「オカンの話3」
オカンはよくほめてくれた。特に食べることに関して印象に残っている。
「イチローは、本当においしそうに食べるなぁ!」
おかげで私は好き嫌いがない。パクパクと食べる私をとにかくオカンはうれしそうに眺めていた。
昭和40年代、大阪で納豆を食べる家庭は少なかったと思う。オヤジは「腐った豆」と納豆を食べなかった。オカンは熊本県宇土の出身で、納豆を食べる習慣があったかは不明だが、卵と混ぜて、私に食べさせた。おかげで今も納豆好きだ。
決して裕福でなかった家だが、食卓はいつも賑やかだった。これはオヤジのためにオカンが作る。オヤジは酒ばかり飲んで、食事には箸を伸ばさないのに、所狭しと料理が並べられていた。
そのオカンが実は、偏食だったことを私が大人になってから気づかされた。
I have a dream. 私の「夢」は、日本に活動家を養成する学校をつくることです。 私の「モットー」は、Life is Art. Life is Play. -生活をアートできるようになれば既に幸せ-