グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ(デイヴィット・ミーアマン+ブライアン・ハリガン著)
・はじめに
グレイトフル・デッドの大ファンであるマーケティング会社CEOとアナリストがマーケティング視点から語る本。ビートルズよりストーンズより儲けてしまったバンドの秘密。それはフリーでシェアでラヴ&ピースな、21世紀のビジネスモデル。
・内容
ライブは録音OK、音楽は無料で聴き放題。それなのに年間5000万ドルも稼ぐ。40年前からフリーもシェアも実践するヒッピーバンド、それはフリーでシェアでラヴ&ピースな21世紀のビジネスモデル。
・感想
なんのためにマーケティングするのか、ということがよく分かる良書。マーケティングは自分と価値観が合う、世界観を共有できる人を見つけるための手法だと思っているが、じゃそれはどうやってやるの?っていうのが色々な切り口から、専門用語ほぼゼロで教えてくれる。いつも思うが、お金のためにやる仕事は本当に合わない。なぜならつまらないし、一緒にやる人を選べないからだ。よっぽど貧困を味わってきた人ならいいと思うけど、私みたいなふっつーのサラリーマンは見合わないと感じてしまう(贅沢かな?)。そうではなく、仕事は『居場所を作る』もので、より居心地よく過ごすためにするものだ。そのために実力をつけ、やれることを拡張する(うん、チープだ笑)。そして好きな人とともにやれれば最高だ。
マネタイズとかどうやって稼ぐかとかを考えてしまいがちだし、大事だとは思うけれど、「ヒッピーカルチャー(ドラッグカルチャー)」のように上昇志向を忘れて、自分らしく、自分の最大限を表現し続けることが結果として熱狂的なファンが出てくるし、それは誰しもが持っているものだ。
そんなことを教えてくれる良書。マーケティング本が堅苦しくて無理な人に是非オススメしたい。てかグレイトフル・デッド聴こう笑