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「宇宙一ええ加減な男」
大学生の時、僕は「宇宙一ええ加減な男」と呼ばれていた。
一回生の時、体育会の試合道具一式を預かったまま試合に遅れた。二回生の時、大事な試合で主将からのサインなしに自分のフィーリングで暴走した。大学の教授陣も同行する研修の集合時間に1時間遅れた。その他、数え切れないし、私が覚えていないこともあるだろう。
社会人になると当然このような行いは通用せず、僕は、使えない人間なんだと気付かされた。社会不適合者だ。適応しようと頑張ると、僕が僕でなくなっていく感覚に苛まれる。
どうしてだ?
呑んだくれで急逝した親父と明るいアンポンタンのオカンの間に生まれたせいか?僕が世の中をなめているせいか?どちらもそうだろう。
でもね。だからって、死んだらダメなんだよ。そこで思考の旅が終わってしまう。社会不適合者の君も、社会から阻害されていると感じているあなたも、何がしたいか?と迷走しているかつての僕のような人も、まずは生き延びろ。そうすれば、新たな境地は必ず広がる。
宇宙一ええ加減な男は、謎のスペイン人を家に迎い入れた親父と食パンの焼き加減に拘らないオカンとの間に生まれ、確かに大切に育てられた。ありがたい。
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