「オカンの話11」-辛い話の前に-
私にとって妹の死を語るのは、それなりに辛い。ですから、その前に閑話休題。
先日、オカンを新型コロナウイルス3回目のワクチン接種に連れて行きました。大規模接種会場に徒歩で向かうには少し距離があるのです。
オカンは僕を出産した時に股関節を亜脱臼したそうです。ですから、年齢を経てから人工股関節になってます。足を引きずりながら、腰をかがめ、トボトボと独りで、副反応の不安を抱えながら接種に向かう老人は気の毒です。
接種会場に向かう車中で私は尋ねます。
「どうや?最近は?機嫌良くしてるか?」
オカンは答えます。
「ヒマやからテレビばかり観てるわ。」
パチンコ依存症のオカンは、75歳にして「てんかん」になり、パチンコ・ドクターストップをかけられてます。
接種がスムーズに行われたのでしょう。意外と早く車に乗り込んだオカンに私は尋ねます。
「モデルナ、ファイザー、どっちやった?」
オカンは……
「何やそれ?」
「は?ワクチンの製造元やないか?」
「知らん」
一日中テレビ観てるって言うてたやないか?
世の中は、そんな報道ばかりしているのに、何を観てたんやろう?
私はオカンから生まれましたが、未だに謎の人です。
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I have a dream.
私の「夢」は、日本に活動家を養成する学校をつくることです。
私の「モットー」は、Life is Art. Life is Play. -生活をアートできるようになれば既に幸せ-