どうすればたくさん書けるんだ!〜できる研究者の論文生産術〜
まだまだ書く量が足りないなぁ・・・と思う日々
なんだかんだでブログが続いておりますが、個人的にはもっと書きたいところ!
プロブロガーとして有名なイケダハヤトさんは26歳の時には月に40万文字書いて、自分のブログは月間70万pvだったんだとか。
1日に換算すると1.3万文字!うーむ自分の6倍か〜。先は長い・・・・
自分自身もまだまだヒヨッコですが、なにくそ!ともがきながら書評をあげる日々をサラリーマンとして働いた後に送っております。
確かに、最初の頃と比べると字数も増えたし、1記事辺りにかける時間も減っているものの、どうにかもっと増やせないものかと。
私のブログは
序論→本論→結論
という風に論文を元に作成しております。
なので、その型をなるべく変えずにお役立ちの文章をたくさん書きたいなと。
そんな中で出会った著書が『できる研究者の論文生産術』です。
本書は論文作成に悩む学者のために書かれているのかと思いきや、自分のようにたくさん文章が書きたい人にはうってつけの作品となっております。
「言い訳」をガンガン排除しよう
本書の構成は極めて分かりやすくなっております。
1.書けない言い訳を排除する
2.書ける動機付けの明確化をする
3.書くメンバーを集って励まし合う
あとは、良い文章を書くためには?というところなのでカットします。
今回はどうやったら「たくさん」書けるのか?というところにフォーカスします。
1.書けない言い訳を排除する
ここでは論文作成の際にありがちな言い訳をピックアップし、一つ一つ排除していく。
言い訳としてよくあるのが
・書く時間が取れない
・もう少し研究しないと・・・
・たくさん書くならいいものを用意しないと!
・気分が乗るのを待っているんだ
というもの。一言で片付けると
・書く時間が取れない
→あらかじめ書く時間を割振れ!
・もう少し研究しないと・・・
→書きながら研究しなさい!
・たくさん書くならいいものを用意しないと!
→机と椅子とコンピュータがあれば十分だろ!
・気分が乗るのを待っているんだ
→逆だ!書いたら気分が乗るんだ!
といったカンジ。うん、ど正論ゆえに言い訳できませんね(笑)。
2.書ける動機付けの明確化をする
ここでは、現実的な目標達成法と優先順位を用いて書くモチベーションを上げていく。
スケジュール管理できていることが前提として目標を決めていく
目標達成法として
・まず200文字書く
・昨日終わらせた第1稿を添削する
というようにその日1日の目標を可視化し、リスト化すること。
そこから優先順位をつけていき、また全体を把握できるように、「どれだけ書いたか」という執筆状況を常にフィードバックする。
3.書くメンバーを集って励まし合う
執筆サポートグループを作れば「たくさん書く」メリットはかなりある。
具体的に述べると
・具体的な短期目標を共有し、各メンバーの進み具合を毎回確認する。そうすることで自分の進行度に客観性を持てる。
・目標は執筆関連に絞り、他の話を持ち込まない。
・書けないときは励まし合うことができる。
・競うことで、1番には何か景品を用意したり、ビリには罰ゲームを用意したり真剣に遊べる。
などと、執筆作業に集中できるようなメリットがたくさんあります。
「書くこと」は最初は誰だって苦労するが、報われる苦労でもある
「書くこと」は、知ることではなく、実際に「書かないと」実力が伸びていかない1番分かり易い指標です。
色々な書き方はありますが、書き方自体にあまり意味はなく、ただ書き続けることが1番の技術向上になります。
本書でも、研究が好きだったり、データ収集が楽しいといった学生は多いが、いざ発表のための論文を書くことは敬遠されがちなんだとか。
確かに、知的生産というものはある種の快楽につながりますが、実際にまとめて、分かりやすく噛み砕いて、公に晒される、というのはある種の覚悟がないと難しいかも知れません。
しかしながら、書き続けることによって
・言いたいことがちゃんと表現できる技術がついたり
・ある種の『型』ができて流れるように書けるようになったり
・読んでいて、心を打つような書き方を覚えたり
と、知ることとはまた別の快感がともないます。
何よりもフィードバックが楽に行える上に、多く書いていればそれだけ改善する機会に恵まれます。
だから、まずは「量」であり「数」をこなすのが王道です。
いつしか「量」が「質」に転換し、固定のファンができるような文章が書けるようになりたいものです。