雨降り脳?晴晴れ脳?あなたはどっち!?〜脳科学は人格を変えられるか?〜
雨降り脳と晴晴れ脳
著書『脳科学は人格を変えられるか?』は名作なのですが、タイトルが残念な1冊でして(笑)。
原作品名は『Rainy Brain,Sunny Brain』といい、直訳すると
『雨降り脳と晴晴れ脳』でネガティブな性格とポジティブな性格の違いを示した一冊となっております。
例えば、嫌なことがあった時は
雨降り脳:ああ、なんてついてない一日なんだ・・・
晴晴れ脳:まぁ、こんなこともあるでしょう!
と
ネガティブな人はそれを1日中引きずりますが、
ポジティブな人は即座に切り替えます。
また、いいことがあった時に
雨降り脳:いや、何かあるんじゃないか?
晴晴れ脳:今日はなんて素敵な日なんだ!
と今度は逆に
ネガティブな人は即座に切り替えようとし
ポジティブな人は1日中余韻に浸ります。
という風に
ネガティブな人はネガティブを維持したがるし、
ポジティブな人はポジティブを維持したがる
ようにできていることを示しました。
これは、ネガティブな人とポジティブな人は、脳の情報処理の方法が違うんだよということで
ポジティブな脳の回路が優位なのか、ネガティブな脳の回路が優位なのか、それだけの違いなのです。
雨降り脳の回路を鎮静化し、晴晴れ脳の回路を優位にする方法
本書の最後には「抑うつを科学で癒す可能性」という章がございまして。
その中に、幸福な人間のポジティブとネガティブのバランス比はいくらか?という話があったのですが本書によると
ポジティブ:ネガティブ=3:1
つまり、ネガティブを1回感じたらポジティブなことを3回考えるといいのだとか。
となると、ここで大事になることが
ネガティブに引きずられないこと
常にポジティブな考えを抱いていること
となります。
「ネガティブに引きずられないこと」のトレーニング法は『瞑想』があげられます。
ネガティブが浮かんだときに、
「あぁ、今ネガティブなこと考えてるな〜」
と俯瞰して、自分の感情を眺めることを習慣化すると感情に引きずられなくなります。
詳しくは過去に『習慣化して最強なのは瞑想だ!』という記事をあげましたのでもしよかったらお立ち寄りください!
「常にポジティブな考えを抱いている」トレーニングとして有効なのは『感謝日記』です。
感謝日記のルールはとてもカンタンでして
その日にあった「ありがたいこと」を3つ書く
感謝日記を続けることで、脳のポジティブな回路が強化されることが分かっております。
単純ですが、どちらも続けている身としてはかなり強力な習慣化ツールです。
2つの習慣を続けることで
・うじうじしなくなった
・続けようと思っているものは大概続いた
・上司に怒られても引きずられなくなった
・ありがたいと思う頻度が明らかに増えた
雨降り脳を抑え、晴晴れ脳を活発にすることはQOLを高める上で分かりやすく、明らかに効果のあることでした。
脳の性質を分かりやすく知ることができる良書です。
タイトルは『レイニーブレイン,サニーブレイン』の方が売れる気がするんだけどなぁ・・(笑)