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論理療法(REBT)の効果的な論駁「証拠(事実)はあるか」
論理療法(REBT)は、きわめて論理的・合理的で、日本人の心情にぴったり来るものではない。だからこそ良いなと思ってる。気がつかないうちに感情に囚われてしまい、柔軟な考え方ができなくなる自分を修正するのに役立つからだ。
論理療法では、ABC分析(ABCDE分析)をする際に、自分のビリーフ(B:非合理的な考え方)を見つけ、それを徹底的に論駁していく。
この「論駁」というのが、慣れていないと、なかなかうまく行かない。感情的な反論になってしまうと、非合理的な考え方は変わらない。ここは「理詰め」で行く必要があるのだ。
「証拠はあるか」(事実を確認する)
論理療法を行う際、「証拠はあるのか?」という反論は非常に効果的だ。間違った思い込み(信念)は、確たる論拠が無く、非合理的であるのが普通だ。この非合理的な考え方、簡単には打ち崩せないだろう。そこで、客観的事実に基づいて「証拠」をひとつずつ検討すると良いのだ。
この時、ぜひ、思い描きたい例えは「法廷」の様子、そして「弁護士」だ。自分が、自分自身の「弁護士」であると考える。どれほど「感情的な非難」を浴びせられたとしても、その批判や告発に「証拠」があるかどうかを、ドライに突き詰めていくのだ。とにかく、事実と証拠だけをもとに話を進めようするならば、根拠のないビリーフ・非合理的な考え方が崩れていくのを目の当たりにすることができる。
論理的=大人の思考
私は、学生時代はよく親とケンカしたが、親は論理的な反論をしていたことを覚えている。
「みんなが言っている!」→みんなって誰なの?誰と誰と誰が言っているの?
「何もかもうまくいかない」→何と何がうまく行かないって?うまく行っていないのは何なの?
という具合で、今、考えると、かなり論理療法ぽい感じであった。そのおかげで冷静になることができたことも多かった。どうしても、子どもは非論理的・感情的な思考になりやすいので、そういう時に、冷静に論理的に考えさせてあげるのも大人の務めだよね。
もちろん、大人になったからと言って、論理的な思考が勝手に育つわけではない。常に、非合理的な考えを論駁(頭の中で戦う)し続けて、徐々に育つ思考パターンなのだと思われる。
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