【34. 由末イリ】製氷皿
まだ、時々暑い日がある。そういう日には、麦茶がおいしい。氷のキューブをグラスに移して、そそぐとミシミシ鳴る。あの音も風流でちょっと好き。
今日は感情と時間の話。
季節を問わず、僕の寝起きは液体。とても心の中が変動してしまう。気持ちの芯がないというか、浮いているというかで暫し落ち着かない。夢の延長線上に寝そべっている感じ。夢と現実のマーブル。波風にとても弱くて、できるだけ静かにいたい。さめのぬいぐるみ(ふかふかくんと呼んでいます)と眠っているからか、どうやら自分が眠りの海か