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2024年の年末に友人のヒサヨさんのおすすめで、五木寛之さんの『親鸞』を借り受け、時代小説にはまってしまった爺です。爺は、もともと読書が好きですが、それまでは実用書の類が多く、小説からは暫く遠ざかっていました。
 
今村翔吾さんの『塞王の楯』を読み終えて、満足感に浸っていると、新聞の広告に辻村深月さんの『あなたの言葉を』という本を見つけました。児童書ですが「是非読みたい」と思い、図書館で借りました。
 
今、読み進めている最中です。その中に「今こそ本を?」という項があります。内容を掻い摘むと、時は2020年のコロナ禍、小説家の辻村さんに、子どもたちの休校期間に読書の大切さを語って下さいとお仕事の依頼が舞い込んでくるようになったそうです。

そもそも、なぜ、大人は子どもに本を読ませようとするのでしょうか?
 
辻村さんは小説家になったほどですから、もちろん本は大好きなのですが、子どもの頃に大人から「本を読まなければダメ」と言われて、とても窮屈に感じた経験を、その時は子どもだったから言葉にできなかったけれど、大人になった今、こう書いています。
 

「本を読みなさい」と大人が言う時、その多くに「勉強ができる子になってほしい」という願いがセットになって透けて見えていたからです。

辻村深月『あなたの言葉を』2024

爺は反省しました。爺が小説から遠ざかってしまったのは、実用性が低い、どちらかと言えば損、時間の無駄。そのようなつまらない考えに囚われていたからです。
 
そう言えば、絵本が大好きな唯が爺のところへ持ってくる本は、五味太郎さんの『きいろいのはちょうちょ』エリック・カールさんの『はらぺこあおむし』谷川俊太郎さんの『ぽたぽたとぷん』など名作とされるもの。岸田衿子の『かばくん』や長新太の『おなら』などは、大人からすると「何がおもしろいんやろ?」と感じてしまいますが、評価など唯にとっては関係ありません。
 
本は興味があるもの、読みたいと感じるものを読む。そして、おもしろくなければ、途中で投げ出してもいい。辻村さんや唯に教えられる2025.02.12の日々です。

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奥村一郎(メンタルパートナー、活動家、主夫)
I have a dream. 私の「夢」は、日本に活動家を養成する学校をつくることです。 私の「モットー」は、Life is Art. Life is Play. -生活をアートできるようになれば既に幸せ-