン値は、同じ年代の男性の平均値と比べて高いか低いかだけだ。
この場合、もともとテストステロン値が高い男性が、何らかの原因でグッとテストステロン値が下がった場合(それでも平均値よりも高い場合)は男性更年期障害の診断が下らないかもしれない。まあ、専門医がしっかり問診してくれると分かるんだろうけど。
唾液検査では、一日を通したその人のテストステロンの上がり下がりを確認できる。健康な男性の場合、朝がもっとも高く、昼間は再び上がり、夜に下がってくるのが一般的だ。
しかし、男性更年期障害になると、そもそも朝のテストステロンの量が低く、一日を通してテストステロン値が上がらない。つまり、複数の時間帯の検査結果を調べることで男性更年期障害の可能性が浮かび上がってくるわけだ。
唾液検査(テストステロン簡易測定)にチャレンジ
HPテスティング®とは、男性ホルモンの量を測定する唾液検査だ。男性更年期障害の権威、堀江重郎医師が関わっている。HPはゲームにおけるプレイヤーのスタミナのことだ。日常の元気度を調べるための検査だ。
HPテスティング®で分かるのは、あくまでも、男性更年期障害の可能性だ。正確な診断は泌尿器科やメンズヘルス外来に行かなければならない。
唾液検査(テストステロン簡易測定)で分かる「元気度」
HPテスティング®で分かるのは、同じ年代の平均値と比べてテストステロンの量が高いのか低いのかだ。下記の4段階で測定結果が届く。
まずは、自分の元気度がテストステロンの量という客観的な指標で分かれば、それに応じて対策がとれる(自覚的な元気度は「D」だ)。
生活習慣・運動・サプリなどでの改善が可能なのか、それとも、ホルモン注射を含む治療が必要なのかどうかを判断できる。
唾液検査(テストステロン簡易測定)申し込みの流れ
HPテスティング®のサイトからPAYPALを使って測定キットを購入すると2日でレターパックにて商品が届いた。キット内容は下記の通りだ。
唾液検査(テストステロン)の方法
午前中の唾液を採取する。下記のような細かい条件がついていたので注意した。1本2000円以上する検査キットだ。失敗したら大変。
唾液は専用のチューブ(ストロー)で採取キットにためる。けっこうな唾液量が必要なので、唾液が出づらい人は大変かもしれない。唾液を採取した測定キットはビニール袋に入れて、スマートレターで検査を行ってくれる薬局に直送するようになっている。
測定結果はメールで届く(50本単位で検査するので、結果のお知らせまで1か月以上かかるかもしれないとのこと)
唾液検査でテストステロンの量が分かったら、このNOTEに記録を残しておくつもりだ。その結果を見た後に、近所の泌尿器科を受診するか、自分なりの工夫で対処するかを決める予定だ。
自分でもできるテストステロンの量を高める方法
テストステロンの量が分かっただけでは、この心身の不調は脱することはできない。何とかしてテストステロン値を上げる努力が必要だ。
堀江重郎医師によれば、テストステロン値を上げるためには、下記のような方法が有効だという。
男性更年期障害の原因はストレスだ。ストレスにつぶされないためには、生活習慣の変化が必要だ。ホルモン療法で元気になるのは一時的だ。
滅多に副作用は出ないとのことだが、外部から大量のホルモンを補い続けると、睾丸が小さくなるらしい。自分でテストステロンを作らなくなるとのこと。
だから、ホルモン補充療法を行うにしても、自前でテストステロンの量を増やすチャレンジは必要だ。やがては、専門医を受診することになるかもしれないが、まずは、生活習慣を変えてみることや、サプリを試してみることに取り組んでみたい。
まとめ
「男性更年期障害」というキーワードは聞いたことがあったが、ここまで深刻に考えたことがなかった。しかし、チェックリストに照らすと、心身の症状にテストステロン不足がはっきり表れていることに気づけた。
この本は、かなりおすすめなので読んでみてほしい。ここ数年で一番、目が開けた本だった。
今振り返ると、30代後半くらいの激務の時期から、どんどんとテストステロン量が下がっていった気がする。しかし、40歳を過ぎてからの体力・気力・男性力の衰えは著しいものがあった。
それが「メンタル強し」としての発信を開始した理由でもある。
男性更年期障害、テストステロンについて知り、ついに、本丸にたどり着いたのではないかと、希望の光が見えてきている。
すでに、こんなことをしているうちにワクワクしてきて、かなり元気になってきている。
これからの逆転劇?が楽しみだ。