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これから生き残るのはこういう人種だ!〜僕は君たちに武器を配りたい〜

自分の販売価値を知れ〜コモディティ化という恐怖〜

部分最適

今回紹介するのは、これから社会に出る20代のために書かれた『僕は君たちに武器を配りたい』です。

この本をざっくり簡単に言ってしまえば、「コモディティ化しないで希少価値を高める生き方をするための処方箋」です。

コモディティ化とは商品用語なのですが、どのメーカーのどの商品を買っても大差ないもののことです。

それこそメーカー勤めの方に申し訳ないのですが、石鹸とかせんべいとかチョコレートとかってどれも優れているけど、どこで買っても大差ないものです。

これらだって昔、開発されたときは大ブレイクして、利益を爆発的に叩き出したからこそ他のメーカーがこぞって真似をしだしたという歴史があります。

今ある商品をそのまま出したところでどこにも響きはしません。

だからこそ、本書では若者のコモディティ化を防ぎ、どこへ行っても活躍するような人財を生み出すための考え方を提唱しています。

希少価値を生み出す4つのスペシャリティ

積み上げ

結論から言うと、この先希少価値を生み出す人間は以下の4つのスペシャリティをのうちどれか1つもっています。

マーケター:商品に付加価値を付けて売ることが出来る人
イノベーター:全く新しい仕組みを作ることが出来る人
リーダー:自らが先頭に立ち、人をマネージ(管理)することが出来る人
インベスター:投資家として市場に参加している人

これを、本書の中では漁師に例えて説明しており、

マーケター
 売れない魚をかまぼこのような美味しい料理に変えることが出来る人。魚に対して「付加価値」を付けて調理法という「ストーリー」とともに売る人。

イノベーター
 
周りが釣り竿で一尾ずつしか釣りをしていないなか、「漁船」というものを発明して大きく定置網をはれる人。「発明家」気質の漁師がイノベーターにあたる。

リーダー
 
チームを作って季節によってどの漁場で魚をとるのか、それぞれの持ち場に誰をつけるかを的確に指示を飛ばし、彼の指示に従うことで多くの漁師が安定した漁獲高を確保できる、そんなことができる人。

イノベーター
 
この人自身は漁師でなくともいいが、漁について深い知識をもち、漁というビジネスを熟知している人。そして魚をとるための船と網をもっており従業員に払うお金も潤沢にもっている。基本的に表舞台には出ない。

状況によって4つの顔を使い分けろ!

武器

最後に、本書では投資家的な生き方を勧めています。

投資家というとお金をもっている人しかできないと考えられていますが、確かにそれで生計を立てる人はそうなのですが、

ここで言うことは出来るだけたくさんの分野に貼ることであり、リスクを分散させることです。

例えば、副業なんかも必ずしも稼げなくていいからたくさんの分野に触れて機会を増やせれば

・どこが稼げてどこが稼げないかの「差異」を見分け、解決法を見出す(マーケター)ことができたり

・分野と分野を組み合わせることによってスマートフォンのような全く新しい発明(イノベーター)をすることができたり

・ある分野では全体像を把握することが得意で指示を出す立場(リーダー)に回ることができたり

することができる可能性があります。もちろんこれは長期的な目線に立たないと行けませんが、必ずリターンが返ってくるし活躍ができればその組織にとっても利益になる、全体最適な生き方になります。

リスクを分散させ、複利的な生き方をすることを投資家的な考え方と言います。

特に経験のない20代は何が得意で何が苦手かって明確ではない人も多いため、多くの働く機会をもらうことで自分が活躍できる場を選定することができます。

もし、生き方に困っている、迷いがあるならば一読することをお勧めします。


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