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モヤモヤを手放す方法:日常の会話が心を軽くする理由

こんにちは。
メンタルウェルネスあおぞらです。

先日、娘との会話で気づかされた大切なことについてお話ししたいと思います。

その日、私は仕事やプライベートでいくつかのことがうまくいかず、少しモヤモヤしていました。解決策が見つからないまま考え込んでいて、自分の気持ちが整理できていなかったんです。そんな中で、娘と何気ない会話をしていた時のことです。

私:「~がうまくいってなくて、なんだかモヤモヤしてるんだよね」

娘:「そうなんだ。それって、誰かにそう言われたの?」

私:「いや、誰かに言われたわけじゃないけど、そう感じちゃって…」

娘:「なんでそう感じたの?」

私:「うーん、相手の表情とか、なんとなく自分の感覚でそう思ったかな…」

娘:「ふーん、でも実際にそう言われたわけではないんだね」

私:「確かに、そう言われたわけじゃないね…。ただ自分がそう思っただけ。」

この会話の中で、娘はただ質問を投げかけるだけで、自分の意見や解釈を挟んでいませんでした。娘はあくまで聞き手に徹し、私の言葉を聞いてくれていました。そのシンプルなやりとりを通じて、私は少しずつ自分の考えを整理し始め、自分自身が勝手に状況を悪く捉えていることに気づきました。

振り返ってみると、娘の問いかけはカウンセリングのように感じられました。私が話す中で、自分自身の思考を見つめ直し、少しずつ違った視点で物事を捉えられるようになっていたんです。気づけば、モヤモヤしていた気持ちが軽くなり、心がスッキリして前向きな気持ちになっていました。

このように、私たちが悩んでいる時、悩みそのものにフォーカスしすぎて視野が狭くなってしまうことがあります。自分一人では行き詰まってしまうことも、他人との会話の中で新しい視点を得られ、悩みに対する理解や対処が進むことがあるんです。

人との対話が持つ力


この経験から感じたのは、人との対話が私たちの心にどれだけの影響を与えるかということです。娘はまだ子どもですが、ただ話を聞き、質問をするという姿勢が私の思考の整理を助けてくれました。これは心理療法やカウンセリングにおける「アクティブ・リスニング(積極的傾聴)」の要素でもあります。相手の話をしっかりと聞き、理解しようとする姿勢が、話し手にとっては大きな心の支えとなるのです。

心理学者のカール・ロジャーズが提唱した「人間性アプローチ」では、カウンセラーは非指示的な態度でクライアントに寄り添い、無条件の肯定的関心を持つことが大切だとされています。このような姿勢が、相手に安心感を与え、自分自身の内面を探求する余裕をもたらすのです。私の娘も、何気ない会話の中でこのようなアプローチを自然に実践してくれていたのかもしれません。

自分の感情を客観的に見つめる重要性


私たちは、日々の生活の中でさまざまな感情を抱きます。しかし、その感情が必ずしも現実を正確に反映しているわけではないことも多いのです。今回の私のケースでも、相手の表情や雰囲気から「うまくいっていない」と感じていましたが、実際にはその感情は私の主観的な解釈に過ぎませんでした。

感情は大切な情報ですが、それに振り回されることなく、時には距離を置いて冷静に見つめることが必要です。これを「感情の客観視」と言いますが、認知行動療法やマインドフルネスでも、このスキルが非常に重要視されています。自分の感情を第三者の視点から眺めることで、その感情に支配されず、より冷静で適切な行動を取れるようになるのです。

気づきと柔軟性を育てるために


今回の娘との対話を通じて得た気づきは、私の心に変化をもたらしました。自分の考え方や感情に気づくこと、それを柔軟に捉えることは、日々のストレスや悩みを軽減する大きな力となります。

心理学ではこれを「認知の柔軟性」と呼び、ストレスに対処するための重要なスキルとされています。この柔軟性を高めるためには、日常生活の中で自分の思考や感情に意識を向け、振り返る習慣を持つことが大切です。また、人との対話やカウンセリングを通じて、異なる視点を取り入れることで、より豊かな視野を持てるようになります。

まとめ

人との何気ない会話の中には、私たちが気づかない間に癒しや気づきの力が潜んでいます。娘とのやり取りを通じて、私は自分の感情を整理し、物事を柔軟に捉える視点の気づきを得ることができました。

私たちは、日々の忙しさや悩みの中で、自分の気持ちや思考に固執してしまいがちです。しかし、人と話すことで新しい視点を得たり、自分では気づけなかった考え方に触れたりすることができます。それが、心の軽さや前向きな気持ちにつながるのです。

私も改めて日々のクライアントの悩みや目標に対して、誠実に向き合っていきたいと思えた何気ない日々の一コマでした。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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