人間くらいしか「自己破壊」なんてしない。それゆえなのかな・・・〜ヒトはなぜ自殺するのか〜
6段階の自殺認知ステップ
著書『ヒトはなぜ自殺するのか』を読み終わりました。
重たいタイトルですが、自分が死にたいとか微塵も思ってませんからね笑。昔ならまだしも今は結構充実してますので。
ということで本書のテーマは
数ある生物の中で「ヒト」だけがなぜ自殺をしてしまうのか?
というもの。
確かに、他の生物はカマキリみたいに子の栄養源になるためにメスに犠牲を払うみたいなことはあります。
が、進んで死に向かってしまうのはヒトのみです。その理由を進化心理学の観点から探ってみるんですね。
結論から言うと、
とても複雑な現象なので答えはない!数多くの要因がそうさせてしまったとしか思えない。
ということでした。
・現代は奇妙な環境で、そのストレスが半端ないから
・自殺をすることで得をするような文化に過ごしたヒトの遺伝子を持っている
・ずっと自殺について研究して、学習行動することによって理性を超える
などなど、本当にさまざまな要因がございました。自殺する遺伝子を持っているってもうヤバイですね・・・。
ただ、その中で6段階の自殺認知ステップ(本書はこんな名前じゃないですけども笑)が記載されており、これが強烈に説得力あるなと思ったので抜粋します
段階1:自分の基準よりも、下回る結果を出し続けてしまっている。
段階2:これらの「失敗」を記憶しちゃうため、自己認知がつらいものとなる。
段階3:自己認知が否定的な感情を生み出してしまう
段階4:自己認知とその感情から逃げ出したくなる。
段階5:その人は現実において破壊的な行動や逃避行動を取りやすくなり、これらは意味のある自己認知や感情を妨げてしまう。
段階6:人生に意味が見出せなくなり、自殺は自己と世界から逃げる最終ステップとみなす。
ということらしい。。ちょっとざっくり意訳してしまったので詳しくは本書をどうぞ。
本書を読んで自分とは切っても切り離せない存在で、別人にはなれないんだよなということを思い知らされますね。
私も学生時代は自殺を考えたことが実はありますが、その時の原因を今になって振り返ると
とにかくいいところがないと思っていた
ことに尽きるかなと。まずコミュ力0だし、運動音痴だし、見た目も思春期ニキビで・・・みたいに悪いところばっかり浮かんでいたんですよね。。
そうなったら自分のことなんて考えたくなくなるのは当たり前です。考えない方が幸せですから。。
という、「認知のゆがみ」が一番の原因でしたね。
私が今、死にたい自分に巡り合ったならこうやって直します
・まず自分に関する認識は全部間違ってるんだ!と思う
・その上で反例を探す(コミュ力0なら会話できなくない?ニキビだから醜いならニキビ野郎に友達がいるやつはなんなんだ?みたいな)
・そして、周りの友人と向き合ってみる
・そしたら案外、自分ってこんなに人を笑わせられるんだな〜って感じると思われる
・周りに笑顔を与えられるなら、それはめちゃくちゃ存在意義あるよねと自分を説得する
メンタルが下を向いてるとマイナスしか見えなくなるものです。
だからまずはそれをニュートラルに戻した上で、プラスを探しまくるっていうとっても簡単な手法です。
歪んでいるってことは間違っているってことですからね。誰にだってちゃんとそういったいい面ってあると思います。
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