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「意味と意義」
僕らは知らぬ間に、意義とか価値なんて言葉に毒されていて、もっと下世話に言うと、損得勘定で動くように教育されてきた。
ある一部の感性が豊かな人は、その欺瞞に薄々気づいて、それでもそれを処理できずに「うつ」になる。弱いのではなく、感受性が豊かなだけです。
でも、深く傷ついた心を回復するには、やはり他者との関わりが必要なんだな。人間だから。勇気を持って踏み出してほしい。
以下は、谷川俊太郎さんのインタビューを文字起こししたものです。「意味」の部分を「意義」と読み替えて頂いた方が理解しやすいかもしれません。
ほら、よく言われたでしょ。夏休み前に。「有意義に過ごしましょう」って。意義ってね。大人にとって価値があると思われる行動にだけ「いいね」をつけられるんですよ。その子とって意味があってもね。
今は意味偏重の世の中なんですよ
誰でも何にでも意味を見つけたがるのね
意味を探したがるわけ
でも、意味よりも大事なものは何か存在するってことなんですよ
何か在るってことね
存在っていうことを言葉を介さないで感じ取るということがすごく大事だと僕は思っていて……なかなかそんな機会はないんですけど……
生きてく上でそういうふうに意味を回避するというかな
意味付けないでじっと見つめるとか、じっと我慢するとかがあるんだけどみんな結構そんなことはしなくなってるんですよね
意味を見つけたら満足しちゃうみたいな
そうじゃないものを作りたいとは思ってます
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