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ブランドの信頼力が高いことに納得!〜TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか〜

『信頼』という到達点

信頼マン

信頼ってどうやって生まれるのでしょうか?

どうしたら信頼されるようになるのでしょうか?

信頼がなぜこんなにも重要なのでしょうか?

そんな疑問にちょっと答えてくれた本が『TRUST』という本です。

著者であるレイチェル・ボッツマン氏はいち早く

「シェアリングエコノミー」

を提唱したアイデアマンです。

ウーバーやタイムズカーシェアのようなシェアエコノミーは

低コストでかつシェアする側は販売側に回れる

ため、売り手も買い手も生み出せる画期的なシステムです。

しかし、最近になってウーバーイーツは配達してる最中に食料がぐちゃぐちゃになった問題が続出しました。

加えてどこの誰とも分からない人に住所を知られてしまうリスクがあります。

このように、「信頼」の面で様々な問題が勃発しています。

だからボッツマン氏は次は「信頼」そのものが経済を席巻すると思っているのでしょう。

信頼できるシェアリングエコノミー、いい響きですねぇ。

実際に中国政府は、「社会信用制度」という国民の信用力を格付けするシステムを開発しています。

社会信用制度によって、国家全体の「信頼」を強化し、「誠実さ」の文化を築くことが目的なのだそうです。

『信頼』の3原則

カリフォルニアロール

本書では、アリババやウーバーのような最先端企業がいかにして信頼を勝ち取ったのか、が述べられています。

そこで述べられていた『信頼の3原則』が参考になりました。

『信頼の3原則』とは

カリフォルニアロールの原則
メリットの原則
インフルエンサーの原則

の3つのことです。

カリフォルニアロールの原則

カリフォルニアロールは、アメリカ人に「寿司」を広めるために生まれた料理だと言います。

そのために

「新しい」寿司+「馴染みのある」キュウリ・カニ・アボカド

という風に「新しいのに見慣れたもの」を作りました。

アイデアには新しさはもちろんですが、「親近感」も同じくらい重要なのです。

メリットの原則

新しいアイデアを信頼するには、自分が享受できるメリットを理解できなければならないというルールがあります。

例えば、自動運転が導入されますが、導入の際は

人間の運転を肩代わりするメリットがリスクを上回るかどうか

をしっかりと説明しなければなりません。

基本的に人間はメリットの享受より、リスクの回避の方が重要であると捉えます。

だから、大きなメリットを見せるか、回避策があるか、もしくはその両方を用意することです

インフルエンサーの原則

インフルエンサーの中でも「信頼のインフルエンサー」のこと。

「信頼のインフルエンサー」とは、ある物事のやり方を一変させるような影響を持つ少数の人たちです。

必ずしも地位や名誉のある人、有名人、高名な専門家である必要はなく、一部の界隈で広める人のことを指します

例えば、海外送金会社の「トランスファーワイズ」はある年金生活者たちに刺さりました。

それはリタイアして「スペイン」に住んでいる「イギリス人」のように、年金を別の通貨に変える必要がある人たちです。

年金のうち手数料が大きな割合を占めるので、トランスファーワイズのサービスを使う理由がありました。

年金生活者がサービスを利用していると聞いたことで、他の人たちも安心してそれに続いたんだとか。

『信頼』を可視化してみよう!

システム

信頼できる人を即座にわかるシステムが開発されたら、そこで高い評価を得た人はブランドになり得ます。

ブランドは、そこに価値があるという『信頼』があるからブランドとして生き残っているのです。

価値を感じてくれるために、

・言葉使いは丁寧か?
・身なりは完璧か?
・対応はどうか?

といった部分一つ一つの集合体が『信頼』と言えます。

そしてそんな『信頼できる人』を、影響力のある人はいつでも求めているでしょう。

だから、今こそ『信頼』を勝ち取ることはことさら重要といえます。

『信頼』について数々の事例ベースで読み進める本書は社会人なら一読の価値アリです!



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